Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


2.12.1 クラスタの状態遷移

クラスタの状態遷移を次の図に示します。

図2‒31 クラスタの状態遷移

[図データ]

図中の各状態の説明を,次の表に示します。

表2‒4 クラスタの状態

クラスタの状態

説明

状態名

eztool statusコマンドでの表示内容

クラスタ稼働中

AVAILABLE

クラスタが正常に稼働している状態です。

クラスタ一部稼働中

PARTIALLY_AVAILABLE

クラスタの一部が稼働している状態です。

keyによっては,アクセスできない場合があります。

クラスタを構成するEADSサーバ数が「データの多重度×2−1」以上の場合,多重度以上の数のEADSサーバがダウンすると,この状態に遷移する可能性があります。

この状態に一度遷移すると,全EADSサーバを停止しないかぎり,クラスタ稼働中(AVAILABLE)の状態には遷移できません。

クラスタ動作不能

NOT_AVAILABLE

クラスタが稼働していない状態です。

次のどちらかの場合,この状態に遷移します。

  • スプリットブレインが発生した場合

  • クラスタ内の半数以上のEADSサーバが同時にダウンした場合

スプリットブレインから回復した場合は,クラスタ稼働中(AVAILABLE)の状態またはクラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)の状態に遷移できます。