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インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


2.5.1 データの分散配置の概要

データの分散配置の概要について説明します。

図2‒17 コンシステント・ハッシングによるデータの分散配置

[図データ]

コンシステント・ハッシングでは,サーバやkeyが同一の円周上に配置されるものとして考えます。この円周上には,連番の整数が反時計回りに昇順で割り振られています。

この図の場合,まず,EADSサーバ(1〜5),および格納するデータのkeyのハッシュ値を求めます。そのハッシュ値に従ってそれぞれを円周上に配置します。

各データのkeyは,配置された地点から時計回りで最初に見つかるEADSサーバに保存されます。

また,あるキャッシュのコンシステント・ハッシングの円周上を,EADSサーバの位置によって区切ったハッシュ値の範囲をレンジといいます。レンジはレンジIDで管理されます。この図の場合,レンジ4に配置されたkeyは,EADSサーバ4に格納されます。

なお,この円はEADSサーバの物理配置とは関係ありません。