2.1.1 システム構成
システム構成を次の図に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 実行環境
分散KVSにアクセスするAPや分散KVS自体を使用するための環境です。
信頼性の高いネットワークでの使用が前提となります。信頼性を高めるため,EADSサーバ間のネットワークは二重化することを推奨します。
(a) EADSサーバ
keyとvalueで構成されるデータを管理するサーバプロセスです。
EADSサーバを構築するためのプログラムプロダクトを次に示します。
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Hitachi Elastic Application Data Store
(b) クラスタ
通常,システムは複数のEADSサーバで構成されます。複数のEADSサーバの集合を,クラスタといいます。クラスタは,EADSクライアントからは1つの格納先として認識されます。
クラスタは同じセグメント内で同じマルチキャストアドレスおよびポート番号を設定したEADSサーバ群で構成されます。
- 注意事項
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クラスタを構成するEADSサーバ数は,「データの多重度×2−1」以上であることが前提です。
データの多重度については,「2.9 データの多重化」を参照してください。
(c) EADSクライアント
EADSが提供するクライアントライブラリを使用して,EADSサーバに接続するユーザプログラムです。
EADSクライアントには,APを作成する言語(Java言語またはC言語)によって,次の2種類のプログラムプロダクトがあります。
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EADSクライアント(Java)
Hitachi Elastic Application Data Store Client for Java
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EADSクライアント(C)
Hitachi Elastic Application Data Store Client for C
- 注意事項
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EADSクライアント・EADSサーバ間の通信で,IPアドレスまたはポート番号の変換を行うシステム構成では使用できません。