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インメモリデータグリッド uCosminexus Elastic Application Data store ユーザーズガイド


22.2 クライアントライブラリのエラーコード(C言語)

C言語のクライアントライブラリで使用できる関数は,引数error_codeに指定された領域に次に示すエラーコードを返却します。

エラーコードとエラーの内容,発生要因を次の表に示します。

表22‒2 C言語のクライアントライブラリで使用できる関数が返却するエラーコード

error_codeの値

記号定数

エラーの内容

発生要因

0

EAD_OK

処理は正常に終了しました。

1000

EAD_ERROR_UNEXPECTED

予期しないエラーが発生しました。

プログラム内で予期しないエラーが発生しました。

1010

EAD_ERROR_ILLEGAL_ARGUMENT

指定されたパラメタが不正です。

APIの引数に不正なパラメタが指定されています。

1040

EAD_ERROR_CACHE_NOT_STARTED

キャッシュが開始されていないため実行できません。

キャッシュの終了後(ead_stop_cache()の実行後)に,データを操作しました。

1100

EAD_ERROR_CACHE_NOT_NEED_STOP

すでに終了しているキャッシュに対して,終了処理をしています。

キャッシュはすでに終了しているため,ead_stop_cache()を実行する必要はありません。

1110

EAD_ERROR_INVALID_NODE_ADDRESS

指定したEADsサーバのアドレス情報が,EADsクライアントが保持するEADsサーバのアドレス情報と一致しません。

APIの引数に指定したEADsサーバのアドレス情報(IPアドレスおよびポート番号)が,EADsクライアントが保持するどのEADsサーバのアドレス情報とも一致しません。

1120

EAD_ERROR_EXCEED_MAX_CONNECTION_POOL_SIZE

同一接続先に対してプールしておくコネクションがすでに最大個数に達していて,すべて使用中です。

特定のEADsサーバに対して同時にリクエストしているスレッド数が,コネクションの最大個数を超えています。

2000

EAD_ERROR_INIT

EADsクライアントの初期設定でエラーが発生しました。

ead_init_client()またはead_init_client_n()実行中に予期しないエラーが発生しました。

2010

EAD_ERROR_INIT_PROPERTIES

クライアント定義ファイルが読み込めませんでした。

次の要因が考えられます。

  • クライアント定義ファイルが存在しない。

  • クライアント定義ファイルに読み込み権限がない。

  • 格納先パス名がファイルではなくディレクトリを指している。

2020

EAD_ERROR_INIT_INVALID_PROPERTY

クライアント定義ファイルの定義内容に不正があります。

クライアント定義ファイルの定義内容が不正です。

2030

EAD_ERROR_INIT_LOGGER

ログの初期化に失敗しました。

次の要因が考えられます。

  • 指定されたディレクトリ,または出力先のログファイルに書き込み権限がない。

  • 指定されたディレクトリに同名のファイルが存在する。

  • 指定されたパス名,またはファイル名が不正である。

  • ログファイル名と同名のディレクトリが存在した。

  • ログ出力を開始するためのメモリが不足している。

2040

EAD_ERROR_INIT_CLUSTERINFO

クライアント定義ファイルで指定されたEADsサーバへの接続に失敗しました。

次の要因が考えられます。

  • クライアント定義に指定した接続先EADsサーバの指定に誤りがある。

  • 接続先EADsサーバとの通信に失敗した。または接続先EADsサーバで障害が発生している。

  • 接続先EADsサーバの最大同時接続数を超えた。

  • 接続先EADsサーバがリクエストの受付を開始できる状態でない。

3000

EAD_ERROR_NET

EADsサーバとの間で通信エラーが発生しました。

次の要因が考えられます。

  • 通信中にネットワーク障害が発生した。

  • 通信先のEADsサーバで問題が発生した。

  • 通信先のホストで問題が発生した。

  • EADsサーバが受信できるデータの最大サイズを超えた。

3010

EAD_ERROR_NET_TIMEOUT

EADsサーバとの通信中にタイムアウトが発生しました。

次の要因が考えられます。

  • 接続先EADsサーバで問題が発生した。

  • 接続先のホストで問題が発生した。

  • ネットワークで問題が発生した。

  • タイムアウト時間の設定が誤っている。

3020

EAD_ERROR_NET_CONNECTION

EADsサーバとの接続に失敗しました。

次の要因が考えられます。

  • 接続先EADsサーバで問題が発生した。

  • 接続先EADsサーバに関する設定が誤っている。

  • ネットワークで問題が発生した。

  • タイムアウト時間の設定が誤っている。

3030

EAD_ERROR_NET_PROTOCOL

EADsサーバとの通信中にプロトコル障害が発生しました。

次の要因が考えられます。

  • 接続先EADsサーバが誤っている。

  • 実行したユーザファンクションがバイト配列,またはNULL以外を戻り値として返却した。

  • 接続しているクラスタのキャッシュがJava言語のクライアントライブラリで使用中である。

3040

EAD_ERROR_NET_CLUSTERINFO

接続できる,すべてのEADsサーバへの接続に失敗しました。

次の要因が考えられます。

  • 接続先EADsサーバで問題が発生した。

  • 接続先EADsサーバに関する設定が誤っている。

  • ネットワークで問題が発生した。

  • 指定したキャッシュが接続先EADsサーバに存在しない。

  • 接続先EADsサーバが閉塞状態となっている。

  • EADsクライアントが保持するクラスタ構成情報と,再起動した接続先EADsサーバが保持するクラスタ構成情報が一致しない。

  • 接続先EADsサーバの最大同時接続数を超えた。

4000

EAD_ERROR_SERVER

EADsサーバで内部エラーが発生しました。

次の要因が考えられます。

  • 接続先EADsサーバで内部エラーが発生した。

  • 接続先EADsサーバが閉塞状態となっている。

  • 接続先EADsサーバのユーザファンクション内でエラーが発生した。

  • 指定したキャッシュ名のキャッシュが接続先EADsサーバに存在しない。

  • 指定したkeyのサイズがクラスタに格納できるkeyの最大サイズを超えている。

  • データの格納先の空き容量が不足している。

4010

EAD_ERROR_SERVER_UNSUPPORTED_REQUEST

EADsクライアントが送信したリクエストを,接続先EADsサーバが処理できませんでした。

データが破損しているなどの理由で,接続先EADsサーバがリクエストを処理できません。

4020

EAD_ERROR_SERVER_EVENTHANDLER

データの更新操作および多重化は成功したが,ユーザイベントハンドラ内の処理で例外が発生しました。

接続先EADsサーバのユーザイベントハンドラ内の処理で例外が発生しました。

4030

EAD_ERROR_SERVER_UNAVAILABLE

接続先EADsサーバプロセスが一時的に利用できません。

接続先EADsサーバの最大同時接続数を超えました。

4040

EAD_ERROR_SERVER_INCOMPATIBLE_CLUSTERINFO

接続先EADsサーバが保持するクラスタ構成情報と,EADsクライアントが保持するクラスタ構成情報に互換性がありません。

再起動した接続先EADsサーバのクラスタ構成情報が,EADsクライアントが保持するクラスタ構成情報と一致しません。

4060

EAD_ERROR_SERVER_REPLACE_METHOD_NOT_MATCHED

ead_replace()実行時,すでに格納されているvalueが条件に指定したvalueと一致しなかったため,valueを格納できませんでした。

ead_replace()で条件に指定したvalueとキャッシュ上のvalueが一致しませんでした。

4070

EAD_ERROR_SERVER_REPLACE_METHOD_KEY_NOT_EXIST

ead_replace()実行時,指定したkeyが存在しなかったため(keyに関連づけられたvalueが存在しなかったため),処理を続行できませんでした。

ead_replace()で指定したkeyに関連づけられたvalueが存在しなかったため,valueの比較ができませんでした。

4080

EAD_ERROR_SERVER_CREATE_METHOD_KEY_EXIST

ead_create()実行時,指定したkeyがすでに存在したため,valueを格納できませんでした。

ead_create()で指定したkeyに関連づけられたvalueがすでに格納されています。

4090

EAD_ERROR_SERVER_UPDATE_METHOD_KEY_NOT_EXIST

ead_update()実行時,指定したkeyが存在しなかったため,valueを格納できませんでした。

ead_update()で指定したkeyに関連づけられたvalueが格納されていません。

4100

EAD_ERROR_SERVER_NOT_RUNNING

データのコピー元,およびコピー先EADsサーバがすべて縮退状態または停止状態です。

EADsクライアントからのリクエストを処理するEADsサーバと,データのコピー先EADsサーバがすべて縮退状態または停止状態です。

5000

EAD_ERROR_CLIENT

EADsクライアントで内部エラーが発生しました。

クライアントライブラリ内で予期しないエラーが発生しました。

5010

EAD_ERROR_CLIENT_OUT_OF_MEMORY

EADsクライアント内でメモリ確保に失敗しました。

クライアントライブラリ内でメモリ確保に失敗しました。

(凡例)

−:該当しません。