Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
システムの起動手順について説明します。
- 注意
- システムでは,システム構成によって,アプリケーションサーバだけを起動する場合と,アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバ,セッションフェイルオーバサーバを起動する場合があります。
- アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバ,セッションフェイルオーバサーバを起動する場合,次の点に注意してください。
- セッションフェイルオーバサーバを使用するときは,アプリケーションサーバより先にセッションフェイルオーバサーバを起動してください。
- 統合ネーミングスケジューラサーバの起動順序は任意です。
以降の項では,アプリケーションサーバ,統合ネーミングスケジューラサーバおよびセッションフェイルオーバサーバの起動手順について説明します。
なお,データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどの関連製品は起動済みであることを前提に説明します。データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどを使用している場合は,必要に応じてあらかじめ起動しておいてください。
- <この項の構成>
- (1) アプリケーションサーバの起動の流れ
- (2) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ
- (3) セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ
(1) アプリケーションサーバの起動の流れ
システムで使用するアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
ここでは,標準システム構成の場合と,CTMを使用する構成の場合のアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
アプリケーションサーバの起動の流れを次の図に示します。
図E-1 アプリケーションサーバの起動の流れ(UNIXの場合)
図中の1.〜11.について説明します。
- 環境変数の設定
環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録E.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。
- PRFデーモンの起動
cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録E.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。
- スマートエージェントの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
osagentコマンドでスマートエージェントを起動します。起動方法については,「付録E.2(3) スマートエージェントの起動」を参照してください。
- CTMドメインマネジャの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
ctmdmstartコマンドでCTMドメインマネジャを起動します。起動方法については,「付録E.2(4) CTMドメインマネジャの起動」を参照してください。
- CORBAネーミングサービスの起動
J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスは,J2EEサーバ起動時にインプロセスで起動することを推奨します。
アウトプロセスでの起動方法については,「付録E.2(5) CORBAネーミングサービスの起動」を参照してください。
- CTMデーモンの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
ctmstartコマンドでCTMデーモンを起動します。起動方法については,「付録E.2(6) CTMデーモンの起動」を参照してください。
- SFOサーバの起動
SFOサーバを起動しない場合,この操作は不要です。また,アプリケーションサーバ内でSFOサーバを起動しない場合もこの操作は不要です。
cjstartsvコマンドに-nosecurityオプションを指定して,SFOサーバを起動します。また,SFOサーバを起動したときにSFOサーバアプリケーションが停止している場合,サーバ管理コマンド(cjstartapp)でSFOサーバアプリケーションを開始します。
起動方法およびアプリケーションの開始については,「付録E.2(7) SFOサーバの起動」を参照してください。
- J2EEサーバの起動
cjstartsvコマンドでJ2EEサーバを起動します。起動方法については,「付録E.2(8) J2EEサーバの起動」を参照してください。
- リソースの開始
リソースを使用しない場合,この操作は不要です。
また,J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを利用する場合もこの操作は不要です。
サーバ管理コマンドでリソースを開始します。開始方法については,「付録E.2(9) リソースの開始」を参照してください。
- J2EEアプリケーションの開始
サーバ管理コマンドでJ2EEアプリケーションを開始します。なお,リソースアダプタを含んだJ2EEアプリケーションの場合,J2EEアプリケーションに含まれるすべてのリソースアダプタが同時に開始されます。開始方法については,「付録E.2(10) J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。
- Webサーバの起動
起動方法については,ご使用のWebサーバのマニュアルを参照してください。
なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,この順序で起動することでJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを制御できます。Webサーバ起動後,WebクライアントからのJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを開始します。開始方法については,「付録E.2(11) Webサーバの起動」を参照してください。
また,インプロセスHTTPサーバを使用する場合は,Webサーバの起動は必要ありません。
(2) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ
(3) セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ
セッションフェイルオーバサーバの起動の流れを次の図に示します。
図E-3 セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ(UNIXの場合)
図中の1.〜3.について説明します。
- 環境変数の設定
環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録E.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。
- PRFデーモンの起動
cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録E.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。
- SFOサーバの起動
cjstartsvコマンドに-nosecurityオプションを指定して,SFOサーバを起動します。また,SFOサーバを起動したときに,SFOサーバアプリケーションが停止している場合,サーバ管理コマンド(cjstartapp)でSFOサーバアプリケーションを開始します。
なお,SFOサーバでは,明示管理ヒープ機能の設定を無効にすることを推奨します。
起動方法およびアプリケーションの開始については,「付録E.2(7) SFOサーバの起動」を参照してください。
- 注意
- SFOサーバで実行できるアプリケーションは,SFOサーバアプリケーションだけです。SFOサーバでSFOサーバアプリケーション以外のアプリケーションは実行しないでください。
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