Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
ctmregltd(CTMレギュレータの開始)
形式
ctmregltd [-h] [-CTMDomain <CTMドメイン名称>] [-CTMID <CTM識別子>]
[-PRFID <PRF識別子>] [-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>]
[-CTMClientConnectCount <コネクション数>]
[-CTMEjbPort <EJBリクエスト受信ポート番号>]
[-CTMAgent {1|0}]
[-CTMTimeOut <タイムアウト値>]
機能
EJBクライアントからの要求を分散集約するために,CTMレギュレータを開始します。CTMレギュレータはCTMデーモンが動作するホストと同じホストで開始してください。なお,CTMレギュレータを直接開始することはできません。
引数
- -h
- コマンドの使用方法が表示されます。
- -CTMDomain <CTMドメイン名称>
- CTMデーモンが属するCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は"CTMDOMAIN"が設定されます。
- -CTMID <CTM識別子>
- CTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,ピリオド(.),またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定しないでください。ピリオド(.)は,IPアドレスを指定する場合だけ使用できます。
- 省略した場合は,IPアドレスがCTM識別子に設定されます。例えば,ホストのIPアドレスが"172.17.112.43"のとき,"172.17.112.43"という文字列がCTM識別子となります。
- -PRFID <PRF識別子>
- PRFトレースを出力するPRFデーモンの識別子を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"TSC"や"tsc"または"CTM"や"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は,"PRF_ID"という文字列がPRF識別子となります。
- -CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>
- マルチホームホストまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを1〜64文字の文字列で指定します。省略した場合は,hostnameコマンドで取得されるホスト名称が設定されます。
- -CTMIDオプションを省略して-CTMMyHostオプションを指定した場合,デフォルトのCTM識別子は-CTMMyHostオプションで指定したIPアドレスになります。
- -CTMClientConnectCount <コネクション数>
- CTMレギュレータに接続できるコネクション数を1〜32767の整数で指定します。コネクション数は,EJBクライアントからの接続数です。EJBクライアントがcreate(),invoke()を繰り返す場合は,EJBクライアントのプロセス終了,通信障害,またはタイムアウトが発生するまでCTMレギュレータとのコネクションが確立されます。したがって,-CTMClientConnectCountには,EJBクライアントのプロセス数分の設定が必要になる場合があります。省略した場合は,ctmstartコマンドに設定した-CTMClientConnectCountが引き継がれます。ctmstartコマンドで-CTMClientConnectCountを省略した場合は"64"が設定されます。
- -CTMEjbPort <EJBリクエスト受信ポート番号>
- EJBクライアントがCTMレギュレータの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号を5001〜65535の整数で指定します。省略した場合は,OSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。
- -CTMAgent {1|0}
- EJBに対応するCORBAオブジェクトをTPBrokerのOSAgentに登録するかどうかを指定します。ORBゲートウェイ機能を使用する場合は,"1"を指定します。省略した場合,または"0"が指定された場合は,OSAgentに登録しません。
- -CTMTimeOut <タイムアウト値>
- クライアントからのサービス要求を受信してからサービスの応答が返るまでのデフォルト待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。"0"を指定した場合,無限に待ち続けます。省略した場合は"180"(秒)が設定されます。
戻り値
- 0:
- 正常終了しました。
- 0以外:
- コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。
注意事項
- CTMレギュレータは開始後にカレントディレクトリを移動します。そのため,次に示す場合のコアファイルの出力先は,実行形式ファイルのディレクトリとは異なります。
- "ctmstop -CTMForce -CTMDebugInfo",killコマンドなどでCTMレギュレータを強制終了した場合
- CTMレギュレータが異常終了した場合
- 移動後のカレントディレクトリを次に示します。
- Windowsの場合
"%CTMSPOOL%\adm\CTM識別子\reg\カレントディレクトリID\"
- UNIXの場合
"$CTMSPOOL/adm/CTM識別子/reg/カレントディレクトリID/"
カレントディレクトリIDは,KFCT70606-Iメッセージを参照してください。
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