Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
cjclosecn(J2EEサーバのコネクションクローズまたはコネクションの状態表示)
形式
- JDBCコネクション一覧を表示する場合
- 指定されたデータソースを対象とする場合
cjclosecn [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>]
-l [-verbose] -resname <データソース表示名>
[-resname <データソース表示名> ...]
- プールに登録されたすべてのデータソースを対象とする場合
cjclosecn [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>]
-l [-verbose] -resall
- タイムアウト時間を指定してコネクションをクローズする場合
- 指定されたデータソースを対象とする場合
cjclosecn [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>]
-t <seconds> -resname <データソース表示名>
[-resname <データソース表示名> ...]
- プールに登録されたすべてのデータソースを対象とする場合
cjclosecn [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>]
-t <seconds> -resall
- コネクションIDを指定してコネクションをクローズする場合
cjclosecn [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>]
-resname <データソースの表示名>
-cid <コネクションID> [-cid <コネクションID> ...]
機能
指定されたデータソースまたはプールに登録されたすべてのデータソースを対象として,使用中のコネクションの中で,取得時からの経過時間が指定時間を超過しているものを強制的にクローズします。このコマンドでは,次の機能を使用できます。
- JDBCコネクション一覧を表示する
- 指定されたデータソースまたはプールに登録されたすべてのデータソースを対象として,JDBCコネクション一覧を表示します。
- -verboseを指定しない場合
- 使用中のJDBCコネクション一覧を表示します。データソースを指定する場合,一度に複数のデータソースを指定できます。
- -verboseを指定した場合
- 使用中および未使用のすべてのJDBCコネクション一覧を表示します。
- タイムアウト時間を指定してコネクションをクローズする
- 指定されたデータソースまたはプールに登録されたすべてのデータソースを対象として,使用中のコネクションの中で,取得時からの経過時間が指定時間を超過しているものを強制的にクローズします。データソースを指定する場合,一度に複数のデータソースを指定できます。
- コネクションIDを指定してコネクションをクローズする
- 指定されたデータソースを対象として,JDBCコネクションの中で,コネクションIDを指定されたコネクションを強制的にクローズします。
引数
- <サーバ名称>
- 接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
- -nameserver <プロバイダURL>
- CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル,CORBAネーミングサービスが稼働しているホスト名,およびそれが使用しているポート番号を,次に示す形式で指定します。
<プロトコル名称>::<ホスト名称>:<ポート番号>
- 指定内容の詳細については,「2.1(2) プロバイダURLについて」を参照してください。
- -l
- 使用中のコネクション情報の一覧を表示します。
- -t <seconds>
- コネクションを解放する際のタイムアウト時間を指定します。指定時間を超過したコネクションが解放対象となります。指定は秒単位で,指定できる値は0≦指定値≦2147483647の範囲になります。
- -verbose
- 使用中のコネクションおよび使用中でないコネクションを表示対象とします。
- -resname <データソース表示名>
- クローズ対象となるデータソース名称を指定します。一度に複数のデータソースを指定できます。
- -resall
- すべてのデータソースの使用中コネクションが対象となります。
- -resnameと同時に指定できません。
- -cid <コネクションID>
- -lオプションで表示した一覧情報の中から,-resnameで指定したリソースが取得したコネクションをID番号で指定します。コネクションIDは,16進数で指定します。IDの指定は8けたまで指定できます。
入力例
- JDBCコネクション一覧を表示する場合(指定されたデータソースを対象とする場合)
cjclosecn MyServer -l -resname JdbcDbpsv
- タイムアウト時間を指定してコネクションをクローズする場合(指定されたデータソースを対象とする場合)
cjclosecn MyServer -t 200 -resname JdbcDbpsv -resname JdbcDbpsv2
- コネクションIDを指定してコネクションをクローズする場合
cjclosecn MyServer -resname JdbcDbpsv -cid 657ed
戻り値
- 0:
- 正常終了しました。
- 1:
- 異常終了しました。
- 2:
- 排他エラーによってコマンドを実行できません。
- 3:
- タイムアウトが発生しました。
- 9:
- 管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windows Server 2008 x86,Windows Server 2008 x64,Windows Server 2008 R2,Windows 7またはWindows Vistaの場合)。
注意事項
- このコマンドの機能は,ベーシックモードで実行する場合だけ有効となります。1.4モードで実行すると,サーバエラーとなります。
- cjclearpoolコマンドでプールから削除したコネクションは,このコマンドの対象にはなりません。
- コマンド実行時,未決着のJDBCトランザクションはタイムアウトになります。また,未決着のJDBCトランザクションはロールバックします。
- コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)であれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:-resname <データソース表示名>)やオプション名と値を非対応にすること(例:-cid <データソース表示名> -resname <コネクションID>)はできません。
- コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
- 一度に複数のデータソースを指定する場合,存在しないデータソースがあったときでも,すべてのデータソースに対して,JDBCコネクション一覧の表示またはコネクションのクローズを試みます。
- コネクションIDを指定する場合,未使用のコネクションを指定したときはエラーとなります。
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