JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス

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2.3.6 smhaaedit - Advanced Agent環境設定コマンド(Linuxサーバ)

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) 注意事項
(4) 実行権限
(5) 引数
(6) 使用例
(7) Advanced Agent環境設定メニュー(Linuxサーバ)

(1) 形式

BladeSymphonyの場合

/usr/sbin/smhaaedit [-s段数] [-g[幅][x高さ]] [-adagent|-bmc|-snmp]
/usr/sbin/smhaaedit -h

HA8000の場合

/usr/sbin/smhaaedit [-s段数] [-g[幅][x高さ]] [-adagent|-load|-svp|-snmp]
/usr/sbin/smhaaedit -h

(2) 機能

管理対象がLinuxサーバの場合のAdvanced Agent環境設定のメニューを表示します。表示されるメニューは,指定するオプションによって異なります。表示されるメニューについては,「(7) Advanced Agent環境設定メニュー(Linuxサーバ)」を参照してください。

(3) 注意事項

エージェントサービス動作中に環境設定コマンドで環境設定を実施すると,設定した内容を反映するために,エージェントサービスが自動的に一時停止され,反映後,自動的に再起動します。この自動的に停止していた時間は,syslogのエージェントサービスの停止メッセージまたは起動メッセージで確認できます。また,エージェントサービス停止中は,アラートログの記録,スケジュール設定された電源制御は実行されません。

(4) 実行権限

スーパーユーザ(root)権限

(5) 引数

-s段数

段組表示されるメニューの段数を指定します。オプションを省略した場合は,画面のサイズに応じて段数が決まります。指定できる段数は1または2です。

-g[幅][x高さ]

画面サイズを文字数単位で指定します。幅は10〜160,高さは10〜72の範囲で指定します。デフォルトは-g80x24です。

-adagent|-bmc|-snmp または -adagent|-load|-svp|-snmp

Advanced Agent環境設定のメニューを指定します。

-adagent
Advanced Agent設定メニューを表示します。Advanced Agent設定ファイルを編集する場合に指定します。Advanced Agent設定メニューについては,「(7)(b) Advanced Agent設定メニュー」を参照してください。

-bmc
障害監視設定メニューを表示します。障害監視設定メニューについては,「(7)(c) 障害監視設定メニュー」を参照してください。
このオプションは管理対象サーバがBladeSymphonyの場合に指定できます。

-load
SVPマイクロプログラム設定メニューを表示します。設定するSVPマイクロプログラムのパスを指定する場合に指定します。
SVP PCIボードを搭載しているLinuxサーバで指定できます。
SVP PCIボードを搭載していないLinuxサーバの場合は,-loadを指定できません。
SVPマイクロプログラム設定メニューについては,「(7)(d) SVPマイクロプログラム設定メニュー」を参照してください。
このオプションは管理対象サーバがHA8000の場合に指定できます。

-svp
SVP設定メニューを表示します。SVP設定ファイルを編集する場合に指定します。SVP設定メニューについては,「(7)(e) SVP設定メニュー」を参照してください。
このオプションは管理対象サーバがHA8000の場合に指定できます。

-snmp
SNMP設定メニューを表示します。SNMP設定ファイルを編集する場合に指定します。SNMP設定メニューについては,「(7)(g) SNMP設定メニュー」を参照してください。

-h

コマンドの使用方法を表示します。

指定なし

Advanced Agent環境設定のメインメニューを画面サイズ80x24で表示します。メインメニューについては,「(7)(a) メインメニュー」を参照してください。

(6) 使用例

管理対象がLinuxサーバの場合,Advanced Agent環境設定のメインメニューを画面サイズ80x60で表示します。

/usr/sbin/smhaaedit -g80x60
 

(7) Advanced Agent環境設定メニュー(Linuxサーバ)

(a) メインメニュー

smhaaeditコマンドで,オプションを指定しないで起動した場合,メインメニューが表示されます。

表示されるメニューは,管理対象の機種によって異なります。

メインメニューの表示例を次に示します。

●BladeSymphonyの場合
 
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
####      Configuration Main Menu       ####
  1. Advanced Agent Configuration File
  2. BMC Configuration File
  3. SNMP Configuration File
Command (1-3/Quit)>
 
メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。
メインメニューの選択項目を次に示します。

表2-18 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):メインメニューの選択項目(BladeSymphonyの場合)

選択項目 設定項目 説明
1 Advanced Agent Configuration File Advanced Agent設定ファイルを編集するAdvanced Agent設定メニューが表示されます。Advanced Agent 設定メニューについては,「(7)(b) Advanced Agent設定メニュー」を参照してください。
2 BMC Configuration File 障害監視設定メニューが表示されます。障害監視設定メニューについては,「(7)(c) 障害監視設定メニュー」を参照してください。
3 SNMP Configuration File SNMP設定ファイルを編集するSNMP設定メニューが表示されます。SNMP設定メニューについては,「(7)(g) SNMP設定メニュー」を参照してください。
Quit smhaaeditコマンドを終了します。

(凡例)
−:該当しない

●HA8000(管理対象がSVP PCIボードで動作している)の場合
 
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
####      Configuration Main Menu       ####
  1.Advanced Agent Configuration File
  2.Load SVPmicro Program
  3.SVP Setup
  4.SNMP Configuration File
 
 Command(1-4/Quit)>
 
メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。
メインメニューの選択項目を次に示します。

表2-19 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):メインメニューの選択項目(HA8000(管理対象がSVP PCIボードで動作している)の場合)

選択項目 設定項目 説明
1 Advanced Agent Configuration File Advanced Agent設定ファイルを編集するAdvanced Agent設定メニューが表示されます。Advanced Agent 設定メニューについては,「(7)(b) Advanced Agent設定メニュー」を参照してください。
2 Load SVPmicro Program 設定するSVPマイクロプログラムのパスを指定するSVPマイクロプログラム設定メニューが表示されます。SVPマイクロプログラム設定メニューについては,「(7)(d) SVPマイクロプログラム設定メニュー」を参照してください。
3 SVP Setup SVP設定メニューが表示されます。SVP設定メニューについては,「(7)(e) SVP設定メニュー」を参照してください。
4 SNMP Configuration File SNMP設定ファイルを編集するSNMP設定メニューが表示されます。SNMP設定メニューについては,「(7)(g) SNMP設定メニュー」を参照してください。
Quit smhaaeditコマンドを終了します。

(凡例)
−:該当しない

●HA8000(管理対象がSVPボード機能をオンボードで標準搭載しているサーバ)の場合
 
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
####      Configuration Main Menu       ####
  1.Advanced Agent Configuration File
  2.SVP Setup
  3.SNMP Configuration File
 
 Command(1-3/Quit)>
 
メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。
メインメニューの選択項目を次に示します。

表2-20 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):メインメニューの選択項目(HA8000(管理対象がSVPボード機能をオンボードで標準搭載しているサーバ)の場合)

選択項目 設定項目 説明
1 Advanced Agent Configuration File Advanced Agent設定ファイルを編集するAdvanced Agent設定メニューが表示されます。Advanced Agent 設定メニューについては,「(7)(b) Advanced Agent設定メニュー」を参照してください。
2 SVP Setup SVP設定メニューが表示されます。SVP設定メニューについては,「(7)(e) SVP設定メニュー」を参照してください。
3 SNMP Configuration File SNMP設定ファイルを編集するSNMP設定メニューが表示されます。SNMP設定メニューについては,「(7)(g) SNMP設定メニュー」を参照してください。
Quit smhaaeditコマンドを終了します。

(凡例)
−:該当しない

(b) Advanced Agent設定メニュー

smhaaeditコマンドで,-adagentオプションを指定して起動した場合や,メインメニューで1を選択した場合,Advanced Agent設定メニューが表示されます。Advanced Agent設定メニューの表示例を次に示します。

 
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### Advanced Agent Configuration File  ####
 1.SVPAgentService                [Disabled]
 2.SNMPTranslatorAgentService     [Disabled]
Command (1-2/Menu/Quit)>

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

Advanced Agent設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-21 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):Advanced Agent設定メニューの選択項目

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 SVPAgentService 論理値 Disabled SVP機能の有効/無効を設定します。
  • Enabled:有効
  • Disabled:無効
電源制御や障害監視を行う場合,Enabledを設定します。
2 SNMPTranslatorAgentService 論理値 Disabled SNMP機能の有効/無効を設定します。
  • Enabled:有効
  • Disabled:無効
Menu Advanced Agent設定メニューを表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

(c) 障害監視設定メニュー

管理対象サーバがBladeSymphonyの場合,smhaaeditコマンドで,-bmcオプションを指定して起動したときや,メインメニューで2を選択したとき,障害監視設定メニューが表示されます。

障害監視設定メニューの表示例を次に示します。

 
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
####       BMC Configuration File       ####
 1.ErrorWatching           [Enabled]
 2.ErrorWatchingInterval   [5]
 3.ProcessAtError          [0]
 4.PowerOffWatching        [Disabled]
 5.PowerOffWatchingTimeout [10]
 6.RebootWatching          [Disabled]
 7.RebootWatchingTimeout   [10]
 
Command (1-7/Menu/Quit)>

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

障害監視設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-22 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):障害監視設定メニューの選択項目

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 ErrorWatching※1 論理値 Enabled ウォッチドッグタイマを設定します。
  • Enabled:する
  • Disabled:しない
2 ErrorWatchingInterval 整数 5 ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。3〜60の範囲で設定します。
OSハングアップなどが発生すると,ここで設定した時間+5分が経過したあとに,障害が検出され,マネージャサービスにアラートID 0x1470が通知されます。
3 ProcessAtError 整数 0 OSハングアップまたはサーバダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,自動的にどのように処理するかを設定します。
ここでは,次のどれかを設定します。
  • 0:
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生しても,何も処理しません。
  • 1:
    サーバのRESETボタンを押したときと同じ処理をします。なお,障害の状態によっては,正常にリセットできない場合があります。
  • 2:
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにします。
  • 3:※1
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにして,すぐONにします。
  • 4:※2
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときにNMIを発生させます。メモリダンプ採取の設定がされている環境でNMIが発生すると,発生時点のメモリダンプが採取されます。この設定をする場合の注意事項については,「NMIを発生させる場合の注意事項」を参照してください。
    なお,NMI受信後のサーバ(OS)の動作は,OSの設定に従います。ただし,N+1コールドスタンバイ機能を使用し,自動切り替えの自動中止の設定をしていない場合は,再起動されないように設定してください。自動切り替え中止の設定については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のN+1コールドスタンバイの章を参照してください。
4 PowerOffWatching 論理値 Disabled 次のどちらかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • 電源制御スケジュール
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
 
  • Enabled:リトライする
  • Disabled:リトライしない
5 PowerOffWatchingTimeout 整数 10 電源OFFのリトライタイムアウト時間を分単位で設定します。10〜60の範囲で設定します。
PowerOffWatchingがEnabledの場合だけ有効です。
6 RebootWatching 論理値 Disabled 次の処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
 
  • Enabled:リトライする
  • Disabled:リトライしない
7 RebootWatchingTimeout 整数 10 リブートのリトライタイムアウト時間を分単位で設定します。10〜60の範囲で設定します。
RebootWatchingがEnabledの場合だけ有効です。
Menu 障害監視設定メニューを表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

注※1
N+1コールドスタンバイ機能を使用し,現用系ホストでエージェントサービス起動による自動切り替えの中止を適用していない場合,障害監視設定メニューでErrorWatchingをEnabledにしたときは,ProcessAtErrorで3を選択しないでください。
アラート0x1470での自動切り替えが適用されている場合,切り替え実行後に,障害が発生した現用系サーバモジュールで電源ONが発生するため,現用系サーバモジュールと予備系サーバモジュールの両方で電源ONが実行されてしまいます。

注※2
ProcessAtErrorで4を選択する場合は,あらかじめメモリダンプを取得するように設定してください。設定方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド」のセットアップの章を参照してください。

注意
NMIを発生させる場合の注意事項
  • Linux ES3,Linux ES4,Linux AS3,およびLinux AS4の場合
    NMI発生機能は,通常の運用ケースでは使用しないでください。
    NMI発生機能は,OSの不具合などでOSがハングアップした場合にダンプを出力させることを目的としています。この機能とは別に,OSには,メモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーを解析するために,自らメモリダンプを出力する仕組みが備わっています。NMI発生機能を有効にした場合,自動的にダンプが出力されている最中にNMIが発生すると,ダンプ出力が中断されてしまうことがあります。その結果,OSでメモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーによって処理が続行できなくなった場合の原因の究明が困難になることがあります。
    OSのハングアップが頻繁に発生しており,NMI発生によるダンプからOSのハングアップの原因を調査したい場合だけ設定してください。
    また,アラートID 0x1470をN+1コールドスタンバイ機能の自動切り替え対象アラートとして設定している場合,自動切り替え待ち時間にはダンプを採取するのに十分な時間を設定してください。N+1コールドスタンバイ機能の自動切り替え対象アラートについては,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のN+1コールドスタンバイ機能について記載されている章を参照してください。
    なお,IA32サーバモジュールでNMIが発生した場合,アラートID 0x1413が通知されます。
  • Linux 5およびLinux 6の場合
    NMI発生機能は,OSの不具合などでOSがハングアップした場合にダンプを出力させることを目的としています。この機能とは別に,OSには,メモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーを解析するために,自らメモリダンプを出力する仕組みが備わっています。NMI発生機能を有効にすることで,OSがハングアップした場合などのダンプ採取ができます。また,OS側でダンプ出力がされている最中にNMIが発生しても,OS側のダンプ出力が優先されます。
    アラートID 0x1470をN+1コールドスタンバイ機能の自動切り替え対象アラートとして設定している場合,自動切り替え待ち時間にはダンプを採取するのに十分な時間を設定してください。N+1コールドスタンバイ機能の自動切り替え対象アラートについては,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のN+1コールドスタンバイ機能について記載されている章を参照してください。
    なお,IA32サーバモジュールでNMIが発生した場合,アラートID 0x1413が通知されます。
(d) SVPマイクロプログラム設定メニュー

管理対象サーバがHA8000の場合,smhaaeditコマンドで,-loadオプションを指定して起動したときや,メインメニューで2を選択したとき,SVPマイクロプログラム設定メニューが表示されます。

SVPマイクロプログラム設定メニューの表示例を次に示します。

 
 #### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
 ####       Load SVPmicro Program        ####
  # SVPmicroProgramVersion [04-00-xx]
  1.SVPmicroProgramLocation[/mnt/floppy/SVPEO/…]
 
 Command(1/Menu/Quit)>
 

SVPマイクロプログラム設定メニューでは,設定するSVPマイクロプログラムのパスを設定します。SVP PCIボードを搭載しているLinuxサーバで設定できます。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

SVPマイクロプログラム設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-23 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):SVPマイクロプログラム設定メニューの選択項目

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 SVPmicroProgramLocation 文字列 "/mnt/floppy/SVPEO/SVPEO.EXE" 設定するSVPマイクロプログラムのパスを半角の英数字で,255文字以内で設定します。
Menu SVPマイクロプログラム設定メニューを表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

(e) SVP設定メニュー

管理対象サーバがHA8000の場合,smhaaeditコマンドで,-svpオプションを指定して起動したときや,メインメニューで3(管理対象がSVP PCIボードで動作している場合)または2(管理対象がSVPボード機能をオンボードで標準搭載しているサーバの場合)を選択したとき,SVP設定メニューが表示されます。

管理対象サーバがBladeSymphonyの場合,SVP設定メニューは表示されません。障害監視の設定については,「(7)(c) 障害監視設定メニュー」を参照してください。

SVP設定メニューの表示例を次に示します。

 
 #### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
 ####              SVP Setup             ####
    # SVPmicroProgramVersion     [04-00-xx]
    1.ErrorWatching              [Enabled] 11.Destination2-Port [20079]
    2.ErrorWatchingDetailSetting ->        12.Destination3-Name [Mr.C   ]
 .............以下省略.............
 
 Command(1-19/Menu/Quit)>
 

SVP設定メニューでは,障害発生時の通知に関する設定,電源制御に関する設定,Advanced Agentの通信に関する情報などについて設定します。

SVP設定メニューでは,[SVPAddress-IPAddress]と[SVPAddress-SubnetMask]は必ず設定してください。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

SVP設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-24 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):SVP設定メニューの選択項目

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 ErrorWatching 論理値 Enabled ウォッチドッグタイマを設定します。
  • Enabled:監視をする
  • Disabled:監視をしない
2 ErrorWatchingDetailSetting (サブメニューが表示される項目であり,値は設定しません。) (サブメニューが表示される項目であり,値は設定しません。) ウォッチドッグタイマによる障害監視の詳細情報を設定する場合に選択します。
この項目を選択すると,Error Watching Detail Settingサブメニューが表示されます。
Error Watching Detail Settingサブメニューについては,「(7)(f) Error Watching Detail Settingサブメニュー」を参照してください。
3 SVPAddress-IPAddress IPアドレス なし HA8000シリーズサーバでは,SVPボードに設定するIPアドレス(SVP用)を設定します。
4 SVPAddress-SubnetMask IPアドレス なし
(設定必須)
HA8000シリーズサーバでは,接続したLANで使用されているサブネットマスクのIPアドレスを設定します。
5 SVPAddress-DefaultGateway IPアドレス なし
(設定必須)
HA8000シリーズサーバでは,接続したLANのデフォルトゲートウェイのIPアドレスを設定します。
6 Destination1-Name 文字列 なし マネージャのホスト名などを半角の英数字で16文字以内(終了コードを含む)で設定します。
7 Destination1-IPAddress IPアドレス なし マネージャのIPアドレスを設定します。
8 Destination1-Port 整数 20079 マネージャと通信するときのポート番号を設定します。
9 Destination2-Name 文字列 なし マネージャのホスト名などを半角の英数字で16文字以内(終了コードを含む)で設定します。
10 Destination2-IPAddress IPアドレス なし マネージャのIPアドレスを設定します。
11 Destination2-Port 整数 20079 マネージャと通信するときのポート番号を設定します。
12 Destination3-Name 文字列 なし マネージャのホスト名などを半角の英数字で16文字以内(終了コードを含む)で設定します。
13 Destination3-IPAddress IPアドレス なし マネージャのIPアドレスを設定します。
14 Destination3-Port 整数 20079 マネージャと通信するときのポート番号を設定します。
15 Destination4-Name 文字列 なし マネージャのホスト名などを半角の英数字で16文字以内(終了コードを含む)で設定します。
16 Destination4-IPAddress IPアドレス なし マネージャのIPアドレスを設定します。
17 Destination4-Port 整数 20079 マネージャと通信するときのポート番号を設定します。
18 AdministratorName 文字列 なし サーバを管理しているシステム管理者名を設定します。
半角の英数字で128文字以内,日本語で入力する場合64文字以内で設定します。
19 InstallationLocation 文字列 なし サーバを設置している場所を設定します。
半角の英数字で256文字以内,日本語で入力する場合128文字以内で設定します。
Menu SVP設定メニューを表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

(f) Error Watching Detail Settingサブメニュー

管理対象サーバがHA8000の場合,SVP設定メニューで2を選択したとき,Error Watching Detail Settingサブメニューが表示されます。

Error Watching Detail Settingサブメニューの表示例を次に示します。

 
 #### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
 ####    Error Watching Detail Setting   ####
 #. SVPmicroProgramVersion       [04-00-xx]
   1. ErrorWatchingInterval      [3]
   2. ProcessAtError             [0]
   3. AlertNotification          [1]
 .............以下省略.............
 
 Command(1-9/Menu/Quit)>
 

Error Watching Detail Settingサブメニューでは,障害監視の詳細情報を設定します。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

Error Watching Detail Settingサブメニューの選択項目を次に示します。

●SVPマイクロプログラム 03-00-00以降のバージョンを利用する場合

表2-25 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):Error Watching Detail Settingサブメニューの選択項目(SVPマイクロプログラム 03-00-00以降のバージョンを利用する場合)

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 ErrorWatchingInterval 整数 3 ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。3〜60の範囲で設定します。
2 ProcessAtError※1 整数 0 OSハングアップまたはサーバダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,どのように処理するかを設定します。次の5つの設定項目から数値で設定します。
  • 0:何もしない
  • 1:リセット
  • 2:電源OFF
  • 3:電源OFFにしたあと電源ONにする
  • 4:ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときにNMIを発行する
3 AlertNotification 整数 1 サーバに障害などが発生した場合,マネージャサービスにアラートとして通知するかどうかを設定します。次の4つの設定項目から数値で設定します。
  • 0:なし
  • 1:あり(障害通知)
  • 2:あり(情報通知)
  • 3:あり(すべて通知)
4 PowerOnWatching※2※3※4 論理値 Disabled 電源ONに失敗したときに,一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • Enabled:リトライする
  • Disabled:リトライしない
5 PowerOnWatchingTimeout※4※5 整数 10 電源ONのリトライタイムアウト時間を分単位で設定します。10〜60の範囲で設定します。
PowerOnWatchingがEnabledの場合だけ有効です。
6 PowerOffWatching※3 論理値 Disabled 次のどちらかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • 電源制御スケジュール
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
 
  • Enabled:リトライする
  • Disabled:リトライしない
7 PowerOffWatchingTimeout※5 整数 10 電源OFFのリトライタイムアウト時間を分単位で設定します。10〜60の範囲で設定します。
PowerOffWatchingがEnabledの場合だけ有効です。
8 RebootWatching※3 論理値 Disabled 次の処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
 
  • Enabled:リトライする
  • Disabled:リトライしない
9 RebootWatchingTimeout※5 整数 20 リブートのリトライタイムアウト時間を分単位で設定します。20〜60の範囲で設定します。
RebootWatchingがEnabledの場合だけ有効です。
Menu Error Watching Detail Settingサブメニューを表示します。
Quit SVP設定メニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

注※1
ProcessAtErrorで1:リセットを設定する場合,Linuxが自動的に再起動しないように,/proc/sys/kernel/panicの値を0に設定してください。

注※2
PowerOnWatchingをEnabledに設定している場合,BIOS起動中にBIOS設定などをすると,設定したタイムアウト時間でリトライ(電源OFF→電源ON)します。PowerOnWatchingをDisabledに設定してからBIOS設定などをしてください。

注※3
管理対象サーバがSVP PCIボードで動作している場合,PowerOnWatchingをEnabledに設定してJP1/ServerConductorをアンインストールすると,PowerOnWatching処理がアンインストール後も動作してしまいます。アンインストールするときは,PowerOnWatching,PowerOffWatching,またはRebootWatchingをDisabledに設定してからアンインストールしてください。

注※4
管理対象サーバがSVPボード機能をオンボードで標準搭載しているサーバの場合,PowerOnWatching,PowerOnWatchingTimeoutは設定できません。

注※5
PowerOnWatchingTimeout,PowerOffWatchingTimeout,およびRebootWatchingTimeoutについては,各サーバによって起動時間やシャットダウン時間が異なります。事前に十分検証してから設定してください。

●SVPマイクロプログラム 03-00-00より前のバージョンを利用する場合

表2-26 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):Error Watching Detail Settingサブメニューの選択項目(SVPマイクロプログラム 03-00-00より前のバージョンを利用する場合)

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 ErrorWatchingInterval 整数 3 ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。3〜60の範囲で設定します。
2 ProcessAtError 整数 0 OSハングアップまたはサーバダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,どのように処理するかを設定します。次の4つの設定項目から数値で設定します。
  • 0:何もしない
  • 1:リセット
  • 2:電源OFF
  • 3:電源OFFにしたあと電源ONにする
3 AlertNotification 整数 1 サーバに障害などが発生した場合,マネージャサービスにアラートとして通知するかどうかを設定します。次の4つの設定項目から数値で設定します。
  • 0:なし
  • 1:あり(障害通知)
  • 2:あり(情報通知)
  • 3:あり(すべて通知)
4 PowerOnWatching この機能は無効です。
5 PowerOnWatchingTimeout この機能は無効です。
6 PowerOffWatching この機能は無効です。
7 PowerOffWatchingTimeout この機能は無効です。
8 RebootWatching この機能は無効です。
9 RebootWatchingTimeout この機能は無効です。
Menu Error Watching Detail Settingサブメニューを表示します。
Quit SVP設定メニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

注※
ProcessAtErrorで1:リセットを設定する場合,Linuxが自動的に再起動しないように,/proc/sys/kernel/panicの値を0に設定してください。

(g) SNMP設定メニュー

smhaaeditコマンドで,-snmpオプションを指定して起動した場合や,メインメニューで4(管理対象がSVP PCIボードで動作している場合)または3(管理対象がSVPボード機能をオンボードで標準搭載しているサーバの場合)を選択した場合,SNMP設定メニューが表示されます。SNMP設定メニューの表示例を次に示します。

 
 #### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
 ####      SNMP Configuration File       ####
  1.Community1          [public]
  2.SNMPManagerAddress1 ->
 .............以下省略.............
 
 Command(1-8/Menu/Quit)>
 

SNMP設定メニューでは,トラップ通知に使用するコミュニティ名と,トラップ通知先のSNMPマネージャのIPアドレスを設定します。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

SNMP設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-27 Advanced Agent環境設定(Linuxサーバ):SNMP設定メニューの選択項目

選択項目 設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
1 Community1 文字列 public トラップ通知に使用するコミュニティ名を半角の英数字で設定します。1〜127文字以内で設定してください。
ただし,次の文字は使用しないでください。
" # & ' ( ) \ | ; * < > `
2 SNMPManagerAddress1 IPアドレス なし トラップ通知先のSNMPマネージャのIPアドレスを設定します。各コミュニティに対して設定します。
3 Community2 文字列 "" トラップ通知に使用するコミュニティ名を半角の英数字で設定します。1〜127文字以内で設定してください。
ただし,次の文字は使用しないでください。
" # & ' ( ) \ | ; * < > `
4 SNMPManagerAddress2 IPアドレス なし トラップ通知先のSNMPマネージャのIPアドレスを設定します。各コミュニティに対して設定します。
5 Community3 文字列 "" トラップ通知に使用するコミュニティ名を半角の英数字で設定します。1〜127文字以内で設定してください。
ただし,次の文字は使用しないでください。
" # & ' ( ) \ | ; * < > `
6 SNMPManagerAddress3 IPアドレス なし トラップ通知先のSNMPマネージャのIPアドレスを設定します。各コミュニティに対して設定します。
7 Community4 文字列 "" トラップ通知に使用するコミュニティ名を半角の英数字で設定します。1〜127文字以内で設定してください。
ただし,次の文字は使用しないでください。
" # & ' ( ) \ | ; * < > `
8 SNMPManagerAddress4 IPアドレス なし トラップ通知先のSNMPマネージャのIPアドレスを設定します。各コミュニティに対して設定します。
Menu Menu SNMP設定メニューを表示します。
Quit Quit メインメニューに戻ります。

(凡例)
−:該当しない

注※
Community1のコミュニティ名は,デフォルト値としてpublicが設定されていますが,セキュリティ上の観点からデフォルト値を変更して使用することを推奨します。