JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス

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2.3.5 smhedit - エージェントサービス環境設定コマンド(HP-UXサーバ)

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) 注意事項
(4) 実行権限
(5) 引数
(6) 使用例
(7) エージェントサービス環境設定メニュー(HP-UXサーバ)

(1) 形式

/usr/sbin/smhedit [-s段数] [-g[幅][x高さ]] [-agent|-misc]
/usr/sbin/smhedit -h

(2) 機能

管理対象がHP-UXサーバの場合のエージェントサービス環境設定のメニューを表示します。表示されるメニューは,指定するオプションによって異なります。表示されるメニューについては,「(7) エージェントサービス環境設定メニュー(HP-UXサーバ)」を参照してください。

(3) 注意事項

エージェントサービス動作中に環境設定コマンドで環境設定を実施すると,設定した内容を反映するために,エージェントサービスが自動的に一時停止され,反映後,自動的に再起動します。この自動的に停止していた時間は,syslogのエージェントサービスの停止メッセージまたは起動メッセージで確認できます。また,エージェントサービス停止中は,HP-UX EMSイベントのアラート通知,アラートログの記録,スケジュール設定された電源制御は実行されません。

(4) 実行権限

スーパーユーザ(root)権限

(5) 引数

-s段数

段組表示されるメニューの段数を指定します。オプションを省略した場合は,画面のサイズに応じて段数が決まります。指定できる段数は1または2です。

-g[幅][x高さ]

画面サイズを文字数単位で指定します。幅は10〜160,高さは10〜72の範囲で指定します。デフォルトは-g80x24です。

-agent|-misc

エージェントサービス環境設定のメニューを指定します。

-agent
エージェント設定メニューを表示します。エージェント設定ファイルを編集する場合に指定します。エージェント設定メニューについては,「(7)(b) エージェント設定メニュー」を参照してください。

-misc
エージェント環境設定メニューを表示します。エージェント環境設定ファイルを編集する場合に指定します。エージェント環境設定メニューについては,「(7)(c) エージェント環境設定メニュー」を参照してください。

-h

コマンドの使用方法を表示します。

指定なし

エージェントサービス環境設定のメインメニューを画面サイズ80x24で表示します。メインメニューについては,「(7)(a) メインメニュー」を参照してください。

(6) 使用例

管理対象がHP-UXサーバの場合,エージェントサービス用環境設定のメインメニューを画面サイズ80x60で表示します。

/usr/sbin/smhedit -g80x60 
 

(7) エージェントサービス環境設定メニュー(HP-UXサーバ)

(a) メインメニュー

smheditコマンドで,-agentおよび-miscのオプションを指定しないで起動した場合,メインメニューが表示されます。メインメニューの表示例を次に示します。

 
   #### JP1/ServerConductor/Agent ####
   ####  Configuration Main Menu  ####
    1.Agent Configuration File
    2.Agent Environment Configuration File
 
   Command(1-2/Quit)>
 

表示される設定項目は,管理対象によって異なります。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

メインメニューの選択項目を次に示します。

表2-13 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):メインメニューの選択項目

選択項目 設定項目 説明
1 Agent Configuration File エージェント設定ファイルを編集するエージェント設定メニューが表示されます。エージェント設定メニューについては,「(7)(b) エージェント設定メニュー」を参照してください。
2 Agent Environment Configuration File エージェント環境設定ファイルを編集するエージェント環境設定メニューが表示されます。エージェント環境設定メニューについては,「(7)(c) エージェント環境設定メニュー」を参照してください。
Quit smheditコマンドを終了します。

(凡例)
−:該当しない

(b) エージェント設定メニュー

smheditコマンドで,-agentオプションを指定して起動した場合や,メインメニューで1を選択した場合に,エージェント設定メニューが表示されます。エージェント設定メニューの表示例を次に示します。

 
   #### JP1/ServerConductor/Agent ####
   #### Agent Configuration File  ####
    1.CommandTimeout     [90]
    2.Keepalive   [False]
   .............以下省略.............
 
   Command(1-14/Menu/Quit)>
 

表示される設定項目の数は,エージェントサービスやOSのバージョンによって異なります。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

エージェント設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-14 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント設定メニューの選択項目

選択項目 説明
各設定項目の番号 該当する設定項目の変更を開始します。設定項目の詳細については,「表2-15 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント設定メニューの設定項目」を参照してください。
Menu エージェント設定メニュー表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

エージェント設定メニューの設定項目を次に示します。なお,エージェント設定メニューの設定項目として入力できる値には入力規則があります。入力規則については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

表2-15 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント設定メニューの設定項目

設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
CommandTimeout 整数 90 エージェントサービスからマネージャサービスへの送信に対する返信が来るまでの待ち時間を秒単位で設定します。1〜600の範囲で設定します。
Keepalive 論理値 False エージェントサービスとマネージャサービス間でキープアライブするかどうかを設定します。
  • True:キープアライブする
  • False:キープアライブしない
KeepaliveInterval 整数 600 キープアライブするときのキープアライブ間隔を秒単位で設定します。1〜3,600の範囲で設定します。
キープアライブ間隔を設定する場合,必ずコマンドタイムアウト値(設定項目名:CommandTimeout)よりも大きな値を設定してください。
ShutdownDemand 論理値 True コンソールサービスからのシャットダウンを許可するかどうかを設定します。
  • True:許可する
  • False:許可しない
InformationAlert 論理値 False インフォメーションアラート(サーバの状態変化を知らせるアラート)をコンソールサービスに通知するかどうかを設定します。
  • True:通知する
  • False:通知しない
なお,True/Falseのどちらの設定でも,サーバアラートログには発生したアラートの情報が記録されます。
CautionAlert 論理値 True 注意アラート(エラーが発生するおそれのあるレベルのアラート)をコンソールサービスに通知するかどうかを設定します。
  • True:通知する
  • False:通知しない
なお,True/Falseのどちらの設定でも,サーバアラートログには発生したアラートの情報が記録されます。
WarningAlert 論理値 True 警告アラート(障害が発生するおそれのあるレベルのアラート)をコンソールサービスに通知するかどうかを設定します。
  • True:通知する
  • False:通知しない
なお,True/Falseのどちらの設定でも,サーバアラートログには発生したアラートの情報が記録されます。
ObstacleAlert 論理値 True 障害アラート(すぐに対処が必要なレベルのアラート)をコンソールサービスに通知するかどうかを設定します。
  • True:通知する
  • False:通知しない
なお,True/Falseのどちらの設定でも,サーバアラートログには発生したアラートの情報が記録されます。
AlertKeepDays 整数 30 サーバアラートログのファイルを保存しておく日数を設定します。0〜90の範囲で設定します。
0を設定すると,ユーザが削除しないかぎり,保存しておきます。
AlertCapacity 整数 1,024 アラートログの警告値をキロバイト単位で設定します。0〜1,048,576の範囲で設定します。
0を設定すると警告を通知しません。
サーバアラートログは,一日ごとに1つのファイルとして保存されます。サーバアラートログファイルは,/var/opt/htcsmaディレクトリに日付のファイル名(拡張子log)で保存されています(2008年2月25日のログファイルの場合は「20080225.log」という名称で保存されています)。
SyslogOutput 論理値 False コンソールサービスに通知するアラートをsyslogに出力するかどうかを設定します。
  • True:出力する
  • False:出力しない
出力されるアラートは,コンソールサービスに通知されるアラートだけです。
ContMediaOut 論理値 False 情報取得機能で取得した情報を媒体(テープ)に出力するかどうかを設定します。
  • True:出力する
  • False:出力しない
ContMediaDev 文字列 なし 情報取得機能で取得した情報を出力する媒体(テープ)のデバイスファイルの絶対パス名を半角英数字で256文字以内で設定します。
ContComment 文字列 なし 情報取得機能のメンテナンス情報ファイルに格納される文字列を256文字以内で設定します。

注※
KeepaliveをTrueにするとコネクションが切断されないため,ダイヤルアップ回線など,接続時間に応じて課金される回線を使用している場合は,KeepaliveはFalseにしてください。
なお,KeepaliveをTrueにすると,エージェントサービスが停止するなど,エージェントサービスとマネージャサービスとの間の回線が切断した場合,管理コンソールに次のようなポップアップダイアログが表示されます。
「ホスト名(マネージャサービス名)への接続が切断されました」

(c) エージェント環境設定メニュー

smheditコマンドで,-miscオプションを指定して起動した場合や,メインメニューで2を選択した場合に,エージェント環境設定メニューが表示されます。

エージェント環境設定メニューの表示例を次に示します。

 
   ####      JP1/ServerConductor/Agent       ####
   #### Agent Environment Configuration File ####
  1.TergetMachine    [HA8000...]        13.OperatorName       []
  2.ManagerAddress   ->                 14.OperatorID         []
   .............以下省略.............
 
   Command(1-27/Menu/Quit)>
 

表示される設定項目の数は,エージェントサービスやOSのバージョンによって異なります。

メニュー選択時の注意事項については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

エージェント環境設定メニューの選択項目を次に示します。

表2-16 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント環境設定メニューの選択項目

選択項目 説明
各設定項目の番号 該当する設定項目の変更を開始します。設定項目の詳細については,「表2-17 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント環境設定メニューの設定項目」を参照してください。
Menu エージェント環境設定メニューを表示します。
Quit メインメニューに戻ります。

エージェント環境設定メニューでは,[Target Machine]は必ず設定してください。

エージェント環境設定メニューの設定項目を次に示します。なお,エージェント環境設定メニューの設定項目として入力できる値には入力規則があります。入力規則については,「2.3.2 環境設定メニュー入力時の注意事項」を参照してください。

表2-17 エージェントサービス環境設定(HP-UXサーバ):エージェント環境設定メニューの設定項目

設定項目 入力値 デフォルト 設定内容
TargetMachine ターゲットマシン情報 なし
(設定必須)
Agentをインストールしたサーバの機種を設定します。表示される項目の中から選択できます。
ManagerAddress IPアドレス なし 接続先のマネージャサービスのIPアドレスを設定します。
接続先のマネージャサービスは,4つまで登録できます。
SendTimeout 整数 80 送信タイムアウト時間を秒単位で設定します。1〜3,600の範囲で設定します。
SessionTimeout 整数 900 エージェントサービスとマネージャサービス間の無通信状態を監視し,セッションを切断するまでの時間を秒単位で設定します。0〜7,200の範囲で設定します。
マネージャサービスとの通信回線にLANなどを使っていて,課金がない場合は,0を設定してください。0を設定するとセッションを切断しません。
SITE サイト情報 なし サイトの階層を8階層まで設定できます。設定した順で階層1,階層2...と定義されます。各階層を1行ずつ設定するか,またはSITE=に続けて各階層を/で区切って設定します。
各階層の合計は,区切り文字"/"を含めて256文字以内で次の計算式に合うように設定してください。
  [各階層の合計文字数]+([階層数]-1)≦256
  • 設定するときは,階層1に都道府県名,階層2に市町村名,以降,拠点名,フロアの階数や部署などのように,1段階ずつ設定することをお勧めします。
  • 英数字やカタカナは,半角または全角のどちらで入力するかを統一しておいてください。半角の「3F」と全角の「3F」では異なるサイトとして分類されてしまいます。また,サイト情報を設定する場合,誤字や脱字がないように注意してください。サイト名を間違えると,管理コンソールで表示するときに異なるサイトとして分類されてしまいます。
PropertyName 資産情報 なし 社内または組織内でサーバを管理するために付けている名称や,サーバの製品名を設定します。
PropertyID 資産情報 なし 資産名称に対する番号を設定します。
PostName 資産情報 なし サーバを設置している部署名を設定します。
PostID 資産情報 なし 部署のコード番号などがある場合に設定します。
AdministratorName 資産情報 なし サーバを管理しているシステム管理者の名前を設定します。
AdministratorID 資産情報 なし 社員番号など,システム管理者がわかる番号を設定します。
AdministratorInfo 資産情報 なし システム管理者の所属など,詳細な情報や設定項目にない情報を設定します。
OperatorName 資産情報 なし サーバを運用している部署のシステム管理者名を入力します。
OperatorID 資産情報 なし 社員番号など,運用しているシステム管理者がわかる番号を設定します。
OperatorInfo 資産情報 なし 運用しているシステム管理者の所属など,詳細な情報や設定項目にない情報を設定します。
TelephoneNumber 資産情報 なし 管理者の電話番号を設定します。
MailAddress 資産情報 なし 管理者のメールアドレスを設定します。
LocationInfo 資産情報 なし サーバの設置場所や詳細な情報を設定します。
Structure 資産情報 なし サーバのCPUやメモリなどの機器の構成に関する情報を設定します。
PurchaseDate 資産情報 なし サーバを購入した日付を設定します。
DescriptionDate 資産情報 なし サーバの減価償却期間を入力します。
Note 資産情報 なし 備考を入力します。
AgtEmsFunc 論理値 True HP-UX EMSと連携するかどうかを設定します。
  • True:連携する
  • False:連携しない
エージェントサービスはサーバの障害情報をHP-UX EMSと連携して検出するため,Trueのままで使用してください。
AgtEmsLogging 論理値 False HP-UX EMSと連携したときにHP-UX EMSの詳細情報をログファイルに記録するかどうかを設定します。
  • True:記録する
  • False:記録しない
AgtEmsLogName 文字列 "/var/opt/htcsma/agt_ems.log" HP-UX EMSの詳細情報を記録するログファイル名を設定します。半角の英数字で,495文字以内で設定します。
AgtEmsLogSize 整数 10,240 HP-UX EMSの詳細情報を記録するログファイルの最大サイズをキロバイト単位で設定します。32〜1,048,576の範囲で設定します。
AgtUsockName 文字列 "/var/opt/htcsma/agtusock" HP-UX EMSからの障害情報を受信するためのUNIXドメインソケットに対するファイル名を設定します。半角の英数字で,91文字以内で設定します。