JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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9.6.3 N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)の設定

N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)を適用するための設定方法について説明します。

なお,設定の追加や変更などの操作を行う場合,「更新モード」で操作する必要があります。現在のモードは,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのタイトルまたは[モード選択]メニューで確認できます。「更新モード」にするには,[モード選択]メニューから[更新モード]を選択します。

<この項の構成>
(1) N+1コールドスタンバイ機能の設定手順
(2) N+1コールドスタンバイ機能を有効にする設定
(3) N+1コールドスタンバイ機能の設定と変更
(4) N+1グループの作成と削除
(5) N+1グループのホストの登録と削除,N+1グループ名の変更
(6) N+1グループの予備プールの登録と削除
(7) 設定内容の確認

(1) N+1コールドスタンバイ機能の設定手順

N+1コールドスタンバイ機能の設定手順を次の図に示します。

図9-15 N+1コールドスタンバイ機能の設定手順(N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式))

[図データ]

(2) N+1コールドスタンバイ機能を有効にする設定

N+1コールドスタンバイ機能を有効にする手順について説明します。また,ネットワークスイッチ連携機能を有効にする手順についても説明します。

(a) N+1コールドスタンバイ機能を有効にする
  1. [ホスト管理]ウィンドウで,N+1コールドスタンバイ機能を設定するマネージャを選択する
  2. [設定]メニューから「マネージャサービス設定」を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  3. [N+1設定]タブを選択する

    [図データ]

    ここでは,次の情報を設定します。
    設定項目 設定内容
    N+1コールドスタンバイ 障害発生時にN+1コールドスタンバイ機能を有効にする場合にチェックボックスをONにします。
    障害時の自動切り替え実行の適用 障害発生時にN+1コールドスタンバイ機能を自動で実行するかどうかを設定します。[適用する]ラジオボタンをONにした場合,N+1コールドスタンバイ機能を自動で実行します。切り替えの契機については,「9.6.2(2) 予備系への切り替えの方法(N+Mコールドスタンバイ)」を参照してください。[適用しない]ラジオボタンをONにした場合,障害発生時に手動で切り替えを実行します。手動切り替えの操作については,「9.9.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。
    自動切り替えを中止する N+1コールドスタンバイ機能を自動で実行中に障害を回復できた場合,自動切り替えを中止するかどうかを設定します。[現用ホストでエージェントサービスが起動]チェックボックスをONにした場合,障害発生後,一定時間内に現用系ホストでエージェントサービスが起動したときに自動切り替えを中止します。デフォルトはOFFです。
  4. [OK]ボタンをクリックする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスを閉じます。
(b) ネットワークスイッチ連携機能を有効にする
  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[マネージャサービス設定]を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [ネットワークスイッチ連携機能]タブを選択する

    [図データ]

    ここでは,次の情報を設定します。
    設定項目 設定内容
    ネットワークスイッチ連携機能 ネットワークスイッチ連携機能を有効にする場合にチェックボックスをONにします。
    [接続確認]ボタンをクリックすると,マネージャサービスがJP1/Cm2/NCを実行できるかを確認します。確認した結果はメッセージとして表示されます。
    ネットワークスイッチ連携機能(ポート情報インポート設定方式)の詳細設定 ポート情報インポート設定方式で,ネットワークスイッチ連携機能を利用する場合に設定します。
    「内蔵スイッチ(BS1000)情報定義のファイルパス」に,登録するスイッチ情報定義ファイルを指定します。スイッチ情報定義ファイルを登録するタイミングでスイッチポートを設定する場合は,[定義ファイル設定時にスイッチポートの設定を行う]チェックボックスをチェックします。
    [定義ファイル出力]ボタンで,指定したスイッチ情報定義ファイルを出力できます。
    [定義ファイル設定]ボタンで,指定したスイッチ情報定義ファイルをマネージャサービスに登録します。指定したスイッチ情報定義ファイルの内容が0バイト,またはコメント行と空白行だけの場合は,マネージャサービスに登録された内容が消去されます。
    ネットワークスイッチ連携機能(ポート情報GUI設定方式)の詳細設定 ポート情報GUI設定方式で,ネットワークスイッチ連携機能を利用する場合に設定します。
    [外付スイッチ登録・削除]ボタンをクリックすると,[外付スイッチ名称登録]ダイアログボックスが開き,外付スイッチタイプと外付スイッチ名称を登録,削除できます。
    [設定]ボタンをクリックすると,[スイッチ情報登録]ダイアログボックスが開き,シャーシと内蔵スイッチ名称の関連づけ,シャーシとの各スロット(サーバモジュール)のPCIスロットから直結されたスイッチのどのポートに接続されているかの関連づけを設定します。
    注意
    ネットワークスイッチ連携機能を利用するには,ポート情報GUI設定方式,またはポート情報インポート設定方式のどちらかの方法で設定してください。
    ポート情報GUI設定方式は,N+1グループの設定,およびJP1/Cm2/NCの設定を実施してから設定してください。
    スイッチ情報定義ファイルの定義を変更したあとに[定義ファイル設定時にスイッチポートの設定を行う]チェックボックスをチェックしてスイッチポートを設定すると,スイッチ情報定義ファイルの変更がスイッチポートの設定に反映されます。ただし,Untaggedポートに対してVLAN IDだけを変更する場合は,変更が反映されません(VLAN IDが1の場合を除く)。スイッチ情報定義ファイルの変更後の設定と注意事項については,「9.6.4(4)(c) スイッチ情報定義ファイルの変更」を参照してください。
  3. [OK]ボタンをクリックする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスを閉じます。

(3) N+1コールドスタンバイ機能の設定と変更

N+1コールドスタンバイ機能を設定または変更するには,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウを表示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,N+1コールドスタンバイ機能を設定するマネージャ,または管理対象を選択する
  2. [BSM Plus管理]メニューから[N+1コールドスタンバイ詳細設定]を選択する
    [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウが表示されます。

    [図データ]

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでは,現用系の業務サーバ(ホスト単位)と予備系のサーバ(サーバモジュール単位)をグループ単位で管理し,予備のサーバモジュールを登録できます。

現用系の業務サーバのグループを,現用系のN+1グループと呼び,予備系のサーバのグループを予備プールと呼びます。現用系のN+1グループと予備プールをまとめてN+1グループと呼びます。1つのN+1グループの中では,現用系のN+1グループと予備プールは1対1の関係です。また,N+1グループは1,024グループまで作成できます。

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウの左側(左ペインと呼ぶ)には,N+1コールドスタンバイをルートノードとしてN+1グループがツリー表示されます。

N+1グループの下位に,現用系のホスト名および予備プールが表示されます。さらに予備プールの下位にはシャーシが表示され,シャーシの下位にはサーバモジュールが表示されます。

注※
「ホスト名」とは,[ホスト管理]ウィンドウの[コンピュータ名]欄に表示される名称のことです。

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウの右側(右ペインと呼ぶ)には,左ペインで選択したノードについての情報が表示されます。各ノードを選択した場合に表示される右ペインの情報については,「9.6.3(7) 設定内容の確認」を参照してください。

なお,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[BSM Plus管理]メニューから[N+1コールドスタンバイ詳細設定]を選択することでも表示できます。手順については,「8.10 ラックマネージャからのN+1コールドスタンバイ機能の利用」を参照してください。

(4) N+1グループの作成と削除

(a)  N+1グループの作成

N+1グループを作成する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1コールドスタンバイ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[N+1グループ作成]を選択する
    [グループ作成]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    注意
    コンソールサービスまたはマネージャサービスのバージョンが07-55以前の場合は,「グループ属性選択」は表示されません。
  3. N+1グループ名を入力する
    N+1グループ名は空白を含めて63文字まで入力できます。すでに登録されているN+1グループ名は入力しないでください。コンソールサービスまたはマネージャサービスのバージョンが07-55以前の場合は,手順5に進んでください。
  4. 「グループ属性選択」で利用するN+1コールドスタンバイ機能を選択する
    「N+Mコールドスタンバイ」を選択します。
  5. [OK]ボタンをクリックする
    [グループ作成]ダイアログボックスが閉じられ,左ペインの[N+1コールドスタンバイ]ノードの下位にN+1グループが作成されます。N+1グループは1,024グループまで作成できます。

    [図データ]

(b)  N+1グループの削除

N+1グループ内で切り替えが実行されているとN+1グループを削除することはできません。この場合は,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで予備系サーバモジュールの現用復帰または解除を実施してから,N+1グループの解除をしてください。予備系サーバモジュールの現用復帰または解除については,「9.9.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。

N+1グループを削除する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで削除する[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[N+1グループ削除]を選択する
    削除を確認するメッセージが表示されます。
  3. [OK]ボタンをクリックする
    [N+1グループ削除]ダイアログボックスが閉じられ,左ペインの[N+1コールドスタンバイ]ノードの下位からN+1グループが削除されます。

(5) N+1グループのホストの登録と削除,N+1グループ名の変更

(a) N+1グループのホスト登録

N+1グループを作成したら,現用系ホストを登録します。

注意
現用系ホストを登録する場合の制限事項を次に示します。
  • 1つのN+1グループにBS2000,BS1000,BS500,BS320のホストは混在して登録できません。また,BS2000の場合,IOFモデル対応のサーバシャーシ上のサーバモジュールで稼働しているホストは登録できません。
  • 1つのN+1グループにHP-UXのホストと,WindowsまたはLinuxのホストは混在して登録できません。
  • N+1グループには,論理パーティション上で稼働しているサーバを現用系ホストとして登録できません。そのため,[ホスト登録・変更]ダイアログボックスの[登録候補一覧]には表示されません。
  • HP-UXのホストは登録できません。
  • SASインタフェース,またはiSCSIインタフェースでのSANブート構成の場合,現用系ホストと異なるサーバシャーシのホストは登録できません。
  • BS320の場合,複数スロットを占有するサーバモジュールは,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)に対応していません。そのため,複数スロットを占有するBS320のサーバモジュール上で稼働するホストは現用系ホストとして登録できません。
  • BS500の場合,ストレージ拡張ブレードを搭載して複数スロットを占有するサーバモジュールは,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)に対応していません。そのため,ストレージ拡張ブレードを搭載して複数スロットを占有するBS500のサーバモジュール上で稼働するホストは現用系ホストとして登録できません。

現用系ホストを登録する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[ホスト登録・変更]を選択する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. ホストを登録する
    [登録候補一覧]に登録可能なホストが表示されています。ほかのN+1グループですでに登録されているホストは,[登録候補一覧]には表示されません(1つのホストを複数のN+1グループに登録することはできません)。
    Agentがインストールされていないホスト,またはVMホストが登録されていないホストの場合,[登録候補一覧]には「シャーシID_パーティションX」(X:パーティション番号)と表示されます。
    [登録候補一覧]からホストを選択し,[↓]ボタンをクリックします。[現用系ホスト一覧]に,選択したホストが表示されます。ホストは1つのN+1グループに対して256台まで登録できます。
    注意
    ホストを登録したときは,[切り替え方式]に「WWN引継ぎ方式」が表示されていることを確認してください。「WWN引継ぎ方式」以外の方式が表示された場合は,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)を適用できません。なお,iSCSI設定引継ぎ方式の場合で,[切り替え方式]には「WWN引継ぎ方式」と表示され「iSCSI設定引継ぎ方式」とは表示されません。
  4. [OK]ボタンをクリックする
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,左ペインの[N+1グループ]ノードの下位にホストが作成されます。

    [図データ]

(b) N+1グループのホストの削除

予備系サーバモジュールの登録後にN+1グループからすべてのホストを削除する場合は,先に予備系サーバモジュールを削除する必要があります。予備系サーバモジュールの削除については,「9.6.3(6)(b) N+1グループの予備プールの削除」を参照してください。

N+1グループからホストを削除する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[ホスト登録・変更]を選択する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。
  3. ホストを削除する
    [現用系ホスト一覧]からホストを選択し,[↑]ボタンをクリックします。[現用系ホスト一覧]から選択したホストが削除され,[登録候補一覧]に表示されます。削除されたホストは,ほかのN+1グループに登録可能となります。
  4. [OK]ボタンをクリックする
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,左ペインの[N+1グループ]ノードの下位からホストが削除されます。
(c)  N+1グループ名変更

N+1グループ名を変更する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[ホスト登録・変更]を選択する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. N+1グループ名を変更する
  4. [OK]ボタンをクリックする
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,N+1グループ名が変更されます。

(6) N+1グループの予備プールの登録と削除

(a)  N+1グループの予備プールの登録

現用系のN+1グループに割り当てる予備プールを登録する手順を次に示します。

注意
N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)で登録できる予備系サーバモジュールの最大数は,IA32サーバモジュールの場合は256台,IPFサーバモジュールの場合は1,024台です。
現用系に登録されているホストと異なる種別のサーバシャーシに搭載されているサーバモジュールを予備登録することはできません。次に例を示します。
<例>
  • 登録可能
    現用系(BS1000Aに搭載されたホスト),予備系(BS1000Aに搭載されたサーバモジュール)
  • 登録不可
    現用系(BS1000に搭載されたホスト),予備系(BS320に搭載されたサーバモジュール)
SASインタフェース,またはiSCSIインタフェースでのSANブート構成の場合は,同一のサーバシャーシに搭載されているサーバモジュールだけを登録できます。
  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[予備登録・変更]を選択する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [予備系サーバモジュールの選択]に表示されるSlotの数は,サーバシャーシのタイプによって異なります。[予備系サーバモジュールの選択]に表示されるアイコンの意味については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[予備登録・変更]ダイアログボックスを参照してください。
  3. シャーシの選択の中から,このN+1グループの予備対象とするシャーシを選択する
    シャーシを選択すると,[予備系サーバモジュールの選択]に表示されているシャーシ内のサーバモジュールのうち,予備プールとして登録可能なサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)となります。
    注意
    ・現用系ホストがSMP構成の場合は,予備対象とするサーバモジュールも現用系ホストと同じSMP構成にする必要があります。
    ・シャーシの選択でシャーシを変更してもチェックボックスの状態は保存されます。
    ・登録できないサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)になる場合があります。この場合,[OK]ボタンをクリックした時点でエラーになります。
  4. 予備プールとして登録するサーバモジュールを選択する
    予備プールとして登録するサーバモジュールのチェックボックスをONにしてください。
    注意
    ・BS320の場合,複数スロットを占有するサーバモジュールは,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)に対応していません。そのため,予備プールとして登録できません。
    ・BS500の場合,ストレージ拡張ブレードを搭載して複数スロットを占有するサーバモジュールは,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)に対応していません。そのため,予備プールとして登録できません。
  5. [OK]ボタンをクリックする
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,N+1グループに予備プールが登録されます。

    [図データ]

(b)  N+1グループの予備プールの削除

予備系サーバモジュールが,切り替え実行されていると,その予備系サーバモジュールを削除することはできません。この場合は,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで予備系サーバモジュールの現用復帰または解除を実施してから,N+1グループの解除をしてください。予備系サーバモジュールの現用復帰または解除については,「9.9.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。

現用系のN+1グループに割り当てている予備プールを削除する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[予備登録・変更]を選択する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [予備系サーバモジュールの選択]に表示されるSlotの数は,サーバシャーシのタイプによって異なります。[予備系サーバモジュールの選択]に表示されるアイコンの意味については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[予備登録・変更]ダイアログボックスを参照してください。
  3. シャーシの選択の中から,このN+1グループの予備対象となっているシャーシを選択する
    シャーシを選択すると,「予備系サーバモジュールの選択」に表示されているシャーシ内のサーバモジュールのうち,予備プールとして登録してあるサーバモジュールと予備プールとして登録可能なサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)となります。すでにほかのN+1グループで予備プールに登録されているサーバモジュールおよび管理対象ホストを構成するサーバモジュールは選択可能状態にはなりません。
  4. 予備プールから削除するサーバモジュールを選択する
    削除するサーバモジュールのチェックボックスをOFFにしてください。
  5. [OK]ボタンをクリックする
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,N+1グループから予備プールが削除されます。
    予備プールを削除した場合は,別の予備プールを「(a) N+1グループの予備プールの登録」の手順に従って登録してください。
(c) ツールチップに表示されるメッセージ

[予備登録・変更]ダイアログボックスで,非活性になっているサーバモジュールにカーソルを移動させると,そのサーバモジュールを選択できない理由がツールチップに表示されます。

ツールチップに表示されるメッセージと対処方法を,次の表に示します。

表9-8 ツールチップに表示されるメッセージと対処方法([予備登録・変更]ダイアログボックス)

優先順位 メッセージ 対処
1 Slot%d:サーバモジュールが挿入されていません。 サーバモジュールを挿入してください。
2 Slot%d:複数スロットを占有するサーバモジュールの最も小さい番号のスロットではないため,予備系サーバモジュールとして登録できません。 複数のスロットを占有するサーバモジュールの最も小さい番号のスロットを予備系として登録してください。
3 Slot%d:他のN+1グループの予備系サーバモジュールとして登録されています。 ほかのN+1グループから,該当するサーバモジュールを削除してください。
4 Slot%d:パーティションが削除されています。 SMP構成管理機能で,該当するサーバモジュールのパーティションを作成してください。
5 Slot%d:ホスト管理画面に登録されているサーバモジュールです。 該当するサーバモジュールを[ホスト管理]ウィンドウから削除してください。
6 Slot%d: 予備系サーバモジュールPre-configure実行中です。 予備系サーバモジュールのPre-configureが終了するまで待ってください
7 Slot%d:予備系サーバモジュール診断の実行中です。 予備系サーバモジュールの診断が終了するまで待ってください。
8 Slot%d:パーティションが利用できる状態になっていません。(パーティション情報ステータスが「Configuration validate(0x03)」以外になっています。) SVPへログインし,PCCコマンド(BS2000ではPCコマンド)で,該当パーティションのPre-configureを実行してください。
BS500の場合はWebコンソールから該当パーティションのPre-configureを実行してください。
9 Slot%d:パーティションの電源がONになっています。 パーティションの電源をOFFにしてください。
10 Slot%d:Pre-configureが無効またはパーティションの情報が有効ではありません。 サーバモジュールのPre-configure情報をサーバシャーシインベントリの[パーティション情報]から確認してください。Pre-configure機能が無効になっている場合,SVPへログインしてPre-configureを有効にしてください。Pre-configure機能が有効になっている場合,保守員に連絡してください。
11 Slot%d:現用系と異なる種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールです。 このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。
12 Slot%d:IOFモデルと非IOFモデルが混在しています。 このサーバモジュールは予備登録できません。現用系がIOF対応の場合,予備系にはIOF対応のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。現用系がIOF非対応の場合,予備系にはIOF非対応のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。
13 Slot%d:Switch Moduleの種別が異なるサーバモジュールです。 このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のSwitch Moduleを使用したサーバモジュールを選択してください。
14 Slot%d:現用系ホストにHVMが登録されていますが,このサーバモジュールはHVM非搭載です。 このサーバモジュールはHVM非搭載のため予備登録できません。HVMが搭載されたサーバモジュールを選択してください。
15 Slot%d:LPARモードのサーバモジュールです。 このサーバモジュールはN+1グループへは予備登録できません。ほかのサーバモジュールを選択してください。
16 Slot%d:ストレージ運用支援機能でホストグループが割り当てられています。 ストレージ運用支援機能で,該当するサーバモジュールのホストグループの割り当てを解除してください。
17 Slot%d:現用ホストとして<グループ名>に登録されています。 [ホスト登録・変更]ダイアログボックスで,現用系ホストとしての登録を解除してください。

注※
非活性の要因が複数ある場合,この欄で示す優先順位のいちばん高い項目が1つだけ表示されます。

(7) 設定内容の確認

(a) [N+1コールドスタンバイ]ノードの内容を確認する

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1コールドスタンバイ]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([N+1コールドスタンバイ]ノード選択時)を参照してください。

(b) [N+1グループ]ノードの内容を確認する

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([N+1グループ]ノード選択時)を参照してください。

(c) ホストノードの内容を確認する

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーでホストノードを選択すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ(ホストノード選択時)を参照してください。

(d) 予備プールの内容を確認する

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[予備プール]ノードを選択すると,次の画面が表示されます。

[予備プール]ノードの下位の[シャーシ]ノード,[サーバモジュール]ノードを選択した場合も同じ項目が表示されます。

[図データ]

右ペインには次の項目が表示されます。各項目の詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ([予備プール]ノード選択時)を参照してください。