JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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9.4.3 ネットワークスイッチのポート設定変更

ここでは,ネットワーク設定変更時の動作,および注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) ネットワークスイッチのポート設定変更時の動作
(2) ネットワークスイッチ間接続の設定

(1) ネットワークスイッチのポート設定変更時の動作

ネットワークスイッチ連携機能では,N+1コールドスタンバイ機能でストレージの割り当てを変更すると同時に,ネットワークスイッチのポート設定を変更します。

ネットワークスイッチのポート設定変更に失敗した場合は,障害アラート(0x3725)が通知され,N+1コールドスタンバイ機能の処理が継続されます。

次の図に,BSM Plusが障害を検知した場合の,ネットワークスイッチのポート設定変更時の動作を示します。

図9-9 ポート設定の変更時の動作

[図データ]

図で示した流れについて説明します。

  1. 障害の検知
    SVPによってハードウェア障害が検知されます。ユーザがN+1コールドスタンバイ機能の手動切り替えを指示した場合も以降の流れは同じです。
  2. スイッチ情報の取得
    切り替え対象(切り替えなら現用機,復帰なら予備機)のスイッチ情報が,BSM Plusのスイッチ情報リポジトリから取得されます。
  3. 切り替えコマンドの生成
    取得した情報に基づき,JP1/Cm2/NC - Managerに渡すXML定義ファイルが生成されます。
  4. コマンドの実行
    作成したXMLを基に,JP1/Cm2/NCのコマンドが実行されます。
  5. ポート設定の変更
    JP1/Cm2/NC - Managerによって,ネットワークスイッチのポート設定が変更されます。
  6. スイッチ情報の更新
    切り替え元および切り替え先の情報を基に,スイッチ情報リポジトリが更新されます。

ネットワークスイッチ連携機能を利用するには,事前準備としてポート情報GUI設定方式,またはポート情報インポート設定方式を利用して,ネットワーク情報を設定してください。ポート情報GUI設定方式では,GUI画面を操作してスイッチ情報をBSM Plusに登録する必要があります。ポート情報インポート設定方式では,スイッチ情報定義ファイルを作成し,BSM Plusに登録する必要があります。スイッチ情報定義ファイルには,切り替え対象のサーバモジュールの接続ポートに関するVLANの情報を記述します。

ポート情報GUI設定方式については,「9.6.4(3) ネットワークスイッチ情報の定義(ポート情報GUI設定方式)」を参照してください。

ポート情報インポート設定方式については,「9.6.4(4) ネットワークスイッチ情報の定義(ポート情報インポート設定方式)」を参照してください。

(2) ネットワークスイッチ間接続の設定

ネットワークスイッチ連携機能では,外部スイッチを介して,異なるネットワークスイッチに接続されたサーバモジュールに切り替えることができます。

内蔵スイッチ,外付スイッチのネットワークスイッチ間の接続を有効にするには,予備系サーバモジュールを接続したネットワークスイッチと外部スイッチ間のタグポートに,あらかじめ現用系サーバモジュールと同じVLAN IDを設定します。

次の図に,ネットワークスイッチ間接続の設定例を示します。

図9-10 ネットワークスイッチ間接続の設定例

[図データ]