JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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8.1 ラック管理とは

ラック管理とは,ラックマネージャと呼ばれるGUIを利用して,ラックおよびラックに搭載されている各機器を管理する機能です。

ラックおよびラックに搭載されている各機器をラックマネージャに登録することで,機器イメージから,その機器に対応した各種の操作ができるようになります。

例えば,ラックに搭載された機器に障害が発生した場合,ラックマネージャ上では障害が発生した機器の部分の色が変わり,アラートの詳細情報が表示されます。このため,どの機器にどのような障害が発生したのか一目でわかります。

ラック管理を利用した機器管理の例を次の図に示します。

図8-1 ラック管理を利用した機器管理の例

[図データ]

ラックマネージャの機能を次に示します。

ラック内の構成を視覚的に表示し,機器イメージから管理対象機器を操作する
ラックマネージャでは,ネットワーク部やブレードサーバ部などのラック内の機器構成をそのままのイメージで表示できます。ラックマネージャを利用することで,各機器の配置状況やラックの空き状況などを容易に把握できます。また,障害発生時にSNMP Trapを受信してアラートを表示したり,障害部位を表示したりできます。さらに,各機器のイメージから電源操作や資産情報の照会など,管理対象機器に関する操作ができます。

SNMP Trapをアラートとして通知する
ラックマネージャでは,アラートまたはSNMP Trapを利用して障害を監視します。
ブレードサーバ部およびサーバは,アラートによる障害監視を行っているため,SNMPによる障害監視の必要はありません。それ以外の管理対象機器は,あらかじめ受信設定することで,SNMP Trapによる障害監視ができます。
ただし,ブレードサーバ部またはサーバの場合も,次の機器については,SNMP Trapによる障害監視が必要です。
  • 拡張モジュール(IOEU以外)
  • VMホスト