JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.9.1 SNMPトランスレータとは

SNMPトランスレータは,JP1/ServerConductorのエージェントサービスが管理するマシン管理情報およびアラート情報を,ネットワークの管理データベースであるMIBに変換し,SNMPで送信する機能です。

SNMPで送信されたマシン管理情報およびアラート情報は,JP1/Cm2/NNMを使用すると,ビジュアルに表示できます。

この場合,マシン管理情報はJP1/Cm2/NNMで参照でき,マシン障害などのアラートはイベントとして通知され表示できます。

図2-7 SNMPトランスレータを使ったネットワーク管理

[図データ]

JP1/Cm2/NNMのSNMPマネージャを使用する場合,次に示すJP1/ServerConductorが提供しているMIBファイルをJP1/Cm2/NNMのSNMPマネージャに読み込ませる必要があります。JP1/Cm2/NNMのSNMPマネージャでWindowsサーバとLinuxサーバのどちらも管理する場合,どちらか片方のMIBファイル(SmSnmp.mib)をSNMPマネージャに読み込ませてください。

Windowsの場合
必要なMIBファイルについては,Agentのインストール先にあるReadmeファイルを参照してください。

Linuxの場合
LinuxサーバがIA32サーバの場合,MIBファイル(SmSnmp.mib)は,Advanced Agentの媒体の次の場所に格納されています。
 
CDROM/LINUX/etc/SmSnmp.mib
 
Driver & Utility CDやHitachi Server Navigatorを使用する場合は,アンダーラインの部分を次のように置き換えてください。
  • Driver & Utility CDの場合
    CDROM/RHEL/UTILITY/jp1sc/jp1scadv
  • Hitachi Server Navigatorの場合
    DVD-ROMに格納されているSupport.htmlを参照してAdvanced Agentの格納先を確認してください。
/LINUX/etcディレクトリ以下のファイルやディレクトリはAdvanced Agentをインストールしてもインストールされません。
LinuxサーバがIPFサーバの場合,MIBファイル(SmSnmp.mib)は,Advanced Agentの媒体の次の場所に格納されています。
 
CDROM/IPLINUX/etc/SmSnmp.mib
 
/IPLINUX/etcディレクトリ以下のファイルやディレクトリはAdvanced Agentをインストールしてもインストールされません。

JP1/Cm2/NNMで情報を参照する場合,SNMPトランスレータが提供するサーバ情報のオブジェクトIDを使用します。サーバ情報のオブジェクトIDは,iso.org.dod.internet.private.enterprises.hitachi.systemExMib.systemManagerMibs.informationで始まります。JP1/Cm2/NNMでマシン管理情報を参照する場合,この文字列で始まるオブジェクトIDを検索してください。JP1/Cm2/NNMでの情報の検索・参照方法については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド」を参照してください。

注意
  • マシン管理情報を参照できるのはHA8000 Windowsサーバの場合だけです。LinuxサーバおよびBladeSymphony Windowsサーバではイベント通知機能だけサポートされています。
  • SNMPトランスレータから通知できるアラート情報は,ハードウェア障害だけです。使用率超過など,ハードウェア障害以外のアラート,およびSVP機能から発行されるアラートは通知されません。