JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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1.1.1 コンソールサービス/ローカルコンソールサービスの起動と終了

コンソールサービスまたはローカルコンソールサービスの起動と終了の方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 起動
(2) 終了
(3) [ホスト管理]ウィンドウ
(4) 印刷

(1) 起動

コンソールサービスまたはローカルコンソールサービスを使用する場合,OSのAdministrators権限が必要です。次にそれぞれの起動方法について説明します。

(a) コンソールサービスの起動

注意
  • コンソールサービスを起動すると[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されることがあります。このダイアログボックスが表示されたら,[許可]ボタンまたは[はい]ボタンをクリックして処理を続行してください。
  1. コンソールサービスを使用するマシンに,OSのAdministrators権限でログインする
  2. [スタート]メニューから[プログラム]−[ServerConductor]−[Blade Server Manager]−[コンソールサービス]を選択する
    コンソールサービスが起動され,[ServerConductor コンソールサービス - ログイン]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. 接続先マネージャサービスを選択する
    複数の接続先マネージャサービスを選択することもできます。
  4. ログインするユーザ種別を選択する
    アドミニストレータ,またはサブアドミニストレータを選択してください。
  5. 選択したユーザのパスワードを入力する
  6. [OK]ボタンをクリックする

コンソールサービスで複数の接続先マネージャサービスを選択した場合,選択した接続先マネージャサービスのリストの上から順番にログイン認証が試みられます。このとき,認証に失敗(特定のマネージャサービスだけパスワードが異なる場合など)すると,そのマネージャサービスへの再ログインを試みるかどうかの問い合わせメッセージが表示されます。問い合わせメッセージの[再ログインする]ボタンをクリックすると,認証に失敗した接続先マネージャサービスのパスワードを入力し直して再ログインできます。問い合わせメッセージの[再ログインしない]ボタンをクリックすると,認証に成功した接続先マネージャサービスだけに接続して起動します。

起動後の再ログイン・追加ログイン
ログインしているすべてのマネージャサービスからログアウトして再度ログインする場合,[ホスト管理]ウィンドウの[ファイル]メニューから[再ログイン]を選択します。
ログインしているマネージャサービスはそのままで,特定のマネージャサービスに追加ログインする場合,[ファイル]メニューから[追加ログイン]を選択します。
(b) ローカルコンソールサービス起動

注意
ローカルコンソールサービスを起動すると[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されることがあります。このダイアログボックスが表示されたら,[許可]ボタンまたは[はい]ボタンをクリックして処理を続行してください。
  1. ローカルコンソールサービスを使用するマシンに,OSのAdministrators権限でログインする
  2. [スタート]メニューから[プログラム]−[ServerConductor]−[Server Manager]−[ローカルコンソールサービス]を選択する
    ローカルコンソールサービスが起動され,[ServerConductor コンソールサービス - ログイン]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. ログインするユーザ種別を選択する
    アドミニストレータ,またはサブアドミニストレータを選択してください。
  4. 選択したユーザ種別のパスワードを入力する
  5. [OK]ボタンをクリックする

(2) 

コンソールサービスまたはローカルコンソールサービス終了する場合,[ファイル]メニューから[コンソールサービスの終了]を選択するか,または,ウィンドウ右上の閉じるボタン([×]ボタン)をクリックして終了してください。

注意
コンソールサービスを,強制終了など別の手段で終了させた場合,コンソールサービスが利用するノードデータファイルが壊れ,コンソールサービス操作時に内部エラーを示すエラーメッセージが表示されたり,アプリケーションエラーが発生したりする場合があります。
コンソールサービスの強制終了によって上記の現象が発生した場合,ノードデータファイルを削除してから,コンソールサービスを起動してください。ノードデータファイルの格納先とファイル名を次に示します。
<ServerConductorのインストール先フォルダ>\Program\MNG_*_*_*_*.dat
*_*_*_*は,マネージャサービスのIPアドレスを示します。
なお,ノードデータファイルを削除すると,コンソールサービスで通知アラートとして表示している受信済みのアラート情報は表示されなくなります。

(3) [ホスト管理]ウィンドウ

コンソールサービスまたはローカルコンソールサービスを起動すると,[ホスト管理]ウィンドウ(タイトルバーに「ホスト管理」と表示されたウィンドウ)が表示されます。

[図データ]

[ホスト管理]ウィンドウに一覧表示される情報の意味を次の表に示します。

注意
ローカルコンソールの場合,サーバ自身の情報だけが表示されます。

表1-1 [ホスト管理]ウィンドウに一覧表示される情報の意味

表示情報 意味
アイコン ホストの状態がアイコンで表示されます。

サーバシャーシ:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

HVM:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

サーバ(LPAR上で稼働しているサーバを含む):
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

VMホスト:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

VMゲスト:
[図データ](正常) [図データ](通信不可)

IOEU:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

マネージャ:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり) [図データ](通信不可)

サイト:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり)

ドメイン:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり)

ツリー:
[図データ](正常) [図データ](アラート通知あり)
コンピュータ名 OSで設定したコンピュータ名が表示されます。
LinuxサーバおよびHP-UXサーバの場合,ホスト名が表示されます。
VMゲストの場合,VM名が表示されます。
サーバシャーシおよびIOEUの場合,シャーシIDが表示されます。
HVMの場合,HVM識別子が表示されます。
ホスト名 ホスト名が表示されます。※1
OS名 ホストのOS名が表示されます。
VMホストの場合,仮想化プラットフォーム,またはホストのOS名※2が表示されます。
VMゲストの場合,表示用のツールを使用しているときにOS名が表示されます。※1
ホスト以外の場合は,何も表示されません。
未確認アラート 注意レベル以上の未確認アラートがある場合は「あり」が表示されます。
VMゲストの場合,何も表示されません。
電源制御

Windowsサーバ,Linuxサーバ,HP-UXサーバ
SVP機能を搭載し,SVP管理エージェントサービスがインストールされたサーバ,または電源ON機能を備えたLANアダプタを搭載しているサーバのことです。
  • SVP機能を搭載し,電源制御ができるWindowsサーバ,Linuxサーバ,HP-UXサーバの場合は,搭載しているSVPの種類「SVP(PCI)」,「SVP(BMC)」が表示されます。
  • SVP機能を搭載し,かつSVP管理エージェントサービスがインストールされていないサーバに対して,BSMの設定でSVP拡張機能が有効になっている場合は,搭載しているSVPの種類「SVP(PCI)*」,「SVP(BMC)*」が表示されます。
  • 電源ON機能を備えたLANアダプタを搭載しており,電源制御ができるWindowsサーバおよびLinuxサーバの場合は,「WOL」が表示されます。
  • 電源制御できないHP-UXサーバには,何も表示されません。

HVM
LPARモードの物理パーティション上で動作し,LPARを管理している論理分割機構のことです。「SVP(BMC)」が表示されます。

LPAR上で稼働しているWindowsサーバおよびLinuxサーバ
  • そのLPARを管理しているHVMが[ホスト管理]ウィンドウに登録されている場合
    SVP管理エージェントサービスがインストールされている論理パーティション上で稼働しているサーバの場合,電源制御情報に「HVM※3」が表示されます。
    SVP管理エージェントサービスがインストールされていない論理パーティション上で稼働しているサーバの場合,電源制御情報に「WOL」が表示されます。
  • そのLPARを管理しているHVMが[ホスト管理]ウィンドウに登録されていない場合
    電源制御情報に「WOL」が表示されます。
  • そのLPARを管理しているHVMが活性化されていない場合
    電源制御情報に「WOL」が表示されます。

サーバシャーシ
BladeSymphonyのサーバシャーシのことです。「SVP」が表示されます。

IOEU
IOEUの場合,何も表示されません。

VMホスト
VMwareやHyper-Vなどの仮想化プラットフォームのホスト(物理サーバ)のことです。
  • BladeSymphonyのVMホストの場合は,「SVP(BMC)」が表示されます。
  • HA8000でSVPボードのIPアドレスが指定されているVMホストの場合は,「SVP(PCI)」が表示されます。
  • HA8000でSVPボードのIPアドレスが指定されていないVMホストの場合は,「WOL」が表示されます。

VMゲスト
VMwareやHyper-Vによって提供される仮想的な環境(仮想化サーバ)のことです。
  • VMwareのVMゲストの場合は,「VMware」が表示されます。
  • Hyper-VのVMゲストの場合は,「Hyper-V」が表示されます。
シャーシID BladeSymphonyのサーバシャーシ,サーバモジュール,またはIOEUの場合,シャーシIDが表示されます。
VMホストの場合,サーバタイプがBladeSymphonyのときにシャーシIDが表示されます。
VMゲストの場合,親となるVMホストのシャーシIDが表示されます。VMホストのシャーシIDがない場合,何も表示されません。
パーティション番号 BladeSymphonyのサーバモジュールの場合,パーティション番号が表示されます。
VMホストの場合,サーバタイプがBladeSymphonyのときにパーティション番号が表示されます。
VMゲストの場合,親となるVMホストのパーティション番号が表示されます。VMホストのパーティション番号がない場合,何も表示されません。
LPAR識別子 サーバモジュールを論理パーティションに分割している場合,論理パーティション番号が表示されます。
VMホストおよびVMゲストの場合,何も表示されません。
VMホスト名 VMホストの場合は,VMホストのホスト名が表示されます。
VMゲストの場合は,親となるVMホストのコンピュータ名が表示されます。
次の場合は,何も表示されません。
  • サーバ(エージェント,LPAR)
  • サーバシャーシ
  • IOEU
  • HVM
クラスタ名 そのサーバがMSCSまたはフェールオーバークラスタのクラスタに属している場合,クラスタ名が表示されます。
VMホストおよびVMゲストの場合,何も表示されません。

注※1
次の場合には何も表示されません。
・VMゲストの場合
・VMゲストにOSがインストールされていない場合
・仮想化プラットフォームのサーバを管理するために必要な設定が完了していない場合(仮想化プラットフォームのサーバを管理する設定については,「14.2 仮想化されたサーバをJP1/ServerConductorで管理する場合に必要な準備」を参照してください。)

注※2
例えば,VMwareの場合「ESX Server 3.5」,Hyper-Vの場合「Windows Server 2008」のように表示されます。

注※3
管理対象サーバに次のバージョンのAgentがインストールされている場合,「MLPF」と表示されます。
・Windowsの場合:08-23より前
・Linuxの場合:08-24以前

なお,LPAR上で稼働しているサーバおよびHVMの表示については,「13.3.1 コンソールサービスでの表示」を参照してください。

(4) 印刷

[ホスト管理]ウィンドウの表示情報を印刷する場合,[ファイル]メニューから[印刷]を選択してください。[ホスト管理]ウィンドウの表示情報が印刷されます。