JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
構成パラメーター定義ファイル内に定義したワーク以下の各パラメーターまたは属性値を変数に設定し,ncvclcmdコマンドで指定する方法は次のとおりです。
- 構成パラメーター定義ファイルの記述内容のうち,変数にしたい値を「__$NCCLIVAR_識別番号」で記述する。
なお,「__」は,アンダーバー(「_」)を二つ続けてください。
- 例:変数の識別番号を1にする場合
- <パラメーター名>__$NCCLIVAR_1</パラメーター名>
- ncvclcmdコマンドに,-pオプションで代入値を指定して実行する。
構成パラメーター定義ファイル上の変数に付けた識別番号を指定することで,代入先を特定します。
-pオプションで指定した値が該当する変数へ代入された状態で,構成パラメーター定義ファイルの設定内容がスイッチに反映されます。
- 例:識別番号が1の変数に値を代入したい場合の-pオプション
- -p1 識別番号が1の変数に代入する値
- <この項の構成>
- (1) 変数の設定についての注意事項
- (2) 構成パラメーター定義ファイルの設定例およびncvclcmdコマンドの実行例
(1) 変数の設定についての注意事項
構成パラメーター定義ファイルに定義する変数についての注意事項を次に示します。
- 「__$NCCLIVAR_識別番号」の「識別番号」について
識別番号には,0〜99の整数を使用できます。識別番号は,各ワーク内で独立です。なお,ワーク内の各変数間で識別番号が連続している必要はありません。
- 変数として設定できない属性について
各ワークのワーク名を指定するName属性は,変数として設定できません。
(2) 構成パラメーター定義ファイルの設定例およびncvclcmdコマンドの実行例
変数を含む構成パラメーター定義ファイルの設定例およびncvclcmdコマンドの実行例を次に示します。
次の例題を使用して説明します。なお,この例題は「4.6.2 VLAN構成情報を設定する場合の例」で使用した例題と同じです。
- 例題:ncvclcmdコマンドでSetVlanConfコマンドを次の内容で実行する。
- VLAN管理ドメインNCDomainにVLAN-ID=100で設定されているVLANについて,VLANの状態を無効にする。
- 該当VLANが設定されているスイッチの種別はBS1000,スイッチ名はBS01とする。
- 設定するためのワークのワーク名はTestWorkとする。
ここでは,VLAN-IDおよびスイッチ名を変数にして構成パラメーター定義ファイルを作成します。VLAN-IDの変数の識別番号は1,スイッチ名の変数の識別番号は10とします。
構成パラメーター定義ファイルの設定例を次に示します。
図で網掛けになっている部分が変数を含む行です。
この構成定義パラメーター定義ファイルを使用し,ncvclcmdコマンドを実行する場合には,-pオプションでVLAN-IDおよびスイッチ名に代入する値を次のように指定します。なお,作成したファイルは,c:\temp\test.xmlに保存したとします。
ncvclcmd SetVlanConf -f c:\temp\test.xml -w TestWork -p1 100 -p10 BS01また,ncvclcmdコマンドを実行するときに,-oオプションも指定すると,-pオプションで指定した値を代入した状態でファイルを出力することもできます。
ncvclcmd SetVlanConf -f c:\temp\test.xml -o c:\temp\out.xml -w TestWork -p1 100 -p10 BS01ncvclcmdコマンドのオプションについては,「3. CLI関連コマンド」の「ncvclcmd」を参照してください。
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