JP1/Cm2/Network Element Configuration CLI運用ガイド
JP1/Cm2/NCでは,コマンドによって,管理対象スイッチに対して,JP1/Cm2/NC - ViewのGUIと同等の設定をすることができます。
JP1/Cm2/NCでは,この機能を実現する仕組みのことをCLIと呼びます。CLIは,JP1/Cm2/NC - Viewが提供しています。
CLIを使用してJP1/AJS3またはJP1/SCなどの運用管理プログラムと連携することで,システムを自動運用できます。例えば,現用サーバと予備サーバで構成されるシステムがあり,現用サーバに障害が起きたとき,現用サーバから予備サーバに運用を切り替える延長で,予備サーバが所属するVLANを現用サーバが所属していたVLANに変更する,といった運用を実現できます。
CLIの使用例として,BS1000の運用を次の図に示します。なお,ここではJP1/AJS3またはJP1/SCなどの運用管理プログラムがインストールされているサーバを,「運用管理サーバ」と呼びます。
図1-1 CLIの使用例
CLIは,外部から機器設定要求を受け,設定情報をCLI制御プログラムへ渡すncvclcmdコマンドと,ncvclcmdコマンドから受け取った設定情報を処理するCLI制御プログラムで構成されています。それぞれの要素について次に示します。CLIを使用したスイッチ管理の概要を次の図に示します。
図1-2 CLIを使用したスイッチ管理の概要
- ncvclcmdコマンド
- JP1/AJS3またはJP1/SCなどの連携プログラムから機器設定要求を受け付け,設定情報をCLI制御プログラムへ渡すコマンドです。設定内容を定義する構成パラメーター定義ファイルをあらかじめ作成しておき,ncvclcmdコマンドのオプションで該当ファイルを指定したり,コマンドラインから引数を直接指定したりして,管理対象スイッチに設定する内容を指定できます。
- ncvclcmdコマンドで設定できる内容については,「1.2 CLIでサポートする機能および設定項目」を参照してください。
- CLI制御プログラム
- ncvclcmdコマンドで指定された引数および構成パラメーター定義ファイルを読み込み,機器設定に関する要求をJP1/Cm2/NC - Managerへ送ります。また,処理結果をJP1/Cm2/NC - Managerから受け取りncvclcmdコマンドに返します。
- CLI制御プログラムは,管理端末上でサービスとして動作します。
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