JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent
MIBモジュールには,一つ以上のMIBオブジェクトを定義でき,それらを一つ以上のサブツリーとしてまとめて定義できます。一つのサブツリーには最大200ノードが定義できます。MIBオブジェクトを定義する手順を次に示します。
- SNMPエージェントに追加したいMIBオブジェクトをリストアップする。
- MIBオブジェクトの論理構成を決定する。
MIBオブジェクトをグループとして論理的に構成します。例えば,sysDescr,sysObjectID,sysUpTime,sysContact,sysName,sysLocation,およびsysServicesのMIB-IIオブジェクトは,すべてSystemグループに属します。/var/opt/OV/share/snmp_mibsディレクトリのMIBモジュールに多くの例があるので参照してください。
- 各サブツリーへのノードを定義する。
各サブツリーにすべてのノードを定義します。ノードによっては,ほかのノードの子になることもあります。
ノードを定義するとき,ASN.1に定義されている次の規則に従ってください。
なお,次に示す規則もあります。
- 任意数個の文字・数字・ハイフンを使用できる。
- 英小文字で始める。
- ハイフンで終わらせない。
- ハイフンを連続して使用しない。
- アンダースコアは使用しない。
- カウンタは文字「s」で終わる。
- 各ノード名はユニークにする。
- サブツリーの葉ノードを定義する。
実在のオブジェクト(サブツリーの葉ノード)を定義します。
実在のオブジェクトを定義するときは,ユニークな名称にしてください。オブジェクト名を決定するときの一般的な規則を次に示します。
- 一つのグループに属するオブジェクト名は,すべてそのグループ名の接頭辞で始める。例えば,Systemグループのオブジェクトはすべて接頭辞'sys'で始まる。
- 接頭辞のあとの語を大文字で記述する。例えば,オブジェクト名sysContactではContactのCが大文字になる。
- MIBツリー内のオブジェクトの位置を決定する。
MIBツリーのどこにオブジェクトを置くかを決定します。
enterprisesサブツリーにある自分の会社名の下に作成したMIBを追加すればオブジェクト識別子は確実にユニークになります。
独自のenterprise IDを指定する場合は,次の機関に自分のenterprise IDを登録すると便利です。
Internet Assigned Numbers Authority(IANA)に自分のenterprise IDを登録しておけば,自分自身のMIBを制御できるので,ほかのMIBとの衝突を避けられます。
Internet Assigned Numbers Authority URL:http://www.iana.org/ Email:iana-mib@iana.org
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