JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


17.5 ioutils importasset(ハードウェア資産情報のインポート)

ハードウェア資産情報をインポートするioutils importassetコマンドについて説明します。

機能

CSVファイルを利用してハードウェア資産情報をインポートします。ハードウェア資産情報の項目とCSVファイルの記述形式 については、マニュアル「JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド」を参照してください。

CSVファイルをインポートすると、ハードウェア資産情報はCSVファイルに設定された値で更新されます。ただし、CSVファイルで値が空になっている項目は、インポートしても更新されません(空の値には上書きされません)。

なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。

形式

ioutils△importasset△-import△インポートするファイル名△-template△テンプレート名 [△-encoding△文字コードの種別]

引数

-import△インポートするファイル名
インポートするCSVファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-template△テンプレート名
インポート時に使用するテンプレート名を指定します。
テンプレートで対応づけが設定されている項目だけがインポートされます。
テンプレートで対応づけが設定されている項目がインポートするファイルに存在しない場合、次のようにインポートされます。
  • 存在しない項目は、項目が省略されたと扱われ、インポート後の資産情報の項目に省略時の値が設定されます。なお、インポートによって資産情報が上書きされる場合、省略された項目は上書きされません。
  • マッピングキーに対応する列が存在しない場合は、エラーとなりインポートできません。

-encoding△文字コードの種別
インポートするハードウェア資産情報の文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。
  • US-ASCII
  • ISO-8859-1
  • UTF-8
  • UTF-8N
  • UTF-16
  • UTF-16LE
  • UTF-16BE
  • MS932
  • Shift-JIS
  • EUC-JP
  • JIS

格納先

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\

JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

実行権限

Administrator権限を持つユーザーで実行してください。

管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。

注意事項

戻り値

ioutils importassetコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値 説明
0 コマンドが正常に終了しました。
11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。
12 指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。
31 ほかのコマンドを実行中です。
51 コマンドの実行権限がありません。
54 管理用サーバがセットアップされていません。
72 指定されたテンプレートが存在しません。
80 インポートするファイルの形式が不正です。
101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。
120 データベースのアクセスエラーです。
150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

C:\temp\にエクスポート済みのハードウェア資産情報「hardwareexpo.csv」を、「ハードウェア資産情報インポート用」テンプレートを使用してインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils importasset -import C:\temp\hardwareexpo.csv -template ハードウェア資産情報インポート用 -encoding UTF-8

関連リンク

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright (C) 2011, 2012, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.