JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
SYSTEM_CONDITIONS{
directory=インストール先ディレクトリ
condition=システム条件
}
- directory=インストール先ディレクトリ
インストール先ディレクトリのパスを指定します。なお,「"」を含むパスは指定できません。指定例を次に示します。
- (例1)配布先がPCのクライアントの場合
- directory=C:\temp\data
- (例2)配布先がUNIXのクライアントの場合
- directory=/temp/data
省略すると,パッケージ基準ディレクトリパス(PACKAGING_SOURCEタグのbase_fullpath,またはコマンドの引数/Bで設定されたディレクトリ)が仮定されます。
- condition=システム条件
配布先のクライアントのシステム条件を指定します。配布先がPCの場合に指定できます。システム条件の指定方法を条件ごとに(3)〜(7)に示します。
(3) ハードディスクの空き容量を条件にする場合
ハードディスクの空き容量を条件にする場合のシステム条件の指定方法を次に示します。
- condition= H:ドライブ名 等符号 容量
- ドライブ名
- ドライブを表す半角英数字1文字を指定します。
- 等符号
- 「=」「>」「>=」「<」「<=」のうち,条件に合うものを指定します。
- 容量
- メガバイト単位で指定してください。
- 指定例
- 「Cドライブに1ギガバイトより大きい空き容量がある場合」という条件は次のように指定します。
condition=H:C> 1000
(4) CPU種別を条件にする場合
CPU種別を条件にする場合のシステム条件の指定方法を次に示します。
- condition= C 等符号 CPU種別
- 等符号
- 「=」または「<>」を指定します。
- CPU種別
- 次の文字列を指定してください。
- AMD64またはIntel EM64Tの場合:「AMD64/Intel EM64T」
- Intel i386相当の場合:「intel 80386」
- Intel i486相当の場合:「intel 80486」
- Intel Pentium相当の場合:「intel Pentium」
- COMPAQ AlphaまたはHP Alphaの場合:「DEC Alpha」
- Intel IPF相当の場合:「Intel IPF」
- PowerPCの場合:「PowerPC」
- 指定例
- 「CPUがPentium相当の場合」という条件は次のように指定します。
condition=C=intel Pentium
- 注意事項
- intel 80486をWindows NTまたはWindows 98で使用しているクライアントの場合,システム条件を指定できません。指定するとインストールがエラーになります。
(5) コプロセッサの有無を条件にする場合
コプロセッサの有無を条件にする場合,次のように指定してください。
- コプロセッサがある場合
condition=E=Y
- コプロセッサがない場合
condition=E=N
(6) 実メモリ,ユーザ利用可能メモリ,GDIシステムリソース容量を条件にする場合
実メモリ,ユーザ利用可能メモリ,またはGDIシステムリソース容量を条件にする場合の,システム条件の指定方法を次に示します。
- condition= 容量種別 等符号 容量
- 容量種別
- R:実メモリ容量
- U:ユーザ利用可能メモリ容量
- G:GDIシステムリソース容量
- 等符号
- 「=」「>」「>=」「<」「<=」のうち,条件に合うものを指定します。
- 容量
- 実メモリ容量,およびユーザ利用可能メモリ容量の場合は,メガバイト単位で指定してください。GDIシステムリソース容量の場合はキロバイト単位で指定してください。
- 指定例
- 「実メモリ容量が16メガバイト以上の場合」という条件は次のように指定します。
condition=R>=16
(7) OSバージョンを条件にする場合
OSバージョンを条件にする場合のシステム条件の指定方法を次に示します。
- condition= O 等符号OS バージョン
- 等符号
- 「=」「>」「>=」「<」「<=」のうち,条件に合うものを指定します。
- OS
- 「Any」「Windows」「Windows8」「WindowsServer2012」「Windows7」「WindowsServer2008R2」「WindowsServer2008」「WindowsVista」「WindowsServer2003」「WindowsXP」「Windows2000」「WindowsNT」「WindowsMe」「Windows98」「Windows95」「MSDOS」のうち,条件に合うものを指定します。「Any」は「すべてのWindows」を意味します。
- バージョン
- OSのバージョン,リビジョン,世代番号をvvrrtの形式で5けたまでの数字で指定します。
- vv
- バージョン
- rr
- リビジョン
- t
- タイプ(V:日本語版MS-DOS,なし:英語版MS-DOS)
- (例)
- MS-DOS 6.2/Vの場合,「0620V」になります。
- Windows 95の場合,「0400」になります。
- 指定例
- 「OSのバージョンが4.00以上のWindowsの場合」という条件は次のように指定します。
condition=O>=Any 0400
- UNIXクライアント用のパッケージを作成する場合は,次の点に注意してください。
- システム条件は指定できません。ディレクトリの指定は有効になりますが,ドライブは指定しても無視されます。
- インストール先ディレクトリは,半角64文字を超えない範囲で指定してください(ドライブ名および「:」を含む)。半角64文字を超えた場合,配布したパッケージはルートディレクトリの直下にインストールされます。
- システム条件は複数指定できます。複数指定した場合は論理積(AND)の条件となります。すべての条件を満たした場合にインストールが実行されます。
- システム条件をコマンドの引数(/O)で指定する場合は,ソフトウェア条件(/l)と合わせて10個まで指定できます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2013, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.