JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
JP1/NETM/DMでは,パッケージングやリモートインストールなど,幾つかの機能をコマンドで提供しています。このコマンドをJP1/AJSと組み合わせることで,さまざまな機能を自動運用させることができます。
この節では,JP1/AJSを使用した,JP1/NETM/DMの自動運用の事例を紹介します。紹介する事例は次の三つです。
データの更新を監視するためのモデルとなるPCを用意しておき,特定のフォルダまたはファイルの更新を契機に,自動でデータのパッケージングおよびリモートインストールを実行できます。処理の概要を次の図に示します。
図4-1 ファイルの更新を検知して自動的にリモートインストールする運用
この例では,管理者は配布対象のファイルを特定のPCの,特定のフォルダに格納するだけで,管理対象となるすべてのクライアントのデータを更新できます。また,すべての操作を自動化することで,配布するファイルの間違いや誤操作を防止できます。
JP1/NETM/DMでのリモートインストールの結果を監視し,リモートインストールが失敗したPCだけにデータを再度転送したり,リモートインストールが失敗したことをメールで管理者に連絡したりする一連の業務を自動化できます。処理の概要を次の図に示します。
図4-2 リモートインストールのエラーを検知しリトライする運用
この例ではエラーを契機に次の処理を実行させていますが,エラーではなく,リモートインストールが正常に完了したのを契機に別の処理を実行させることもできます。
JP1/NETM/DMのファイル収集機能を利用して各拠点のファイルを収集し,サーバ側でデータを加工したりデータベースを更新したりできます。また,加工したデータを再び各クライアントに転送し,最新のデータに置き換えることもできます。処理の概要を次の図に示します。
図4-3 各拠点のファイルを収集し,加工して再配布する運用
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