JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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3.2.2 JP1/NETM/DMのシンボル

<この項の構成>
(1) シンボルの種類
(2) シンボルの追加,削除のタイミング
(3) エラー発生時のシンボルへの反映

(1) シンボルの種類

JP1/NETM/DMの各システムは,次のシンボルでNNMに表示されます。

図3-6 マネージャまたは中継マネージャのシンボル

[図データ]

図3-7 中継システムのシンボル

[図データ]

図3-8 クライアントのシンボル

[図データ]

(2) シンボルの追加削除のタイミング

(a) 追加のタイミング

マネージャのシンボルは,JP1/NETM/DM Managerのサービスが起動したときに表示されます。中継システムおよびクライアントのシンボルは,システム構成に追加された時点で表示されます。

マネージャが階層化されたシステム構成の場合,マネージャの配下の中継マネージャがシステム構成に追加された時点からNNMに表示されます。

(b) 削除のタイミング

中継システムおよびクライアントのシンボルは,システム構成から削除された時点で,削除されます。

マネージャが階層化されたシステム構成の場合,マネージャ配下の中継マネージャがシステム構成から削除された時点でNNMの表示からも削除されます。

NNMの[管理]メニューから[JP1/NETM/DMの管理]−[シンボルの全削除]を選択すると,JP1/NETM/DMのすべてのシンボルを一括して削除できます。ただし,NNMの画面上で追加したJP1/NETM/DMのシンボルは削除されません。

Webブラウザを使用する場合,シンボルの一括削除は実行できません。

(3) エラー発生時のシンボルへの反映

エラーが発生したホストのシンボルは,表示される色が変わります。エラーが発生していない状態では,緑色で表示されていますが,エラーが発生した場合は黄色で表示されます。シンボルの表示を正常の状態(緑色)に戻すには,NNMの[管理]メニューから[JP1/NETM/DMの管理]−[シンボルの初期化]を選択します。

Webブラウザを使用する場合,シンボルの初期化は実行できません。

(a) エラー発生の確認方法

JP1/NETM/DMのホストでエラーが発生し,シンボルの表示状態が変更されると,NNMのステータス・イベントブラウザ,またはアプリケーション警報イベントブラウザで確認できます。JP1/NETM/DMでエラーが発生した場合の,ステータス・イベントブラウザでの表示例を次に示します。

図3-9 JP1/NETM/DMでエラーが発生した場合のステータス・イベントブラウザでの表示例

[図データ]

「ソース」には,JP1/NETM/DM Managerのホスト名が表示されます。「メッセージ」には,次の形式でエラーになったジョブが表示されます。

 
NETM/DMのジョブ:ジョブ名<ジョブID>がエラーとなりました。
(b) JP1/NETM/DMがNNMに通知する情報

JP1/NETM/DMはジョブがエラーになると,次の表に示す情報をNNMに通知(トラップ)します。

表3-3 JP1/NETM/DMがNNMに通知する情報

通知する情報の項目 内容
トラップ名 Netmdm_Sts_job
イベント・カテゴリ ステータス・イベント
企業ID(netmdm) .1.3.6.1.4.1.116.7.20
固有トラップ番号 1
重要度 警戒域
変数$3 エラーとなったジョブの名称
変数$4 エラーとなったジョブのID

企業ID(.1.3.6.1.4.1.116.7.20)はJP1/NETM/DM固有になっているため,JP1/NETM/DMのジョブ発生に対し,NNMの自動アクションを設定することもできます。