JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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付録D.3 Windows版JP1/NETM/DMとUNIX版JP1/NETM/DMの用語差異および機能差異

<この項の構成>
(1) UNIX版JP1/NETM/DMとの用語差異
(2) UNIX版JP1/NETM/DMとの機能差異

(1) UNIX版JP1/NETM/DMとの用語差異

Windows版とUNIX版では一部の用語が異なります。UNIX版のJP1/NETM/DMを使うときは,次のように用語を読み替えてください。

Windows版の用語 UNIX版の用語
ID グループid
インストール 組み込み
キャビネット 資源グループ
ジョブ 指令
パッケージャ 資源登録システム
リモートインストール パッケージ配布(ソフトウェア配布)
リモートコレクト ファイル収集
注※
UNIXでは,インストールからセットアップまでを「組み込み」と称します。

(2) UNIX版JP1/NETM/DMとの機能差異

Windows版JP1/NETM/DMとUNIX版JP1/NETM/DMの機能差異を次に示します。それぞれの配布管理システムからクライアントへの操作のサポート状況を示しています。

表D-3 リモートインストール(ソフトウェアの配布)

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
配布管理システム主導によるインストール
クライアントユーザによるインストール
JP1/NETM/DM Client(クライアント)の配布
JP1/NETM/DM Client(中継システム)の配布
システム条件によるインストール抑止
ソフトウェア条件によるインストール抑止
配布スケジュール
インストール日時の指定
インストールタイミングの指定 1 2 1 2
インストール後のクライアントマシンの自動再起動
処理中ダイアログの表示(パッケージの設定)
処理中ダイアログの表示(クライアントセットアップの設定)
リモートインストールと連携した外部プログラム起動
(配布前後,エラー時)

(配布前後)

(配布前後,エラー時)

(配布前後)
パッケージの自動インストール
レコーダファイルを使ったインストール
AITファイルを使ったインストール
あて先グループを指定したインストール
IDを指定したインストール 3 3
分割配布 4
マルチキャスト配布
ジョブの中断と再開
中断中のジョブ配布
クライアント制御によるリモート起動とシャットダウン 5 6
オフラインインストール
ディレクトリ情報の取得

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※1
システム起動時インストール,通常インストール
注※2
システム起動時インストール,通常インストール,システム停止時インストール
注※3
UNIX版JP1/NETM/DMのグループidに登録されている配布先システムの情報は,中継システムが管理しています。このため,配布管理システムに直接接続している配布先システムをグループidに登録することはできません。
注※4
クライアントがエンドWSの場合だけ分割配布できます。
注※5
クライアント制御によるリモート起動は,中継システムを経由する場合,中継システムがUNIX,Windowsに関係なく使用できます。
注※6
クライアントのバージョンが08-10以降の場合,リモート起動だけを使用できます。中継システムの場合は,Windows,UNIXに関係なく使用できます。

表D-4 パッケージング

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
パッケージデータの圧縮
パッケージデータの暗号化
パッケージの自動削除
配布管理システム間のパッケージ複写

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※
JP1/NETM/DM Encryption Optionが必要です。

表D-5 インベントリ情報の管理

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
定期的なインベントリ情報の取得
取得タイミングの指定 1 2
更新されたインベントリ情報の自動通知 ※3
システム情報の管理
レジストリ情報の管理
ソフトウェア情報の管理
ユーザインベントリ情報の管理
他社ソフトウェア情報の取得
ソフトウェア検索リストによるソフトウェア情報の取得
ファイル検索
「Microsoft Office製品を検索」を指定したソフトウェア情報の取得
「ウィルス対策製品を検索」を指定したソフトウェア情報の取得 ※4
パッチ情報の取得
ソフトウェアのライセンス管理
ソフトウェアの世代管理
オフラインマシンの管理
管理情報のCSV形式ファイル出力 5 5

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※1
システム起動時実行,システム稼働中実行
注※2
システム起動時実行,システム稼働中実行,システム停止時実行
注※3
クライアントのバージョンが09-00以降の場合だけ通知できます。
注※4
クライアントの適用OSがLinuxで,バージョンが07-50以降の場合に取得できます。
注※5
JP1/NETM/DM Web - Consoleが必要です。

表D-6 リモートコレクト(ファイルの収集)

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
リモートコレクト
収集パス名※1
収集タイミングの指定 ※2 ※2 ※2 ※3
リモートコレクトと連携した外部プログラム起動
(収集前後)

(収集前後)
ジョブの中断と再開(一括収集)
クライアント制御によるリモート起動とシャットダウン ※4 ※5
収集ファイルの圧縮
収集ファイルの暗号化 ※6 ※6
収集資源の配布

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※1
指定できる収集パス名の最大文字数を次に示します。
・Windowsクライアント:半角256文字
・UNIXクライアント:半角63文字
注※2
クライアント起動時,クライアント稼働中
注※3
クライアント起動時,クライアント稼働中,クライアント停止時
注※4
クライアント制御によるリモート起動は,中継システムを経由する場合,中継システムがUNIX,Windowsに関係なく使用できます。
注※5
クライアントのバージョンが08-10以降の場合,リモート起動だけを使用できます。中継システムの場合は,Windows,UNIXに関係なく使用できます。
注※6
JP1/NETM/DM Encryption Optionが必要です。

表D-7 ソフトウェアの稼働状況の監視

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
ソフトウェアの稼働状況の監視
「Asset Information Manager Limited」での稼働情報の管理

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※
中継システムを経由する場合,中継システムがUNIX,Windowsに関係なく使用できます。ただし,バージョンが07-50以降である必要があります。

表D-8 リモートコントロール

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
クライアントのリモートコントロール
リモートコントロール機能を利用したファイル転送

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし


表D-9 連携機能

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
JP1/Base連携
JP1/AJS2 - SO連携
JP1/Cm2連携
JP1/IMのイベント連携
秘文連携機能
EUR連携
JP1/NETM/Audit - Managerからの監査ログ管理

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし


表D-10 システム構成

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
配布管理システムの階層化
マルチNETM/DM機能 ※1
リレーショナルデータベースへの対応 ○(Embedded RDB,Microsoft SQL Server,Oracle) ○(Embedded RDB,Microsoft SQL Server,Oracle) ○(HiRDB,Oracle) ○(HiRDB,Oracle)
クラスタシステムでの運用※2
複数LAN接続対応
複数上位システムへの対応
自動ダイヤリング
上位システムに通知するIPアドレスの優先順位設定

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※1
管理ファイルとしてリレーショナルデータベースが必要です。
注※2
JP1/NETM/DM Managerをクラスタ化できます。

表D-11 システム構成情報の管理

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
システム構成情報の自動生成
システム構成情報の削除履歴管理
システム構成情報とID連携
ホスト識別子による管理
ホスト検索機能
JP1/NETM/DM未導入ホストの検出

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし


表D-12 クライアントの管理

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
パッチの取得
パッチ情報の検出 ※1
WSUSと連携した更新プログラムの管理
上位システムへのアラート通知
クライアントへのメッセージ通知 ※2 ※3
AMTを利用したクライアント制御

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※1
中継システムを経由する場合,中継システムがUNIX,Windowsに関係なく使用できます。
注※2
中継システムを経由する場合,中継システムがUNIX,Windowsに関係なく使用できます。ただしバージョンが07-50以降である必要があります。
注※3
クライアントの適用OSがLinuxで,バージョンが09-00以降の場合に,テキスト形式のメッセージだけ通知できます。

表D-13 クライアントの機能

項目 Windowsの配布管理システム UNIXの配布管理システム
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
Windows
クライアント
UNIX
クライアント
クライアントの非常駐
クライアントユーザによるジョブの保留・キャンセル
ローカルシステムビューアとシステム監視

(凡例)○:サポートあり −:サポートなし

注※
クライアントでローカルに使用する機能のため,上位システムからの操作はありません。