JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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6.4.1 中継システムのマルチポーリング環境

通常,中継システムの接続先となる上位システムは単一です。中継システムへの配布経路を複数設定するためには,上位システムを複数用意するマルチポーリング環境を作成します。マルチポーリング環境で運用すると,中継システムは,複数の上位システムから実行されたジョブを受信し,下位システムに中継することができます。

<この項の構成>
(1) マルチポーリング環境の設定
(2) マルチポーリング環境での注意事項

(1) マルチポーリング環境の設定

中継システムのセットアップ時に[上位システムの設定]ダイアログボックスから接続する複数の上位システムに優先順位を付けて設定します。このとき指定する上位システム名称は,上位システムが使用する運用キー(ホスト名またはIPアドレス)を使って指定してください。指定できる上位システムは最大8個です。

中継システムのマルチポーリング環境でのポーリング方法は,マルチホストになります。ポーリング方法としてホットスタンバイを使用することはできません。

また,マルチポーリング環境で指定する上位システムの運用キーはホスト名またはIPアドレスに統一しなければなりません。運用キーがホスト名の上位システムと運用キーがIPアドレスの上位システムを,接続先として混在させた場合,上位システムで実行したジョブが中継システムで滞り,配下の下位システムまで正しく実行されません。

(2) マルチポーリング環境での注意事項