JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
JP1/Baseと連携することで,JP1/Baseのユーザ管理機能で管理するJP1ユーザをJP1/NETM/DMのユーザとして使用できます。このとき,JP1/NETM/DMを使用する際のユーザ認証は,データベースではなくJP1/Baseの認証サーバに対して実行されるようになります。
JP1ユーザは,ユーザごとに権限を設定できます。管理者ごとに権限を設定したJP1ユーザを作成することで,特定の管理者だけが設定を変更できるようにしたり,管理者の業務を分担したりできます。JP1/NETM/DMでは,管理者の業務ごとに6種類の権限を設定できます。JP1/NETM/DMが提供する権限の種類を次の表に示します。
表2-47 JP1/NETM/DMが提供する権限の種類
項番 | 権限 | 概要 |
---|---|---|
1 | システム管理者 | JP1/NETM/DMのすべての機能を使用できる権限です。JP1/NETM/DMシステム全体を管理する管理者に設定します。 |
2 | 配布管理ユーザ | ソフトウェアの配布やパッケージングなどができる権限です。配布管理業務を行う管理者に設定します。 |
3 | 資産管理ユーザ | インベントリ情報の収集,集計,印刷などができる権限です。資産管理業務を行う管理者に設定します。 |
4 | 収集管理ユーザ | クライアントのファイルをリモートコレクトできる権限です。収集管理業務を行う管理者に設定します。 |
5 | システム監視ユーザ | クライアントの稼働状況を監視できる権限です。クライアントでの不正操作を監視する管理者に設定します。 |
6 | 参照ユーザ | データの参照だけが許可された権限です。ジョブの実行やインベントリ情報の集計はできません。 |
ユーザ管理機能を使用すると,アンアーカイバを起動するときにもユーザ認証が必要になります。また,権限によって使用できる操作や実行できるジョブが異なります。不正なユーザによる操作を防止し,配布管理システムのセキュリティを高めることができます。
JP1/Baseと連携したユーザ管理の概要を次の図に示します。
図2-64 JP1/Baseと連携したユーザ管理の概要
ユーザ管理機能を使用するかどうかは,JP1/NETM/DM Managerのインストール時に選択します。ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/NETM/DMの運用を開始する前にJP1ユーザを設定しておく必要があります。
なお,ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/Cm2連携機能は使用できません。
JP1/Baseと連携したユーザ管理の詳細については,マニュアル「運用ガイド2」の「1. JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理する」を参照してください。
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