JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.14.1 JP1/Baseと連携したJP1/NETM/DMのユーザ管理

JP1/Baseと連携することで,JP1/Baseのユーザ管理機能で管理するJP1ユーザをJP1/NETM/DMのユーザとして使用できます。このとき,JP1/NETM/DMを使用する際のユーザ認証は,データベースではなくJP1/Baseの認証サーバに対して実行されるようになります。

JP1ユーザは,ユーザごとに権限を設定できます。管理者ごとに権限を設定したJP1ユーザを作成することで,特定の管理者だけが設定を変更できるようにしたり,管理者の業務を分担したりできます。JP1/NETM/DMでは,管理者の業務ごとに6種類の権限を設定できます。JP1/NETM/DMが提供する権限の種類を次の表に示します。

表2-47 JP1/NETM/DMが提供する権限の種類

項番 権限 概要
1 システム管理者 JP1/NETM/DMのすべての機能を使用できる権限です。JP1/NETM/DMシステム全体を管理する管理者に設定します。
2 配布管理ユーザ ソフトウェアの配布やパッケージングなどができる権限です。配布管理業務を行う管理者に設定します。
3 資産管理ユーザ インベントリ情報の収集,集計,印刷などができる権限です。資産管理業務を行う管理者に設定します。
4 収集管理ユーザ クライアントのファイルをリモートコレクトできる権限です。収集管理業務を行う管理者に設定します。
5 システム監視ユーザ クライアントの稼働状況を監視できる権限です。クライアントでの不正操作を監視する管理者に設定します。
6 参照ユーザ データの参照だけが許可された権限です。ジョブの実行やインベントリ情報の集計はできません。

ユーザ管理機能を使用すると,アンアーカイバを起動するときにもユーザ認証が必要になります。また,権限によって使用できる操作や実行できるジョブが異なります。不正なユーザによる操作を防止し,配布管理システムのセキュリティを高めることができます。

JP1/Baseと連携したユーザ管理の概要を次の図に示します。

図2-64 JP1/Baseと連携したユーザ管理の概要

[図データ]

ユーザ管理機能を使用するかどうかは,JP1/NETM/DM Managerのインストール時に選択します。ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/NETM/DMの運用を開始する前にJP1ユーザを設定しておく必要があります。

なお,ユーザ管理機能を使用する場合,JP1/Cm2連携機能は使用できません。

JP1/Baseと連携したユーザ管理の詳細については,マニュアル「運用ガイド2」の「1. JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理する」を参照してください。