JP1/File Transmission Server -全銀TCP
JP1/全銀TCPの使用上の注意事項を次に示します。
- JP1/全銀TCPでは,ファイル受信の場合に書き込むファイル(実ファイル)に対して排他処理をしています。そのため,同じファイル(実ファイル)を複数同時には受信できません。
- JP1/全銀TCPは,日本語環境だけで動作します。環境変数LANGに正しいロケールを設定してください。不正な値の場合,正しく動作しません。
- 伝送サーバの停止直後に伝送サーバを再起動した場合,「KDJZ00080-E JP1/FTS - 全銀TCPは既に起動されています。」というメッセージが表示されることがあります。この場合,再度伝送サーバを再起動してください。
- JP1/全銀TCPを使用する場合,カーネルパラメーター“maxuprc”に次の計算値以上の値を設定してください。
計算値: 5 +(一次局最大同時伝送数)+(二次局最大同時伝送数)
- ファイルのサイズが2ギガバイト以上の場合は,ファイル伝送できません。
- JP1/全銀TCPでは,NFSのファイルかどうかを区別しません。単なるUNIXの1ファイルとして扱いますので,UNIXファイルとして正常に扱える環境または操作の範囲内で使用してください。
NFSなどの固有の問題,また,その設定や環境構築上の問題によってファイル伝送に失敗しても,または正常終了しても,伝送ファイルの内容が正常に書き込まれない場合があります。
- APIライブラリーは,マルチスレッドに対応していないため,マルチスレッド環境下でのアプリケーションの動作は保証できません。
- 06-00以前のバージョンからバージョンアップまたはリビジョンアップする場合は,伝送情報定義の再登録が必要になります。
- 非共用ライブラリーを使用していたプログラムは,バージョンアップまたはリビジョンアップ時にライブラリーの再リンクが必要になります。
- JP1/全銀TCPのインストールおよびアンインストールを実行する際は,Hitachi PP Installerを使用してください。
- クラスタ環境では,JP1/全銀TCPはJP1イベントを物理ホストに発行しています。論理ホストには発行できません。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.