JP1/Advanced Shell
形式
wc[-c][-l][-m][-w][パス名 ...]
機能
ファイルのバイト,行,文字または単語をカウントします。入力ファイルの行数・単語数・文字数・バイト数・ファイル名の順序に,オプションに指定された情報だけ表示します。
引数
- -c
- 入力ファイルのバイト数を標準出力に出力します。
- -l
- 入力ファイルの行数を標準出力に出力します。改行コードの数を行数とします。
- -m
- 入力ファイルの文字数を標準出力に出力します。マルチバイト文字も1文字としてカウントします。
- -w
- 入力ファイルの単語数を標準出力に出力します。単語は,スペース,タブおよび改行で区切られた文字列の数とします。
- パス名
- 入力対象とするファイル名を指定します。パス名を指定しない,または「-」を指定した場合は標準入力から入力します。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1以上 エラー終了
注意事項
- ロケールと異なる文字コードの文字は,無効または不完全な文字と見なされます。
- -cオプション,-lオプション,-mオプション,-wオプションのどれも指定しなかった場合,-cオプション,-lオプション,-wオプションが指定されたものとします。
- オプションの指定順序に関係なく,行数,単語数,マルチバイトの文字数,バイト数,ファイル名の順序で表示します。数値は1文字のスペースと7桁で表示します。7桁で表示できない場合は,順次桁数を増やします。
- 無効,不完全なマルチバイト,ワイド文字,バイナリデータ,ロケールと異なる文字コードが含まれるファイルを入力するとエラーとなります(wc: binaryfile: Invalid or incomplete multibyte or wide character)。
使用例
- オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc a.txt b.txt 5 5 55 a.txt 4 4 44 b.txt 9 9 99 total- -cオプションを指定して,入力ファイルのバイト数を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -c a.txt 55 a.txt- -lオプションを指定して,入力ファイルの行数を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -l a.txt 5 a.txt- -mオプションを指定して,入力ファイルの文字数を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -m a.txt 50 a.txt- -wオプションを指定して,入力ファイルの単語数を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -w a.txt 5 a.txt- すべてのオプションを指定して,入力ファイルの行数,単語数,文字数およびバイト数を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -clmw a.txt 5 5 50 55 a.txt- オプションエラーのメッセージを表示します。
- Windowsの例
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\wc -z wc: illegal option -- z usage: wc [-clmw] [file ...]
- ファイル内に無効または不完全な文字がある場合にエラーメッセージを表示します。
無効または不完全な文字として,次のものがあります。
C:\USR\JP1\oscmd\bin>wc binaryfile wc: binaryfile: Invalid or incomplete multibyte or wide character
- 無効または不完全なマルチバイト,ワイド文字,バイナリデータ
- ロケールと異なる文字コードの文字
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