JP1/Advanced Shell
形式
#-adsh_conf PATH_CONV パス名1 パス名2
機能
ジョブ定義スクリプト中の絶対パスのパス名を変換する規則を定義します。絶対パスとは,UNIXでは「/」から始まるパスを,Windowsでは「"ドライブレター":\」から始まるパスのことです。ただし,JP1/Advanced Shellでは「\」をエスケープ文字として扱うため,Windowsでは「"ドライブレター":\\」と指定してください。
PATH_CONV_ENABLEパラメーターで定義された変換前のパス区切り文字で区切られた文字列の中で,パス名1と前方一致する文字列をジョブ定義スクリプトの実行時にパス名2に置換します。また,規則に合致した文字列を含んだ,"(ダブルクォーテーション)で囲まれた文字列の中に,パス区切り文字およびディレクトリ区切り文字が含まれる場合,それらについても変換されます。
オペランド
- パス名1 〜<パス名>((1〜247バイト))
- 変換前の絶対パスを指定します。スペースを含む値を指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
- パス名1には,Windowsの場合はUNIXの絶対パス,UNIXの場合はWindowsの絶対パスを指定できます。ディレクトリ区切り文字としてWindowsの場合は,「/」を指定します。UNIXの場合は,「\\」を使用します。JP1/Advanced Shellでは「\」をエスケープ文字として扱うため,「\」を指定する場合は,「\\」と指定してください。なお,次の文字は使用できません。
- * ? < > | `(バッククォーテーション) $
- パス名2 〜<パス名>((1〜247バイト))
- 変換後の絶対パスを指定します。スペースを含む値を指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
- ディレクトリ区切り文字としてWindowsで実行する場合は,「\\」を指定します。JP1/Advanced Shellでは「\」をエスケープ文字として扱うため,「\」を指定する場合は,「\\」と指定してください。UNIXで実行する場合は,「/」を使用します。なお,次の文字は使用できません。
- * ? < > | `(バッククォーテーション) $
注意事項
- このパラメーターによる変換は,行ごとに実施されます。このため,ジョブ定義スクリプト中のパス名の該当する個所に改行が含まれている場合,正しく変換されません。
- コメント内の文字列も変換されます。
- 変換する規則を定義した順に検索し,最初に変換条件に合致したものだけが適用されます。
- パス名が変換されるのは,ジョブ定義スクリプトの中の"(ダブルクォーテーション)で囲まれた範囲内だけです。
使用例
- UNIX用に作成したジョブ定義スクリプトファイルをWindows で実行する場合に指定します。
#-adsh_conf PATH_CONV /home/hitachi "C:\\hitachi" #-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE / : #-adsh_conf PATH_CONV /tmp/jp1as "D:\\jp1as_tmp" #-adsh_conf PATH_CONV /tmp "C:\\temp"- Windows用に作成したジョブ定義スクリプトファイルをUNIX で実行する場合に指定します。
#-adsh_conf PATH_CONV "C:\\hitachi" /home/hitachi #-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE \\ ; #-adsh_conf PATH_CONV "D:\\jp1as_tmp" /tmp/jp1as #-adsh_conf PATH_CONV "C:\\temp" /tmp
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