JP1/Advanced Shell
JOBLOGファイルに出力されたコマンドの実行結果を確認するときは,次の点に注意してください。
- <この項の構成>
- (1) 別プロセスでコマンドグループ化した場合のコマンド実行結果の出力
- (2) バックグラウンド実行時の注意事項
- (3) builtinコマンド,commandコマンド,evalコマンド,timeコマンド,. (ドット)コマンド ,execコマンドの注意事項
(1) 別プロセスでコマンドグループ化した場合のコマンド実行結果の出力
「(」,「)」で囲んだコマンドグループ化によって実行したコマンド群は,コマンド群を1つのジョブ定義スクリプトとして別プロセスで動作します。この場合のコマンド実行結果は,1つのジョブ定義スクリプトの実行結果として,次のどれかのメッセージが出力されます。
KNAX6540-I,KNAX6541-E,KNAX6542-E,KNAX6560-I,KNAX6561-E,KNAX6562-E
(2) バックグラウンド実行時の注意事項
「&」および「|&」を付与してバックグラウンド実行したコマンドの終了メッセージ出力の場合,次の点に注意してください。
- ジョブ実行中にコマンドが終了した場合に限り,ジョブログに終了メッセージを出力します。ジョブ実行完了後にコマンドが終了した場合は,ジョブログにコマンドの終了メッセージを出力しません。なお,環境ファイルにCHILDJOB_SHEBANGパラメーター(Windows,Linux限定)を1つ以上指定している場合は,バックグラウンド実行のコマンドがすべて完了するのを待ってからジョブ終了するため,終了メッセージを必ず出力します。
- ジョブステップ内で起動したコマンドでも,コマンドの終了はジョブステップ終了後の可能性があります。その場合は,コマンドを起動したジョブステップの終了メッセージ出力後に,コマンドの終了メッセージを出力します。なお,「&」および「|&」を付与してバックグラウンド実行したコマンドの終了コードはジョブステップやジョブの終了コードには影響しません。
- バックグラウンド実行したコマンドのジョブ実行ログへの出力順序は,実際のプロセス開始順序や終了順序とは関係なく,順不同となります。「|」を使って連結したコマンド群についても同様です。
(3) builtinコマンド,commandコマンド,evalコマンド,timeコマンド,. (ドット)コマンド ,execコマンドの注意事項
それぞれのコマンドを実行したときの,実行結果の出力についての注意事項を次に示します。
- 組み込みコマンドのbuiltinコマンド,commandコマンド,evalコマンド,timeコマンドの場合
引数として指定したコマンドの実行結果だけを出力します。builtinコマンド,commandコマンド,evalコマンド,timeコマンド自身の実行結果は出力しません。また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用しません。
commandコマンドに対して,実行中のプラットフォームではサポートしないオプションを指定した場合は,commandコマンドの実行結果を出力してジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了を判定します。
- 組み込みコマンドの.(ドット)コマンドの場合
指定した外部スクリプト内の各コマンドの実行結果だけを出力します。
.(ドット)コマンド自身は正常終了しますが,その実行結果は出力しません。また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用しません。
指定した外部スクリプトがなく,.(ドット)コマンドがエラー終了した場合は,.(ドット)コマンドの実行結果を出力してジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了を判定します。
- execコマンドの引数にコマンドを指定した場合
execコマンドを実行した時点でジョブが終了するため,execコマンド自身の実行結果および引数のコマンドの実行結果のどちらも出力しません。また,ジョブやジョブステップの正常終了またはエラー終了の判定にも使用しません。
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