JP1/Advanced Shell

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5.6 ジョブステップ終了コードにシェル変数を使用する

ジョブステップの終了コードを自動的にシェル変数に格納します。

ジョブステップの終了コードを格納するシェル変数の一覧を次の表に示します。

表5-33 ジョブステップの終了コードを格納するシェル変数の一覧

シェル変数名
ADSH_STEPRC_ジョブステップ名 ジョブステップ名で示すジョブステップの終了コードです。ジョブステップ名で示すジョブステップが実行されていない場合は,シェル変数が未定義です。重複するジョブステップ名が存在する場合,最後に実行されたジョブステップの終了コードが格納されます。
ADSH_RC_STEPMAX 過去に実行した全ジョブステップの終了コードの最大値です。ジョブステップが1つも実行されていない場合は,シェル変数が未定義です。
ADSH_RC_STEPMIN 過去に実行した全ジョブステップの終了コードの最小値です。ジョブステップが1つも実行されていない場合は,シェル変数が未定義です。
ADSH_RC_STEPLAST 過去に実行した最終ジョブステップの終了コードです。ジョブステップが1つも実行されていない場合は,シェル変数が未定義です。

シェル変数の使用例を次に示します。

スクリプト制御文のifで条件判定し,先行ジョブステップの実行結果によって後続ジョブステップの実行を制御する場合
 
#!/opt/jp1as/bin/adshexec
#-adsh_job JOB001
#-adsh_step_start STEP01
    uap01
#-adsh_step_end
if [[ $ADSH_STEPRC_STEP01 -eq 0 ]]; then   ←STEP01が終了コード0の場合
    #-adsh_step_start STEP02               だけ,STEP02を実行
        uap02
    #-adsh_step_end
fi
 

ジョブ定義スクリプトをexitコマンドで終了するとき,ジョブステップ終了コードの最大値で終了する場合
 
#!/opt/jp1as/bin/adshexec
#-adsh_job JOB001
 
#-adsh_step_start STEP01
  uap01
#-adsh_step_end
 
#-adsh_step_start STEP02 -run always
  uap02
#-adsh_step_end
 
#-adsh_step_start STEP03 -run always
  exit $ADSH_RC_STEPMAX        ←ジョブステップ終了コードの最大値を,
#-adsh_step_end                  ジョブの終了コードとする。
 

注意事項
シェル変数は更新しないでください。

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