JP1/Advanced Shell
JP1/Advanced Shellが設定するシェル変数を次の表に示します。
表5-31 JP1/Advanced Shellが設定するシェル変数
名称 意味 # 現在のジョブ定義スクリプトまたは関数に渡された引数の数です。 - シェルに設定されているシェルオプションの省略形の文字列が設定されます。
ただし,省略形の文字がないシェルオプションは,この変数には設定されません。? 直前に実行したコマンドの終了コードです。 $ シェルのプロセスIDです。 _ adshexecコマンド起動時に設定されている値が設定されます。値が設定されていない場合は,adshexecコマンド起動時のargv[0]の内容が設定されます。
また,子プロセスとして起動した外部コマンド,子孫ジョブの起動時には,argv[0]の内容が設定されます。! 最後にバックグラウンドで実行したコマンドのプロセスIDです。 LINENO 実行中のジョブ定義スクリプトの現在行の行番号です。 OLDPWD cdコマンドで設定された直前の作業ディレクトリです。 OPTARG getoptsコマンドで処理された最後のオプション引数の値です。 OPTIND getoptsコマンドで処理された最後のオプション引数のインデックスです。 PPID Windowsの場合は0です。
UNIXの場合はシェルの親のプロセス番号です。PWD 現在の作業ディレクトリです。 RANDOM 0から32767(=0x7FFF)までの整数の乱数です。 REPLY 引数を指定しないreadコマンドによって読み込まれた内容を格納する変数です。 SECONDS シェルが起動してからの経過秒数です。 JP1/Advanced Shellで使用できるシェル変数を次の表に示します。
表5-32 JP1/Advanced Shellで使用できるシェル変数
名称 意味 CDPATH cdコマンドで移動するディレクトリが作業ディレクトリの下に存在しない場合,検索する候補のパスを指定します。 ENV
- 【Windows・Linux限定】
KSH_ENV_READパラメーターがYES,または省略されていた場合,シェル起動時に読み込む.envファイル名を指定します。
- 【AIX限定】
KSH_ENV_READパラメーターがYESの場合,シェル起動時に読み込む.envファイル名を指定します。
HOME ホームディレクトリを指定します。 IFS Internal Field Separatorの略です。指定された文字によって文字列の区切りを示します。また,IFSの先頭文字は「$*」を置換用の引数を区切る文字として使用します。初期値はスペース,タブ文字,改行文字です。 PATH コマンドの検索パスを指定します。 PS4 シェルオプションxtraceが有効の場合に,各行の先頭に配置されるプロンプト文字列です。初期値は+です。 SHELL シェル実行時に保持されるシェルのパス名を指定します。 TMPDIR シェル標準コマンドで一時ファイルを/tmp※以外に作成する場合,一時ファイルを作成するディレクトリパスを指定します。このシェル変数を変更しても,スクリプト拡張コマンドの一時ファイルには影響しません。
- 注※
- Windowsの場合,TMPDIRを定義しないでシェル標準コマンドを実行すると,一時ファイルの作成先は次のようになります。
- ・実行環境で実行する場合:共通APデータフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASE
- ・開発環境で実行する場合:共通APデータフォルダ\Hitachi\JP1AS\JP1ASD
#-adsh_path_varコマンドを使用した場合,WindowsとUNIX間でディレクトリのパスを変換するためのシェル変数を定義して使用できます。機能の詳細については,「5.9.5 パス名を扱うシェル変数を定義する」を参照してください。
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