JP1/Advanced Shell
環境ファイルに設定されたスプールルートディレクトリに,ジョブごとのディレクトリを作成し,ジョブの実行結果を出力します。ジョブ実行ログやジョブステップのプログラムが出力したファイルを,ジョブごとのディレクトリに出力します。スプールディレクトリの構造を次に示します。
スプールルートディレクトリ └ジョブ識別子 ├JOBLOG ├SCRIPT ├STDERR ├STDOUT ├ステップ番号_ステップ名_STDOUT ├ステップ番号_ステップ名_STDERR ├0000_ジョブ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名 ├ステップ番号_ステップ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名 : └ステップ番号_ステップ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名
- スプールルートディレクトリ
- ディレクトリ名は環境ファイルで設定します。
- ジョブ識別子
- ジョブ通し番号と同じ名称のディレクトリで,ジョブ単位です。ジョブ終了時は「ジョブ識別子-ジョブ名」に変更します。
- JOBLOG
- ジョブ実行メッセージです。コマンドの実行結果やファイルの割り当て結果など,ジョブの動作状況を示すメッセージが出力されます。
- SCRIPT
- スクリプトイメージファイルです。最初に起動したジョブ定義スクリプトファイルと,#-adsh_scriptコマンドで指定した外部のジョブ定義スクリプトファイルの内容が出力されます。その他の.(ドット)コマンドなどで指定する外部のジョブ定義スクリプトファイルは出力されません。ログとしてジョブ定義スクリプトの内容を出力したい場合は,#-adsh_scriptコマンドを使用します。
- STDERR
- ジョブの標準エラー出力です。
- STDOUT(Windows,Linux限定)
- ジョブの標準出力です。adshexecコマンドの-sオプションおよび環境ファイルのOUTPUT_STDOUTパラメーターにSPOOLを指定した場合に作成されます。
- ステップ番号_ステップ名_STDOUT(Windows,Linux限定)
- ジョブステップを定義した場合の,該当するジョブステップ中の標準出力です。
- ジョブステップ名が8バイトを超える場合,ファイル名に含むステップ名は,ジョブステップ名の最初の8バイトになります。adshexecコマンドの-sオプションおよび環境ファイルのOUTPUT_STDOUTパラメーターにSPOOLを指定した場合に作成されます。
- ステップ番号_ステップ名_STDERR
- ジョブステップを定義した場合の,該当するジョブステップ中の標準エラー出力です。
- ジョブステップ名が8バイトを超える場合,ファイル名に含むステップ名は,ジョブステップ名の最初の8バイトになります。
- 0000_ジョブ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名
- ジョブステップ外で指定した#-adsh_spoolfileに指定したファイルです。
- ステップ番号_ステップ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名
- ジョブステップ内で指定した#-adsh_spoolfileに指定したファイルです。
- 注意
- Windowsの場合,出力したファイルの後ろに.sysoutの拡張子が付きます。
- スプールのディレクトリの下には,JP1/Advanced Shellが作成するファイルやディレクトリではないユーザー独自のファイルは置かないでください。
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