JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option ジョブ・ジョブネット呼び出し機能編

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6.6.4 Webアプリケーションサーバの動作環境設定(Cosminexus Application Serverの場合)

次の環境設定ファイルを設定し,ユーザーアプリケーションが起動するWebアプリケーションサーバの動作環境を設定します。

注意
J2EEサーバ起動中に環境設定ファイルを設定した場合は,設定した内容を有効にするためにJ2EEサーバを再起動してください。

 

表6-1 Webアプリケーションサーバの動作環境設定ファイル(Cosminexus Application Serverの場合)

ファイル名 ファイル設定の要否
WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg) 必ず設定してください。
WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール時に,インストール先フォルダを変更した場合は設定してください。

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
設定は不要です。
WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg) 必ず設定してください。
WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール時に,インストール先フォルダを変更した場合は設定してください。

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
設定は不要です。
SOAPクライアント動作設定定義ファイル(c4webcl.properties) ジョブ・ジョブネット呼び出し処理のタイムアウト時間を変更したい場合は,設定してください。

それぞれのファイルの設定方法について,次に説明します。

<この項の構成>
(1) WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg)
(2) WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)
(3) WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg)
(4) WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)
(5) SOAPクライアント動作設定定義ファイル(c4webcl.properties)

(1) WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイルusrconf.cfg

JP1/AJS3 - SOA Optionが動作するWebアプリケーションサーバの環境を設定するための環境設定ファイルです。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)」またはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)について記載している個所を参照してください。

注意
ここで説明する設定をする前に,SOAPアプリケーション開発支援機能,およびSOAP通信基盤を利用するための設定が必要です。詳細はマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」の,SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤を利用する場合の設定について説明している個所を参照してください。

設定方法について,次に示します。

(a) 定義方法

ファイル名
usrconf.cfg

格納先

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
Cosminexusインストール先フォルダ\CC\server\usrconf\ejb\J2EEサーバ名\

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/J2EEサーバ名/

注※
JP1/AJS3 - SOA Option(J2EEアプリケーション)が動作するJ2EEサーバのサーバ名

配置先
Webアプリケーションサーバ

記述形式
キー名称=

(b) 定義項目

表6-2 WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg)に定義できる項目

キー名称 設定内容
add.class.path JP1/AJS3 - SOA Optionのライブラリ(wsserver.jar)のファイルパス名

次に,キーの設定内容について説明します。

add.class.path
JP1/AJS3 - SOA Optionのライブラリ(wsserver.jar)のファイルパス名を,次のように設定します。

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\ws\lib\wsserver.jar

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
/opt/jp1ajs2forws/ws/lib/wsserver.jar
このキーの設定は,省略できません。省略した場合,JP1/AJS3 - SOA OptionのJ2EEアプリケーション起動処理に失敗します。

(c) 設定例

WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg)の設定例を次に示します。

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
add.class.path=C:\Program△Files\HITACHI\JP1AJS2FORWS\ws\lib\wsserver.jar↓
 

(凡例)
△:半角スペース
↓:改行コード(CRLF)

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
add.class.path=/opt/jp1ajs2forws/ws/lib/wsserver.jar↓
 

(凡例)
↓:改行コード(LF)

(2) WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイルusrconf.properties

WS-Server動作環境設定定義ファイルがあるフォルダを指定する環境設定ファイルです。

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合で,JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール先フォルダを変更したときには,必ず設定してください。

詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)」またはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)について記載している個所を参照してください。

設定方法について次に示します。

(a) 定義方法

ファイル名
usrconf.properties

格納先
 
Cosminexusインストール先フォルダ\CC\server\usrconf\ejb\J2EEサーバ名\

注※
JP1/AJS2 for Web Server(J2EEアプリケーション)が動作するJ2EEサーバのサーバ名

配置先
Webアプリケーションサーバ

記述形式
キー名称=

(b) 定義項目

表6-3 WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)に定義できる項目

キー名称 設定内容
wsserver.property.dir WS-Server動作環境設定定義ファイルのフォルダパス名

次に,キーの設定内容について説明します。

wsserver.property.dir
WS-Server動作環境設定定義ファイルがあるフォルダのパス名を次のように設定します。
wsserver.property.dir=WS-Server動作環境設定定義ファイルがあるフォルダ
フォルダのパス名を,1~511バイトの文字列で指定します。
このキーの設定を省略した場合,次のフォルダが仮定されます。
 
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\ws\conf

(c) 設定例

WS-Serverアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)の設定例を次に示します。

 
wsserver.property.dir=C:\\Program△Files\\HITACHI\\JP1AJS2FORWS\\ws\\conf↓
 

(凡例)
△:半角スペース
↓:改行コード(CRLF)

(3) WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイルusrconf.cfg

wsclient.jarファイルを使用するユーザーアプリケーションが動作する,Webアプリケーションサーバの環境を設定するための環境設定ファイルです。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)」またはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)について記載している個所を参照してください。

注意
ここで説明する設定をする前に,SOAPアプリケーション開発支援機能,およびSOAP通信基盤を利用するための設定が必要です。詳細はマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」の,SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤を利用する場合の設定について説明している個所を参照してください。

設定方法を次に示します。

(a) 定義方法

ファイル名
usrconf.cfg

格納先

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
Cosminexusインストール先フォルダ\CC\server\usrconf\ejb\J2EEサーバ名\

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/J2EEサーバ名/

注※
ユーザーアプリケーションが動作するJ2EEサーバのサーバ名

配置先
Webアプリケーションサーバ

記述形式
キー名称=

(b) 定義項目

表6-4 WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.cfg)に定義できる項目

キー名称 設定内容
add.class.path JP1/AJS3 - SOA OptionのJavaクラスライブラリ(wsclient.jar)のファイルパス名
add.class.path SOAPクライアント動作設定定義ファイルのフォルダパス名

次に,各キーの設定内容について説明します。

add.class.path
ユーザーアプリケーションで使用する,JP1/AJS3 - SOA OptionのJavaクラスライブラリ(wsclient.jar)のファイルパス名を設定します。
このキーの設定は,省略はできません。省略した場合,ユーザーアプリケーションからJavaクラスライブラリを呼び出したときに,Java VMからNoClassDefFoundExceptionが通知されます。

add.class.path
SOAPクライアント動作設定定義ファイルがあるフォルダを設定します。
このキーの設定を省略した場合,SOAPクライアント動作設定定義ファイルのすべての内容にデフォルト値が設定されます。

(c) 設定例

WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイルの設定例を次に示します。

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
add.class.path=C:\Program△Files\HITACHI\JP1AJS2FORWS\ws\conf\wsclient.jar↓
add.class.path=C:\Program△Files\HITACHI\JP1AJS2FORWS\ws\conf↓
 

(凡例)
△:半角スペース
↓:改行コード(CRLF)

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
add.class.path=/opt/jp1ajs2forws/ws/lib/wsclient.jar↓
add.class.path=/etc/opt/jp1ajs2forws/ws/conf↓
 

(凡例)
↓:改行コード(LF)

(4) WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイルusrconf.properties

WS-Client動作環境設定定義ファイルがあるフォルダを指定する環境設定ファイルです。

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合で,JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール先フォルダを変更したときには,必ず設定してください。

詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)」またはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)について記載している個所を参照してください。

設定方法を次に示します。

(a) 定義方法

ファイル名
usrconf.properties

格納先
 
Cosminexusインストール先フォルダ\CC\server\usrconf\ejb\J2EEサーバ名\

注※
ユーザーアプリケーションが動作するJ2EEサーバのサーバ名

配置先
Webアプリケーションサーバ

記述形式
キー名称=

(b) 定義項目

表6-5 WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)に定義できる項目

キー名称 設定内容
wsclient.property.dir WS-Client動作環境設定定義ファイルのフォルダパス名

次に,キーの設定内容について説明します。

wsclient.property.dir
WS-Client動作環境設定定義ファイルがあるフォルダのパス名を次のように設定します。
wsclient.property.dir=WS-Client動作環境設定定義ファイルがあるフォルダ
フォルダのパス名を,1~511バイトの文字列で指定します。
このキーの設定を省略した場合,次のフォルダが仮定されます。
 
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\ws\conf

(c) 設定例

WS-Clientアプリケーションサーバ環境設定ファイル(usrconf.properties)の設定例を次に示します。

 
wsclient.property.dir=C:\\Program△Files\\HITACHI\\JP1AJS2FORWS\\ws\\conf↓
 

(凡例)
△:半角スペース
↓:改行コード(CRLF)

(5) SOAPクライアント動作設定定義ファイルc4webcl.properties

JP1/AJS3 - SOA Optionがジョブやジョブネットを呼び出す処理時間のタイムアウト値を設定するためのファイルです。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」またはマニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」の,クライアント定義ファイルの設定について記載している個所を参照してください。

設定方法を次に示します。

(a) 定義方法

ファイル名
c4webcl.properties

格納先

WebアプリケーションサーバのOSがWindowsの場合
 
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\ws\conf\

WebアプリケーションサーバのOSがUNIXの場合
 
/etc/opt/jp1ajs2forws/ws/conf

配置先
Webアプリケーションサーバ

記述形式
キー名称=

(b) 定義項目

表6-6 SOAPクライアント動作設定定義ファイルに定義できる項目

キー名称 設定内容
c4web.application.socket_write_timeout ソケット書き込みタイムアウト値
c4web.application.socket_read_timeout ソケット読み込みタイムアウト値
c4web.application.socket_connect_timeout ソケット接続タイムアウト値

次に,各キーの設定内容について説明します。

c4web.application.socket_write_timeout
ソケットの書き込みタイムアウト値を設定します。
0~86,400秒の範囲で設定します。
デフォルトでは,「60」秒が設定されます。
このキーに「0」を設定した場合,タイムアウトの監視はしません。
このキーの設定を省略した場合,または不正な値を設定した場合,デフォルト値が設定されます。

c4web.application.socket_read_timeout
ソケットの読み込みタイムアウト値を設定します。
0~86,400秒の範囲で設定します。
デフォルトでは,「300」秒が設定されます。
このキーに「0」を設定した場合,タイムアウトの監視はしません。
このキーの設定を省略した場合,または不正な値を設定した場合,デフォルト値が設定されます。
注意
WS-Server動作環境設定定義ファイルに設定する項目「ジョブ制御要求接続タイムアウト値」と「ジョブ制御要求読み込みタイムアウト値」の合計時間より長く設定してください。詳細については,「3.4 ジョブ操作要求のタイムアウト時間の検討」を参照してください。

c4web.application.socket_connect_timeout
ソケットの接続タイムアウト値を設定します。
0~86,400秒の範囲で設定します。
デフォルトでは,「60」秒が設定されます。
このキーに「0」を設定した場合,タイムアウトの監視はしません。
このキーの設定を省略した場合,または不正な値を設定した場合,デフォルト値が設定されます。

(c) 設定例

SOAPクライアント動作設定定義ファイルの設定例を次に示します。

 
c4web.application.socket_write_timeout=60↓
c4web.application.socket_read_timeout=300↓
c4web.application.socket_connect_timeout=60↓
 

(凡例)
↓:改行コード(Windowsの場合:CRLF,UNIXの場合:LF)

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