JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
標準WSジョブで定義できるWSDL1.1仕様のサポート範囲を次の表に示し,そのあとに,それぞれの要素についての詳細を説明します。
表G-1 標準WSジョブで定義できるWSDL1.1仕様のサポート範囲
分類 要素名※1※2 子要素※1 属性 サポート ドキュメンテーション wsdl:document○ インポート wsdl:import× タイプ wsdl:types△ メッセージ
wsdl:message wsdl:part△ △ name△ ポートタイプ
wsdl:portType△ wsdl:operation△ △ name△ バインディング wsdl:binding△ サービス
wsdl:service△ name△ wsdl:port name△ SOAPバインディング
soap:binding○ soap:operation△ style○ soapAction△ soap:body○ encodingStyle× use△ namespace○ soap:header× soap:fault○ soap:headerfault× soap:address○
- (凡例)
- ○:サポートされます。
- △:一部サポートされます。
- ×:サポートされません。
- 注※1
- 「wsdl」は,WSDL1.1の名前空間プレフィクスを示します。
- 注※2
- 「soap」はWSDL1.1のsoap拡張要素の名前空間プレフィクスを示します。
- <この項の構成>
- (1) wsdl:documentation要素
- (2) wsdl:import要素
- (3) wsdl:types要素
- (4) wsdl:message要素
- (5) wsdl:portType要素
- (6) wsdl:binding要素
- (7) wsdl:service要素
- (8) soap:binding要素
- (9) soap:operation要素
- (10) soap:body要素およびsoap:fault要素
- (11) soap:header要素およびsoap:headerfault要素
- (12) サポートされるオペレーションが一つもない場合の動作
(1) wsdl:documentation要素
標準WSジョブで,この要素は使用できません。
(2) wsdl:import要素
標準WSジョブでは,wsdl:import要素はサポートされません。wsdl:import要素が指定されている場合,標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
(3) wsdl:types要素
標準WSジョブでは,document/literalパターンでのwrapped要素だけがサポートされます。
wrapped要素の子要素のtype属性には,「付録G.2標準WSジョブで指定できるデータ型(WebLogic Serverの場合)」で示すデータ型だけ指定できます。
なお,JP1/AJS3 - SOA Optionでは,types要素の子要素のschema要素中にimport,include要素を指定できません。
(4) wsdl:message要素
wsdl:messageの子要素のtype属性には,「付録G.2標準WSジョブで指定できるデータ型(WebLogic Serverの場合)」で示すデータ型だけ指定できます。
また,wsdl:messageの子要素にwsdl:element属性を指定した場合,値にはdocument/literalパターンでのwrapped要素だけを指定できます。
wsdl:type属性に指定された値,またはwsdl:element属性に指定した要素(element)の子要素のtype属性に指定された値が,次のどちらかの状態に当てはまる場合,そのmessage要素をinputまたはoutput要素とするオペレーションは,標準WSジョブの定義中に[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
- 「付録G.2標準WSジョブで指定できるデータ型(WebLogic Serverの場合)」で示すデータ型以外の場合
- wsdl:messageの子要素のname属性が,1,023バイトを超える場合
(5) wsdl:portType要素
- 標準WSジョブでは,オペレーションの操作パターン(transmission primitive)のうちrequest/responseだけがサポートされます。操作パターンがrequest/responseでないオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
- 標準WSジョブでは,オペレーションのオーバーロード(同じ名前で異なるパラメーターを持つ複数のオペレーション)はサポートされません。wsdl:operation要素のname属性に同じものが複数ある場合,標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
- wsdl:operation要素のname属性の値がQName形式で,かつ1,023バイトを超える場合,そのオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
- オペレーションの最大個数は100個です。WSDLファイル中にwsdl:operation要素が101個以上指定されている場合,先頭から100個分のwsdl:operation要素についてだけ処理されます。
- wsdl:input要素またはwsdl:output要素中のwsdl:message要素の最大個数は100個です。wsdl:message要素の数が101個以上ある場合,そのwsdl:input要素,wsdl:output要素を持つオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
- documentスタイルのWSDLファイルの場合,wsdl:message要素内のelement属性に指定した要素(xsd:element)の子要素の最大個数は100個です。子要素が101個以上の要素(xsd:element)を持つオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
(6) wsdl:binding要素
標準WSジョブでは,バインディングのタイプのうち,SOAPバインディングだけがサポートされます。SOAPバインディング以外のバインディング要素が指定されていた場合(wsdl:bindingの子要素としてsoap:bindingが指定されていない場合),標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
また,wsdl:bindingの子要素のwsdl:input,wsdl:output要素の子要素として,soap:body要素だけがサポートされます。soap:body以外の要素が指定されている場合,標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
(7) wsdl:service要素
標準WSジョブでは,複数のwsdl:service要素が指定されたWSDLファイルはサポートされません。また,wsdl:serviceの子要素に複数のwsdl:portが指定されたWSDLファイルはサポートされません。
また,wsdl:service要素のname属性の値が,QName形式で1,023バイトを超える場合,またはwsdl:port要素のname属性の値が,QName形式で1,023バイトを超える場合,WSDLファイルはサポートされません。
WSDLファイルに複数のwsdl:service要素が指定されている場合,複数のwsdl:portが指定されている場合,またはname属性の値が制限を超えている場合,標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
(8) soap:binding要素
標準WSジョブでは,オペレーションのスタイルとして,"rpc"および"document"の両方がサポートされます。
(9) soap:operation要素
標準WSジョブでは,soapAction属性の値が511バイト以内であるときにサポートされます。
soapAction属性の値が512バイトを超える場合,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
(10) soap:body要素およびsoap:fault要素
標準WSジョブでは,use属性の値として"literal"だけがサポートされます。"encoded"が指定されたオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
(11) soap:header要素およびsoap:headerfault要素
標準WSジョブでは,soap:header要素およびsoap:headerfault要素はサポートされません。soap:header要素,soap:headerfault要素が指定されているオペレーションは,標準WSジョブの定義中,[Webサービス選択 - ステップ2 of 2]ダイアログボックスに表示されません。
(12) サポートされるオペレーションが一つもない場合の動作
標準WSジョブの定義中にエラーとなります。
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