JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
形式
ajswsstatus
機能
WSプログラムの実行情報とコントローラーの情報を出力します。
ajswskillwspコマンドでWSプログラムを強制終了する前に,強制終了するWSプログラムの実行IDを得るために使用します。
なお,このコマンドは,実行中のWSプログラムの情報を確認するためのものであり,ジョブネットに登録されたWSジョブの状態を確認するためのコマンドではありません。WSジョブの状態は,JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS2 - Viewのジョブネットモニタまたはajsshowコマンドで確認します。
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限
- UNIXの場合
- スーパーユーザー権限
格納先フォルダ
- Windowsの場合
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\base\bin
- UNIXの場合
/opt/jp1ajs2forws/base/bin
引数
なし
戻り値
戻り値 内容 0 次の状態であることを示します。
- 標準出力への出力が正常に終了した
- コントローラーが開始している
- 実行中のWSプログラムが存在しない
1 次の状態であることを示します。
- 標準出力への出力が正常に終了した
- コントローラーが開始している
- 実行中のWSプログラムが存在する
2 次の状態であることを示します。
- 標準出力への出力が正常に終了した
- コントローラーが終了している
10 次のどれかの状態であることを示します。
- 引数の指定に誤りがあった
- コントローラーとの通信中にエラーが発生した
- コントローラーとの通信でタイムアウト※が発生した
24
(Windows限定)このコマンドを実行するユーザーがAdministrators権限を持っていないことを示します。 120 内部エラー(通信エラー,権限エラー以外のエラー)が発生したことを示します。
- 注※
- ajswsstatusコマンドとコントローラーの通信タイムアウト時間は300秒です。
コマンドの出力メッセージ
コマンドの出力メッセージを次の表に示します。
メッセージID 現象 KNAW6000-I コマンドが正常に終了しました。 KNAW6001-E 引数の指定に誤りがあります。 KNAW6002-E コマンドの実行権限がありません。 KNAW6003-E コントローラーとの通信開始時に接続できませんでした。 KNAW6004-E コントローラーとの通信中にエラーが発生しました。 KNAW6005-W コントローラーとの通信でタイムアウトが発生しました。 KNAW6999-E コマンドの実行中にエラーが発生しました。 対処方法については,「16.5 メッセージ一覧」から対応するメッセージIDを参照してください。
出力形式
出力形式を次に示します。
図14-1 ajswsstatusコマンドの出力形式
出力内容を出力形式中の番号ごとに説明します。
- 1. コマンド実行時刻
- ajswsstatusコマンドを実行した日時が,「XXXX/YY/ZZ HH:MM:SS」の形式で出力されます。
- 2. コントローラー状態
- コントローラーの状態が出力されます。開始している場合は「開始」,終了している場合は「終了」と出力されます。
- 3. コントローラー 開始時刻
- コントローラーを開始した日時が,「XXXX/YY/ZZ HH:MM:SS」の形式で出力されます。コントローラーが開始していない場合は,何も出力されません。
- 4. 実行中のWSプログラム数
- 実行中のWSプログラム数が出力されます。実行中のWSプログラムがない場合,値は「0」と出力されます。コントローラーが開始していない場合は,何も出力されません。
- 5. WSプログラム実行情報
- WSプログラムの実行情報が出力されます。実行中のWSプログラムがない場合,またはコントローラーが開始していない場合は,何も出力されません。
- WSプログラム実行情報の詳細を次に示します。
- 各情報は「,(コンマ)」で区切られます。WSプログラム実行情報の詳細を図中の番号ごとに説明します。
- 1. WSプログラム実行ID
- WSプログラム実行IDです。
- 2. ジョブ実行依頼元ホスト名
- ジョブを登録したマネージャーホストの名前です。
- 3. ジョブ名
- WSジョブ名です。「スケジューラーサービス名:/ジョブネット名/ジョブのユニット名」で構成されます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス」の環境変数一覧を記載している個所を参照してください。
- 4. WSジョブ実行ID
- WSジョブ実行IDは,ジョブの実行時にJP1/AJSが発行するIDです。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス」の環境変数一覧を記載している個所を参照してください。
- 5. 実行状態
- WSプログラムの実行状態です。WSプログラムのajsexecuteメソッドが実行されている場合「実行中」と出力されます。
- 6. 開始時刻
- WSプログラムの実行を開始した日時です。「XXXX/YY/ZZ HH:MM:SS」の形式で出力されます。
- 7. 実行クラス名
- WSプログラムの実行クラス名です。WSコネクターを実行中の場合,「WSConnector」と出力されます。
使用例
WSプログラムの実行情報,およびコントローラーの情報を表示する例を次に示します。
ajswsstatus
出力例
出力例を次に示します。
図14-2 ajswsstatusコマンドの出力例
注意事項
- Linuxで実行する場合,LANG環境変数に「ja_JP.UTF-8」を設定してください。
- Windows Server 2008で,ユーザーアカウント制御(UAC)が有効な環境で管理者(Administrator)以外のユーザーを使用している場合,管理者(Administrator)でコマンドプロンプトを起動してからコマンドを実行してください。
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