JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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7.1 クラスタシステムでの環境構築

この節では,クラスタシステム運用に対応するためのJP1/AJS3 - SOA Optionの前提条件および環境構築について説明します。

<この節の構成>
(1) 前提条件
(2) インストール
(3) セットアップ
(4) 環境設定
(5) クラスタソフトへの登録

(1) 前提条件

JP1/AJS3 - SOA Optionをクラスタシステムで運用するための前提条件を次に示します。

表7-1 JP1/AJS3 - SOA Optionをクラスタシステムで運用するための前提条件

項目 前提条件
システム構成 アクティブ・スタンバイ構成
ホスト環境 物理ホスト環境
クラスタソフト JP1/AJS3 - SOA Optionがサポートするクラスタソフトおよびバージョンであること

そのほかの前提条件は,JP1/AJSに従います。JP1/AJSの前提条件については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」のクラスタシステムでの運用の章を参照してください。

(2) インストール

JP1/AJS3 - SOA Optionは,物理ホストごとにインストールします。Windows版のインストールについては,「4. インストールとセットアップ(Windowsの場合)」を参照してください。

UNIX版のインストールについては,「5. インストールとセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。

注意
共有ディスクにはインストールしないでください。

(3) セットアップ

Windows版のJP1/AJS3 - SOA Optionのセットアップについては,「4. インストールとセットアップ(Windowsの場合)」を参照してください。

UNIX版のJP1/AJS3 - SOA Optionのセットアップについては,「5. インストールとセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。

ユーザーWSプログラムは,実行系システムおよび待機系システムの両方のローカルディスク上に配置します。

(4) 環境設定

JP1/AJS3 - SOA Optionの環境設定ファイルの内容は,クラスタシステムの物理ホストごとに一致させてください。また,入力パラメーターファイルおよび認証情報設定ファイルについても,クラスタシステムの物理ホストごとに一致させてください。

Windows版の環境設定ファイルについては,「4.8 JP1/AJS3 - SOA Optionの環境設定」を参照してください。入力パラメーターファイルおよび認証情報設定ファイルについては,「4.9 運用環境に応じた設定」を参照してください。

UNIX版の環境設定ファイルについては,「5.8 JP1/AJS3 - SOA Optionの環境設定」を参照してください。入力パラメーターファイルおよび認証情報設定ファイルについては,「5.9 運用環境に応じた設定」を参照してください。

(5) クラスタソフトへの登録

クラスタソフトにJP1/AJS3 - SOA Optionを登録する方法について説明します。

(a) WSジョブ実行ホストのOSがWindowsの場合

JP1/AJS3 - SOA Optionに障害が発生し,フェールオーバーが実行された場合,JP1/AJS3 - SOA Optionのサービスが自動起動されるようにするため,クラスタソフトにJP1/AJS3 - SOA Optionのサービス名「JP1_AJS3_SOA_Controller」を登録します。次の点に注意して登録してください。

(b) WSジョブ実行ホストのOSがUNIXの場合

次のスクリプトを作成して,クラスタソフトに登録します。

各スクリプトの説明と例を次に示します。

起動スクリプト
コントローラーを開始するスクリプトです。スクリプトには,JP1/AJS3 - SOA Optionが動作するために必要な環境変数の設定と,コントローラーを開始するためのajswsstartコマンドを記述します。また,必要に応じてコントローラーの開始結果をajswsstartコマンドの戻り値で判定し,クラスタソフトで規定されたコードを返すように設定します。
起動スクリプトの例を次に示します。

WSジョブ実行ホストのOSがLinuxの場合
 
#!/bin/sh
# 環境変数の設定
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=$CLASSPATH
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
export LANG
export CLASSPATH
export LD_LIBRARY_PATH
# コントローラーの開始
/opt/jp1ajs2forws/base/bin/ajswsstart
 
# 必要に応じて開始コマンドの戻り値を
# クラスタソフトに対応したコードに変換する
 

停止スクリプト
コントローラーを終了するスクリプトです。スクリプトには,JP1/AJS3 - SOA Optionが動作するために必要な環境変数の設定と,コントローラーを終了するためのajswsstopコマンドを記述します。また,必要に応じてコントローラーの終了結果をajswsstopコマンドの戻り値で判定し,クラスタソフトで規定されたコードを返すように設定します。
停止スクリプトの例を次に示します。

WSジョブ実行ホストのOSがLinuxの場合
 
#!/bin/sh
# 環境変数の設定
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=$CLASSPATH
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
export LANG
export CLASSPATH
export LD_LIBRARY_PATH
# コントローラーの終了
/opt/jp1ajs2forws/base/bin/ajswsstop
 
# 必要に応じて終了コマンドの戻り値を
# クラスタソフトに対応したコードに変換する
 

監視スクリプト
コントローラーの状態を監視するスクリプトです。スクリプトには,JP1/AJS3 - SOA Optionが動作するために必要な環境変数の設定と,コントローラーの状態を取得するためのajswsstatusコマンドを記述します。また,必要に応じてコントローラーの状態をajswsstatusコマンドの戻り値で判定し,クラスタソフトで規定されたコードを返すように設定します。
監視スクリプトの例を次に示します。

WSジョブ実行ホストのOSがLinuxの場合
 
#!/bin/sh
# 環境変数の設定
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=$CLASSPATH
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
export LANG
export CLASSPATH
export LD_LIBRARY_PATH
#コントローラーの状態を取得
/opt/jp1ajs2forws/base/bin/ajswsstatus
 
# 必要に応じて状態表示コマンドの戻り値を
# クラスタソフトに対応したコードに変換する
 

 

クラスタソフトに登録する際,次の点に注意してください。

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