JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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4.9.2 HTTPプロキシサーバを利用する場合の設定

ここでは,標準WSジョブまたはユーザーWSジョブの実行によるWebサービス接続で,HTTPプロキシサーバを経由して接続する場合の設定について説明します。

HTTPプロキシサーバを利用するための設定は,コントローラー単位で設定します。したがって,同一のコントローラーで動くすべてのWSジョブに,この設定が反映されます。

<この項の構成>
(1) 標準WSジョブの場合の手順
(2) ユーザーWSジョブの場合の手順
(3) 標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用する場合の注意事項

(1) 標準WSジョブの場合の手順

標準WSジョブの実行によるWebサービス接続で,HTTPプロキシサーバを経由する場合の設定手順を次に示します。

  1. コントローラーを終了する。
    コントローラーを終了する方法については,「11.3.2 コントローラーの終了」を参照してください。
  2. ジョブ実行ホストにある,WS接続環境設定ファイルを編集する。
    WS接続環境設定ファイルajsws_ws.confの,次の項目を編集してください。
    • HTTPプロキシサーバのホスト名(proxy_host)
    • HTTPプロキシサーバを使用しないホスト名群(non_proxy_hosts)
    • HTTPプロキシサーバのポート番号(proxy_port)
    • HTTPプロキシサーバの認証ユーザーID(proxy_user)
    • HTTPプロキシサーバの認証ユーザーIDに対応するパスワード(proxy_password)
    各項目の定義内容については,「4.8.4(1) WS接続環境設定ファイルの定義」を参照してください。
  3. コントローラーを開始する。
    コントローラーを開始する方法については,「11.3.1 コントローラーの開始」を参照してください。

(2) ユーザーWSジョブの場合の手順

ユーザーWSジョブの実行によるWebサービス接続で,HTTPプロキシサーバを経由する場合,次の方法で設定してください。

Cosminexus Application Serverを使用する場合
JP1/AJS3 - SOA Optionが提供するクライアント定義ファイルに設定します。設定方法については,「4.8.4(2)クライアント定義ファイルの定義」を参照してください。

WebSphere Application ServerまたはWebLogic Serverを使用する場合
HTTPプロキシサーバ関連の設定をユーザーWSプログラムに実装してください。

(3) 標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用する場合の注意事項

使用するWebアプリケーションサーバごとに注意事項を説明します。

Cosminexus Application Serverを使用する場合
標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用するとき,WS接続環境設定ファイルとクライアント定義ファイルの両方を定義する必要があります。
ただし,WS接続環境設定ファイルのnon_proxy_hosts,proxy_port,およびproxy_passwordに値を設定しても,WS接続環境設定ファイルのproxy_hostまたはproxy_portの設定が省略されていた場合,クライアント定義ファイルに設定した値が参照されます。詳細は,「4.8.4(3) 標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用する場合の注意事項」を参照してください。

WebSphere Application Serverを使用する場合
標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用するとき,HTTPプロキシサーバ関連の設定を,WS接続環境設定ファイルとユーザーWSプログラムの両方に設定する必要があります。
両方に設定する際,HTTPプロキシサーバ関連の設定のうち,「HTTPプロキシサーバを使用しないホスト名群」については,WS接続環境設定ファイルのnon_proxy_hosts環境設定パラメーターの設定値とユーザーWSプログラムでの設定値とを合わせておき,WS接続環境設定ファイルのnon_proxy_hosts環境設定パラメーターに設定してください。WS接続環境設定ファイルのnon_proxy_hosts環境設定パラメーターに設定した値は,ユーザーWSプログラムでも有効になります。
WS接続環境設定ファイルについては,「4.8.4(1) WS接続環境設定ファイルの定義」を参照してください。

WebLogic Serverを使用する場合
標準WSジョブとユーザーWSジョブを併用するとき,HTTPプロキシサーバ関連の設定を,WS接続環境設定ファイルとユーザーWSプログラムの両方に設定する必要があります。
両方に設定する際,HTTPプロキシサーバ関連の次の設定については,WS接続環境設定ファイルの設定値とユーザーWSプログラムでの設定値とを合わせておき,WS接続環境設定ファイルに定義してください。
  • 「HTTPプロキシサーバのホスト名」
    WS接続環境設定ファイルのproxy_hostに設定する値
  • 「HTTPプロキシサーバを使用しないホスト名群」
    WS接続環境設定ファイルのnon_proxy_hostsに設定する値
  • 「HTTPプロキシサーバのポート番号」
    WS接続環境設定ファイルのproxy_portに設定する値
WS接続環境設定ファイルのproxy_host,non_proxy_hostsおよびproxy_port環境設定パラメーターに設定した値は,ユーザーWSプログラムでも有効になります。
WS接続環境設定ファイルについては,「4.8.4(1) WS接続環境設定ファイルの定義」を参照してください。

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