JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
障害が発生したときには,原因を特定するために必要な資料を採取する必要があります。資料採取が必要な製品を次に示します。
- JP1/AJS3 - SOA Option
- Cosminexus
WSジョブ実行ホストのWebアプリケーションサーバがCosminexus Application Serverの場合だけ必要です。
次に,資料を採取するために必要な設定について説明します。
- <この節の構成>
- (1) JP1/AJS3 - SOA Optionでの資料採取の設定
- (2) Cosminexusでの資料採取の設定
(1) JP1/AJS3 - SOA Optionでの資料採取の設定
JP1/AJS3 - SOA Optionの場合は,資料採取コマンド(ajsws_logコマンド)を使用して資料を採取します。資料採取コマンドを使用するにはセットアップが必要です。資料採取コマンドのセットアップ方法を次に説明します。
- 資料採取コマンドを任意の別のフォルダにコピーする。
次の資料採取コマンドをコピーします。
JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\base\tools\ajsws_log.bat
- コピーした資料採取コマンドに書き込み権限を設定する。
- コピーした資料採取コマンドをテキストエディターで編集する。
バッチファイルに記述されている標準値を次に示します。この標準値と異なる場合,バッチファイルの記述を変更してください。
- @set DIR_BACKLOG=%TEMP%\jp1ajs2ws\backlog
- 資料採取コマンドで採取した情報の退避先を設定します。
- 資料はDIR_BACKLOGに設定したフォルダの下にあるJP1_DEFAULTに出力されます。DIR_BACKLOGは100バイト以内で設定してください。
- @set INST_DIR=%SYSTEMDRIVE%\Program Files\hitachi\JP1AJS2FORWS
- JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール先フォルダを設定します。
- @set COSMINEXUS_DIR=%SYSTEMDRIVE%\Program Files\hitachi\Cosminexus
- WebアプリケーションサーバがCosminexus Application Serverの場合,Cosminexus Application Serverのインストール先フォルダを設定します。
- WebアプリケーションサーバがWebSphere Application ServerまたはWebLogic Serverの場合は,値を削除してください。
- 注意
- %TEMP%および%SYSTEMDRIVE%は,Windowsの環境変数の%TEMP%および%SYSTEMDRIVE%を示します。
- 資料採取コマンドは,必ず任意の別のフォルダにコピーしてご使用ください。別のフォルダにコピーしないで使用した場合,上書きインストールすると資料採取コマンドの編集内容が失われます。
- 64bit版のWindowsでは,JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール時に,インストール先のフォルダを変更していない場合,「Program Files」は「Program Files(x86)」となります。資料採取コマンドを編集する際は,インストール先フォルダの記述を修正してください。
- 参考
- 64bit版Windowsで資料を採取する場合に必要な設定
- 64bit版のWindowsを利用している場合,資料採取コマンドを次のように編集する必要があります。
- 編集前
@set REG_KEY=HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\JP1AJS2FORWS @set WS_LIBRARY_DIR=%ProgramFiles%\hitachi\JP1AJS2FORWS\ucpsb
- 編集後
@set REG_KEY=HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\JP1AJS2FORWS @set WS_LIBRARY_DIR=%ProgramFiles(x86)%\hitachi\JP1AJS2FORWS\ucpsb
WSジョブ実行ホストにCosminexus Application Serverがある場合,Cosminexusの資料を採取するための設定が必要となります。Cosminexusの資料採取は,トレースログと性能解析トレースを設定します。
障害解析の資料採取のために,Cosminexusの共通定義ファイルで「異常発生時のアプリケーションログ出力」オプションの値を「NONE」以外に設定してください。共通定義ファイルの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」またはマニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」を参照してください。
Cosminexusが提供する性能解析トレースを設定することで,WSジョブで実行されたWebサービスの要求がどこまで処理されたかを確認できます。性能解析トレースの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」またはマニュアル「Cosminexus SOAP アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
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