JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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4.6 障害が発生したときに必要な資料を採取するための設定

障害が発生したときには,原因を特定するために必要な資料を採取する必要があります。資料採取が必要な製品を次に示します。

次に,資料を採取するために必要な設定について説明します。

<この節の構成>
(1) JP1/AJS3 - SOA Optionでの資料採取の設定
(2) Cosminexusでの資料採取の設定

(1) JP1/AJS3 - SOA Optionでの資料採取の設定

JP1/AJS3 - SOA Optionの場合は,資料採取コマンド(ajsws_logコマンド)を使用して資料を採取します。資料採取コマンドを使用するにはセットアップが必要です。資料採取コマンドのセットアップ方法を次に説明します。

  1. 資料採取コマンドを任意の別のフォルダにコピーする。
    次の資料採取コマンドをコピーします。
    JP1/AJS3 - SOA Optionインストール先フォルダ\base\tools\ajsws_log.bat
  2. コピーした資料採取コマンドに書き込み権限を設定する。
  3. コピーした資料採取コマンドをテキストエディターで編集する。
    バッチファイルに記述されている標準値を次に示します。この標準値と異なる場合,バッチファイルの記述を変更してください。

    @set DIR_BACKLOG=%TEMP%\jp1ajs2ws\backlog
    資料採取コマンドで採取した情報の退避先を設定します。
    資料はDIR_BACKLOGに設定したフォルダの下にあるJP1_DEFAULTに出力されます。DIR_BACKLOGは100バイト以内で設定してください。

    @set INST_DIR=%SYSTEMDRIVE%\Program Files\hitachi\JP1AJS2FORWS
    JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール先フォルダを設定します。

    @set COSMINEXUS_DIR=%SYSTEMDRIVE%\Program Files\hitachi\Cosminexus
    WebアプリケーションサーバがCosminexus Application Serverの場合,Cosminexus Application Serverのインストール先フォルダを設定します。
    WebアプリケーションサーバがWebSphere Application ServerまたはWebLogic Serverの場合は,値を削除してください。
     
    注意
    • %TEMP%および%SYSTEMDRIVE%は,Windowsの環境変数の%TEMP%および%SYSTEMDRIVE%を示します。
    • 資料採取コマンドは,必ず任意の別のフォルダにコピーしてご使用ください。別のフォルダにコピーしないで使用した場合,上書きインストールすると資料採取コマンドの編集内容が失われます。
    • 64bit版のWindowsでは,JP1/AJS3 - SOA Optionのインストール時に,インストール先のフォルダを変更していない場合,「Program Files」は「Program Files(x86)」となります。資料採取コマンドを編集する際は,インストール先フォルダの記述を修正してください。

 

参考
64bit版Windowsで資料を採取する場合に必要な設定
64bit版のWindowsを利用している場合,資料採取コマンドを次のように編集する必要があります。

編集前
 
@set REG_KEY=HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\JP1AJS2FORWS
@set WS_LIBRARY_DIR=%ProgramFiles%\hitachi\JP1AJS2FORWS\ucpsb
 

編集後
 
@set REG_KEY=HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HITACHI\JP1AJS2FORWS
@set WS_LIBRARY_DIR=%ProgramFiles(x86)%\hitachi\JP1AJS2FORWS\ucpsb
 
 

(2) Cosminexusでの資料採取の設定

WSジョブ実行ホストにCosminexus Application Serverがある場合,Cosminexusの資料を採取するための設定が必要となります。Cosminexusの資料採取は,トレースログと性能解析トレースを設定します。

(a) トレースログの設定

障害解析の資料採取のために,Cosminexusの共通定義ファイルで「異常発生時のアプリケーションログ出力」オプションの値を「NONE」以外に設定してください。共通定義ファイルの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」またはマニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」を参照してください。

(b) 性能解析トレースの設定

Cosminexusが提供する性能解析トレースを設定することで,WSジョブで実行されたWebサービスの要求がどこまで処理されたかを確認できます。性能解析トレースの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ V8 SOAPアプリケーション開発の手引」またはマニュアル「Cosminexus SOAP アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

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