JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation
実行した公開ジョブネットの実行状態や結果を確認します。結果ファイルのダウンロードや公開ジョブネットの詳細情報も確認できます。ただし,ほかのClientユーザーが実行した結果については確認できません。
実行結果の確認画面でできる操作について次に説明します。
- <この項の構成>
- (1) 実行状態の確認
- (2) 詳細情報の確認
- (3) 結果ファイルのダウンロード
実行した公開ジョブネットの実行状態,および結果を確認します。予約中の公開ジョブネットは,予約日時に到達して実行が開始されてから実行状態が確認できるようになります。
実行状態を確認する画面を次の図に示します。
図2-20 実行状態の確認
公開ジョブネットの実行状態および結果は,アイコンの色で確認できます。また,終了日時などの情報も確認できます。Clientでの状態名は,JP1/AJS3の状態名と一部異なります。
Clientでの表示色,Clientで表示される状態,およびJP1/AJS3上の状態の関係を次の表に示します。
表2-3 表示色と実行状態
アイコンの表示色 Clientでの状態名 JP1/AJS3上での状態名 赤 異常検出※1 異常検出実行中 警告検出※1 警告検出実行中 異常終了
- 異常検出終了
- 異常検出終了-WR
- 繰り越し未実行
- 順序不正
警告終了 警告検出終了 中止
- 中断
- 強制終了
- 強制終了-WR
- -※2
黄色 保留中※1 保留中 緑 実行中※1
- 実行中
- 終了遅延
- ネスト終了遅延
- 開始遅延
- ネスト開始遅延
- 開始時刻待ち※3
正常終了 正常終了 灰色 不明 なし※4
- 注※1
- Clientユーザーが実行中の業務の[中止]ボタンをクリックすると,Clientでの状態名は「中止待ち」となります。JP1/AJS3側でルートジョブネットが中止されたのを検知すると,状態名が「中止」に変わります。
- 注※2
- JP1/AJS3での状態が「保留中」または「実行開始待ち」のルートジョブネットをClientから中止した場合,JP1/AJS3側では世代が削除され,Clientで確認できる詳細情報には,JP1/AJS3の状態が「-(ハイフン)」と表示されます。
- 注※3
- 「開始時刻待ち」状態のルートジョブネットのうちClientで「実行中」と表示されるルートジョブネットは,Clientですぐに実行されたルートジョブネットだけです。Clientで実行予約して「開始時刻待ち」状態になっているルートジョブネットは,Clientの実行結果には表示されません。
- 注※4
- ServerがJP1/AJS3から状態を取得する前にJP1/AJS3側で次のような処理が行われると,Serverが状態を取得できなくなり,Clientでの状態名が「不明」になります。
- 保存世代数管理が行われて,取得する世代が削除された。
保存世代数とClientでの実行状態との関係については,「3.2.2(8) 保存世代数」を参照してください。
- 実行したルートジョブネットを削除した。
- 注意事項
- 表示される情報は定期的に更新されるため,表示されている状態が最新の状態ではない場合があります。
- 更新間隔については,「2.2.1(5)(a) 終了確認間隔」を参照してください。
公開ジョブネットとして登録したルートジョブネットのJP1/AJS3上のジョブネット名や,属しているスケジューラーサービスなどの詳細情報を実行結果の確認画面で確認します。また,Definerでガイドの表示を設定してある場合,ガイドを参照できます。
実行中の公開ジョブネットに異常が発生した場合は,この情報を基にJP1/AJS3 - Viewなどを使用して対処してください。
詳細情報を確認するときの画面を次の図に示します。
図2-21 詳細情報の確認
なお,[状態(詳細)]には,公開ジョブネットの状態が「Clientでの状態名(JP1/AJS3での状態名)」の形式で表示されます。
Definerで公開ジョブネットの定義時に結果ファイルを設定している場合,実行結果の確認画面から結果ファイルをダウンロードできます。
例えば,帳票を作成するルートジョブネット「帳票作成」を公開ジョブネットとして定義している場合,Definerで帳票の完全パスを設定しておけば,公開ジョブネットの実行によって出力された帳票を実行結果の確認画面からダウンロードできるようになります。
- 注意事項
- 一人のClientユーザーが同じ公開ジョブネットを複数回実行した場合は,最後に生成された結果ファイルだけをダウンロードできます。
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