JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ2
メッセージKAVU2xxx-E,KAVU2xxx-Wが出力された場合,メッセージに出力されているシステムエラー番号で障害の要因を限定できます。
システムエラー番号から推測されるエラー要因と,対処方法について次の表に示します。対処方法を実施しても現象が回避できない場合は,資料採取ツールで資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。
表A-2 KAVU2xxx-E,KAVU2xxx-Wメッセージのシステムエラー番号
項番 システムエラー番号 推測されるエラー要因 対処方法 Windows HP-UX Solaris AIX Linux 1 10048 226 125 67 98 通信で使用するポート番号が,すでに使用されている。 次の内容を確認してください。
- JP1/AJS3が使用するポート番号を,ほかのプログラムが使用していないこと※1
- netstatコマンドで出力されたTIME_WAIT状態のソケット数※2
2 10049 227 126 68 99
- 通信で使用する自ホストのIPアドレスが,NICに設定されたIPアドレスと異なる。
- 通信で使用する自ホストのIPアドレスが設定されたNICが,無効になっている。
次の内容を確認してください。
- hostsファイル,DNSサーバ,jp1hostsファイルの自ホストのIPアドレスの設定※1
- 使用するNICの状態※3
3 10053
10054231
232130
13172
73103
104ネットワークに問題が発生し,接続が切断された。 次の内容を確認してください。
- システムがシャットダウンされていないこと※4
- 使用するNICの状態※3
4 10051
10060
10064
10065229
238
241
242128
145
147
14870
78
80
81101
110
112
113
- 通信先のシステムが起動していない。
- 通信元のシステムと通信先のシステムが属しているLANがつながっていない。
次の内容を確認してください。
- 通信先のシステムの起動状態※5
- 通信元のシステムが属しているネットワークが通信先のシステムとつながっていること※6
5 10061 239 146 79 111 通信先のシステムで,指定したポート番号を使用するサービスが起動されていない。 次の内容を確認してください。
- 通信先のシステムでのJP1/AJS3と通信を行うサービスの起動状態※5
- 通信元のシステムと通信先のシステムで使用するポート番号※1
- 注※1
- 設定を変更する場合は,JP1/AJS3を停止してから変更してください。
- 注※2
- TIME_WAIT状態のソケットが多数ある場合は,一時的に空いているソケットポートが不足しているおそれがあります。このような場合は,TIME_WAIT状態のソケットが少なくなってから,ジョブを再実行してください。
- 詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.1.1(5) OSのチューニング」を参照してください。
- 注※3
- NICが起動されていない場合は,JP1/AJS3を停止してからNICを起動してください。
- 注※4
- システムのネットワークのログから,ネットワークに問題が起きていないかを確認してください。
- 注※5
- 通信先のシステムが起動されていない場合,またはJP1/AJS3と通信を行うサービスが起動されていない場合は,JP1/AJS3と通信を行うサービスを起動してください。
- その際,通信元(メッセージKAVU2xxx-E,KAVU2xxx-Wを出力しているホスト)のJP1/AJS3を再起動する必要はありません。
- 注※6
- 通信の設定で,送信のバインド方式をIPバインド方式にしている場合,pingコマンドなどOSのコマンドによる通信ができても,JP1/AJS3を使用した通信がシステムエラー番号のどれかを出力してエラーになることがあります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.3.3 複数LANの構成例と通信設定」,およびマニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の,ネットワークを分離した環境でJP1/Baseを運用する際の考え方について記載している個所を参照してください。
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