JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2
形式
jpqqueclose
[-mh マネージャーホスト名]
{-q キュー名|-ah エージェントホスト名}
[{-en|-ex}]
[-em]
機能
キューの,ジョブの受付口または取出口を閉じます。
実行権限
次に示すJP1権限レベルのどちらかを与えられたユーザー
- JP1_JPQ_Admin権限
- JP1_JPQ_Operator権限
ただし,-emオプションを指定する場合は次の権限が必要です(JP1_JPQ_Admin権限,JP1_JPQ_Operator権限は必要ありません)。
- Windowsの場合:Administrators権限
- UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-mh マネージャーホスト名
閉じたいキューがあるマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-emオプションと同時に指定する場合,指定できるホスト名は,自ホスト名または自ホスト上の論理ホスト名だけです。それ以外の値が指定された場合はエラー(エラーコード25)となります。また,-mhオプションにエイリアスホスト名を指定することはできません。
-q キュー名
閉じたいキュー名を指定します。
指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。
-ah エージェントホスト名
デフォルトキューを閉じたい場合に,マネージャーホストに登録したエージェントホスト名を指定します。デフォルトキューはエージェントホストを登録した際にエージェントホスト名と同じ名前で作成されるキューです。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-en
ジョブの受付口を閉じます。
-ex
ジョブの取出口を閉じます。
-em
緊急実行時に指定します。
このオプションを指定すると,通常とは異なる通信経路に対して要求するため,障害時などに緊急で実行できるようになります。
なお,このオプションを指定する場合,マネージャーホスト名にIPアドレスは指定できません。
注意事項
- このコマンドは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3との連携には使用できません。
- -emオプションは,エージェントホストの障害から復旧する目的でだけ指定してください。常に-emオプションを指定して運用する場合,障害発生時に対応できなくなるおそれがあります。
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 2 jpqquecloseコマンドを実行したホストの内部的要因で,キューのクローズに失敗した。 5 初期化に失敗した。
- 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。
6 jpqquecloseコマンドを実行したホストでメモリー不足が発生した。 7 jpqquecloseコマンドを実行したホストで論理不正が発生した。 25 マネージャーホスト名の指定に自ホスト名および論理ホスト名以外を指定した。 100 TCP/IP通信でjpqquecloseコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。
- TCP/IPが正しく設定されていないため,jpqquecloseコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。
- マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。
102 jpqquecloseコマンドを実行したホストでマネージャーホスト名のIPアドレスの解決に失敗した。 200 マネージャーホストがキューのクローズを受け付けない。
- マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。
201 指定したキューが使用できない。
- 指定したキューがない。
202 マネージャーホストから応答がない。 203 マネージャーホストの内部的要因で,キューのクローズに失敗した。 206 キューをクローズする権限がない。 219 マネージャーホストがビジー状態である。 220 マネージャーホストでメモリー不足が発生した。 222 致命的なエラーが発生した。
- システムコールでエラーが発生した。
223 マネージャーホストで論理不正が発生した。 224 JP1/AJS3以外のホストに要求した。 226 実行環境が不適切である。
補足事項
キューが閉じられている場合でも,キュー内のジョブを削除したり,保留・保留解除したりできます。
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