JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


ajsqlsetup

形式

JP1/AJS3 - Managerの場合

ajsqlsetup
     [-h 論理ホスト名]
     [-F スケジューラーサービス名]
     [-nc]
     [[-m][-a]]|[-r]|[-u]
 

JP1/AJS3 - Agentの場合

ajsqlsetup
     [-h 論理ホスト名]
     [-a]|[-u]
 

機能

キューレスジョブ実行環境をセットアップします。このコマンドによって設定される情報を次に示します。

サービスの登録
キューレスジョブの実行で使用する次のサービスを登録します。
 
サービス JP1/AJS3 - Manager JP1/AJS3 - Agent
キューレスエージェントサービス ※1 ※1
キューレスファイル転送サービス ※2
 

サービスの依存関係の設定
JP1/AJS3サービスと,キューレスエージェントサービスまたはキューレスファイル転送サービスとの依存関係を設定します。
 
JP1/AJS3サービスが依存するサービス JP1/AJS3 - Manager JP1/AJS3 - Agent
キューレスエージェントサービス ※3
キューレスファイル転送サービス ※2
 

通信ポートの設定
キューレスジョブの実行で使用する次の通信ポートをservicesファイルに登録します。
 
通信ポート(サービス名:ポート番号) JP1/AJS3 - Manager JP1/AJS3 - Agent
キューレスジョブの実行(jp1ajs2qlagt:20300)
キューレスファイルの転送(jp1ajs2qlftp:20301)
 

環境設定パラメーターの設定
キューレスジョブ実行で使用する環境設定パラメーターを設定します。
 
設定情報 JP1/AJS3 - Manager JP1/AJS3 - Agent
定義キー 環境設定
パラメーター
[JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER]※6 "QLMANCHARCODE"=UTF-8 ※4
[JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名]
または
[論理ホスト名\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名]※7
"QUEUELESSMULTIREQ"=dword:00000001 ※2
[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT]※6
  • Windowsの場合
    "AJSQL_JOBMAX"=dword:00000005
  • UNIXの場合
    "AJSQL_JOBMAX"=dword:00000400
※1 ※1

  • Windowsの場合
    "AJSQL_JOBWAITMAX"=dword:00000800
  • UNIXの場合
    "AJSQL_JOBWAITMAX"=dword:00000000
※1 ※1
"AJSQL_TRACELOGFILE"=※5 ※1
[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT]
または
[論理ホスト名\JP1QLAGENT]※6
"AJSQL_LOGFILE"=※5 ※1 ※1
"AJSQL_LOGSIZE"=dword:00002000 ※1 ※1
"AJSQL_STATFILE"=※5 ※1 ※1
"AJSQL_STATSIZE"=dword:00000800 ※1 ※1
 

ジョブID管理ファイルの作成
キューレスジョブ実行で,キューレスジョブに付加するジョブIDを管理するファイルを作成します。
 
ファイル名 JP1/AJS3 - Manager JP1/AJS3 - Agent

  • Windows
    スケジューラーサービスのDBフォルダ\AJSQLJID.dat
  • UNIX
    スケジューラーサービスのDBディレクトリ/AJSQLJID.dat
※2

(凡例)
○:設定できる。
−:設定できない。

注※1
JP1/AJS3 - Manager上またはJP1/AJS3 - Agent上でエージェント機能を使用する場合,-aオプションを指定したときだけ設定されます。

注※2
JP1/AJS3 - Manager上でマネージャー機能を使用する場合,-mオプションを指定したときだけ設定されます。

注※3
JP1/AJS3 - Manager上でエージェント機能を使用する場合,-aオプションを指定したときだけ設定されます。

注※4
Linux版のJP1/AJS3 - Manager上でマネージャー機能を使用する場合,-mオプションを指定したときだけ設定されます。

注※5
値は,使用している環境によって異なります。環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.7 キューレスジョブ実行環境設定」を参照してください。

注※6
設定された環境設定パラメーターの値を変更したい場合は,jbssetcnfコマンドを使用します。jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

注※7
設定された環境設定パラメーターの値を変更したい場合は,jajs_configコマンドを使用した変更方法を推奨します。jajs_configコマンドを使用して値を変更する場合,環境設定パラメーター名や定義内容がチェックされます。そのため,誤った内容が設定されることを防げます。jajs_configコマンドの詳細については,「2. セットアップコマンド jajs_config」を参照してください。
なお,複数の環境設定パラメーターの値を同時に変更したい場合は,jbssetcnfコマンドを使用してください。jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\bin\
JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合
/opt/jp1ajs2/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタ環境で使用する場合,セットアップする論理ホスト名(JP1/Baseで設定した論理ホスト名)を指定します。

省略した場合,物理ホストが仮定されます。ただし,環境変数JP1_HOSTNAMEが指定されている場合は,その値が仮定されます。

物理ホストを明示的に指定する場合は,オプションに「JP1_DEFAULT」を指定してください。

このオプションは,-m,-a,-rオプションを指定したときに有効です。

-F スケジューラーサービス名

セットアップする対象のスケジューラーサービス名を指定します。

このオプションは,JP1/AJS3 - Managerの場合だけ指定できます。JP1/AJS3 - Agentでは指定できません。

省略した場合,デフォルトのスケジューラーサービスが仮定されます。ただし,環境変数AJSCONFが指定されている場合は,その値が仮定されます。

このオプションは,-m,-rオプションを指定したときに有効です。

-nc

共有ディスク上で,ジョブID管理ファイルの作成およびファイルの有無のチェックを行いません。クラスタ環境の待機系セットアップ時にだけ指定してください。-mオプション指定時に有効なオプションです。

-m

キューレスジョブのマネージャー機能をセットアップします。

このオプションは,JP1/AJS3 - Managerの場合だけ指定できます。JP1/AJS3 - Agentでは指定できません。

このオプションは-r,-uオプションと同時には指定できません。

-a

キューレスジョブのエージェント機能をセットアップします。

このオプションは-r,-uオプションと同時には指定できません。

-r

JP1/AJS3サービスを停止し,-Fオプションまたは環境変数AJSCONFに指定したスケジューラーサービスに対するキューレスジョブのマネージャー機能を無効にします。マネージャー機能を無効にしたスケジューラーサービスからは,キューレスジョブを送信できません。

このオプションは,JP1/AJS3 - Managerの場合だけ指定できます。JP1/AJS3 - Agentでは指定できません。

このオプションは-m,-a,-uオプションと同時には指定できません。

-u

JP1/AJS3サービスを停止し,JP1/AJS3サービスからキューレスジョブ実行環境の設定を削除します。

Windowsの場合,Windowsの[管理ツール]のサービス一覧からキューレスエージェントサービス(JP1/AJS3 Queueless Agent)およびキューレスファイル転送サービス(JP1/AJS3 Queueless File Transfer)を削除します。

このオプションは-r,-m,-aオプションと同時には指定できません。

注意事項

戻り値

0 正常終了。
0以外の値 異常終了。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi Solutions, Ltd.