JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2
形式
ajslocaldate [-F サービス名] [-y] {[-d [[年/]月/]日][-t 時[:分]]|[-s 秒]|[-u]}
機能
JP1/AJS3のスケジューラーサービスローカル日時(JP1/AJS3で管理する日時)を変更します。
引数を指定しないで実行した場合は,JP1/AJS3のスケジューラーサービスローカル日時を標準出力ファイルに出力します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-F サービス名
処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。
省略した場合,デフォルトスケジューラーサービス名が仮定されます。
-y
スケジューラーサービスローカル日時を変更する前に,メッセージおよび了解を求めるプロンプトを表示しません。
-d [[年/]月/]日
スケジューラーサービスローカル日付を指定します。
- 年
指定できる値は,1997~2036(単位:西暦年)です。
- 月
指定できる値は,1~12(単位:月)です。
- 日
指定できる値は,1~31(単位:日)です。
-t 時[:分]
スケジューラーサービスローカル時刻を指定します。
- 時
指定できる値は,0~23(単位:時)です。
- 分
指定できる値は,0~59(単位:分)です。
-s 秒
現在のスケジューラーサービスローカル日時との差分を指定します。
指定できる値は,-2,147,483,647~2,147,483,647(単位:秒)です。
-u
スケジューラーサービスローカル日時を,初期値(ホストの現在時刻)に戻します。
注意事項
- スケジューラーサービスローカル日時を変更する場合は,スケジューラーサービスを停止してからこのコマンドを実行してください。次回のスケジューラーサービスの起動後に,変更したローカル日時がシステムに反映されます。スケジューラーサービス起動中にこのコマンドを実行すると,スケジュール計算や表示日時などが不正になる場合があります。
- スケジューラーサービスローカル日時を過去に戻した場合,スケジューラーサービスを必ずコールドスタートで起動してください(スケジューラーサービスローカル日時を変更すると,スケジュール・モニター情報ファイルに記録されたジョブの終了時間などを元に戻せなくなり,ジョブネットがスケジュールどおりに実行できなくなります)。
スケジューラーサービスは,ajsstartコマンド(-cオプションを必ず指定してください)でコールドスタートできます。
- ローカル時刻はシステム時刻を基に生成します。システム時刻を変更した場合は,その変更分がローカル時刻に正しく反映されているかどうか確認してください。
- クラスタでローカル時刻を使用する場合,実行系と待機系の両方のマシンで同じローカル時刻となるようにajslocaldateコマンドを実行してください。
- 起動条件付きジョブネットを実行登録している状態で,ローカル時刻を変更する場合は,ajsstopコマンドに「-c」以外のオプション「-s」「-n」「-j」「-k」のどれかを指定してスケジューラーサービスを停止させてからajslocaldateコマンドを実行してください。ajsstopコマンドに「-c」を指定して停止した場合は,起動条件の有効範囲に指定した時間どおりに監視が打ち切られません。
- スケジューラーサービスローカル日時を過去の時刻に変更する場合は,変更前に,リリース登録したジョブネットがないかを確認してください。リリース登録したジョブネットがある場合は,ajsdeleteコマンドなどでリリース先ジョブネットを削除してから,時刻を変更してください。
リリース先ジョブネットを削除しないで日時を過去の時刻に変更すると,正常に動作しなくなるおそれがあります。その場合,日時を変更前の時刻に戻したあとで,リリース先ジョブネットを削除してから,再度日時を変更してください。
なお,削除したリリース先ジョブネットを復元するには,ジョブネットをリリース登録する前に,ajsprintコマンドなどでリリース先となるジョブネットの定義情報をバックアップしておく必要があります。バックアップしておいたジョブネットの定義情報をajsdefineコマンドなどで定義し直したあと,リリース元を指定して再度リリース登録することで,リリース先ジョブネットを復元できます。
戻り値
0 正常終了。 4~124で4の倍数値 異常終了。
補足事項
- スケジューラーサービスローカル日時の表示形式の例を次の表に示します。
表3-3 スケジューラーサービスローカル日時の表示形式の例
言語種別 表示形式の例 日本語 20XX/12/01 12:00:00 英語 Dec 01 20XX 12:00:00 - スケジューラーサービスローカル日時の変更時は,Windowsイベントログまたはsyslogに,メッセージKAVS0210-Iを出力します。
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