JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2
形式1
jpqreguser
[-lh 論理ホスト名]
[-lu ユーザー名]
-rh 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト名
-ru 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト上のユーザー名
[-rg 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト上のグループ名]
機能1
JP1/OJE for VOS3との連携を開始する前に,ジョブの操作元のJP1/AJS3ホストに,VOS3ユーザーのユーザー情報を登録します。また,登録したユーザー情報を変更します。
登録するユーザーおよび登録するホストは,JP1/AJS3 - ViewでQUEUEジョブを実行する場合と,コマンドを使用してジョブを実行する場合で異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 7.3 QUEUEジョブまたはサブミットジョブを実行するためのセットアップ」を参照してください。
形式2
jpqreguser
[-lh 論理ホスト名]
[-lu ユーザー名]
-d
-rh 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト名
機能2
登録したユーザー情報を削除します。
形式3
jpqreguser
[-lh 論理ホスト名]
-a
機能3
登録したユーザー情報の一覧を表示します。
実行権限
- Windows Server 2008で機能1および機能2を実行する場合:Administrators権限
- -luオプションを指定する場合
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
- その他の場合:なし
引数
-lh 論理ホスト名
ユーザー情報を登録する,JP1/AJS3ホストの論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-lu ユーザー名
JP1/OJE for VOS3ホストのジョブを操作するときに使用するユーザー名を指定します。
指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。
JP1ユーザーまたはOSユーザーを指定します。どちらを指定するかは,ジョブの要求元ユーザーに合わせて指定してください。次のように,場合によってジョブの要求元ユーザーが異なります。
- ジョブネットでQUEUEジョブを定義して実行する場合:JP1ユーザー
- サブミットジョブで実行する場合:OSユーザー
省略した場合,ログインしているユーザー名が仮定されます。
このオプションは,Administrators権限(Windowsの場合),またはスーパーユーザー権限(UNIXの場合)を持つユーザーだけが指定できます。
-rh 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト名
接続するJP1/OJE for VOS3ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-ru 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト上のユーザー名
-rhオプションで指定したホストのジョブを操作するときに使用する,JP1/OJE for VOS3ホスト上のユーザー名を指定します。
指定できる文字数は,1〜32(単位:バイト)です。
-rg 接続するJP1/OJE for VOS3ホスト上のグループ名
-ruオプションで指定したユーザーが所属するJP1/OJE for VOS3上のグループ名を指定します。
指定できる文字数は,1〜32(単位:バイト)です。省略した場合,グループなしと仮定されます。
-d
登録済みのユーザー情報を削除します。
-luオプションを指定して登録したユーザー情報を削除する場合は,-luオプションを指定してください。
-luオプションを省略して登録したユーザー情報を削除する場合は,ユーザーを登録する際に指定したパスワードの入力が必要です。
-a
ユーザー情報の一覧を表示します。
注意事項
- JP1/Baseを前提とするJP1シリーズの製品の稼働中には,このコマンドを実行しないでください。
- JP1/OJE for VOS3ホストにジョブをサブミットしたり,サブミットしたジョブを削除したりしたい場合は,必ず事前にユーザー情報を登録しておいてください。ただし,ユーザー情報を登録しなくても,JP1/OJE for VOS3ホストのジョブ情報を参照することはできます。
- ユーザー情報の登録時,情報変更時,および削除時は,パスワードの入力が必要です。
- ユーザー情報の登録時は,接続するJP1/OJE for VOS3ホスト上のユーザーに対応するパスワードを入力してください。
- ユーザー情報の変更時は,登録時に指定したVOS3ユーザーに対応するパスワードを入力してください。別のVOS3ユーザーに変更する場合は,新しいVOS3ユーザーに対応するパスワードも入力してください。
- ユーザー情報の削除時は,登録時に指定したVOS3ユーザーに対応するパスワードを入力してください。
- -luオプションを指定して登録したユーザー情報を変更,削除する場合,パスワードを入力する必要はありません。
- 大文字・小文字が異なるだけのユーザー名は,1件しか登録できません。
- Windows Server 2008のマシンでこのコマンドを実行する際(-aオプション指定時以外)には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。なお,UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
- クラスタ運用する場合の注意事項
- クラスタ運用する場合は,実行系ホストおよび待機系ホストの両方にユーザー情報を設定する必要があります。実行系ホストのユーザー情報を追加・変更・削除した場合は,次の手順に従って待機系ホストのユーザー情報を追加・変更・削除してください。
- 実行系ホストで次のコマンドを実行して定義情報を保存する。
jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 定義情報ファイル名
jbsgetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- 待機系ホストで次のコマンドを実行し,バックアップとして定義情報を退避する。
jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 退避ファイル名
- 待機系ホストで次のコマンドを実行し,登録済みのユーザー情報を削除する。
jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1NBQCLIENT -n Profile
jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- 待機系ホストで手順1で保存した定義情報ファイルを使用し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 手順1で保存した定義情報ファイル
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- 待機系ホストでJP1/AJS3を再起動する。
定義情報ファイルに記述した内容が反映されます。
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 160 登録されていないユーザー情報を削除しようとしている。 165 次の場合のどれか。
- Windows Server 2008で,Administrators権限を持たないユーザーが機能1または機能2を実行しようとした
- Windows Server 2008以外の実行ホストで,管理者権限(Administrators権限(Windowsの場合)またはスーパーユーザー権限(UNIXの場合))を持たないユーザーが-luオプションを指定した
166 パスワードが一致しないため,ユーザー情報を更新・削除できない。 170 メモリー不足が発生した。 171 このコマンドを実行する権限がない。 172 内部的要因エラーが発生した。
Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi Solutions, Ltd.