JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド
メインサイトからリモートサイトへのコピー対象でない,共有ディスクにあるJP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外のデータは,通常運用時に別途リモートサイト側に配置しておく必要があります。リモートサイト側への配置の際は,論理ホスト名が変わるため注意が必要です。
- <この項の構成>
- (1) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータ
- (2) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータの配置
(1) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータ
JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータを次に示します。
表12-1 JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータ
項番 必要なデータ リモートサイト側への配置方法 1 ジョブとして実行されるユーザーアプリケーション 通常運用時にリモートサイト側に配置してください。 2 ユーザーアプリケーションが必要とするデータやファイル 通常運用時にリモートサイト側に配置してください。 3 ユーザーアプリケーションの実行環境 OSのユーザー名やJP1/Baseのユーザーマッピングの設定など,リモートサイト側でユーザーアプリケーションを実行できるようにしてください。
(2) JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータの配置
JP1/AJS3以外のプログラムデータおよびファイルの配置例を次の図に示します。
図12-11 JP1/AJS3以外のプログラムデータおよびファイルの配置例
なお,自ホスト以外のサーバにアクセスする業務についても,拠点停止を考慮した運用設計が必要になります。例えば,マネージャーホストと通信するユーザーアプリケーションを使用する場合は,マネージャーホストが切り替わることを想定して適切なエラー処理や切り替え先ホストへの再接続処理を実装しておくなどの検討が必要です。
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