JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)

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7.6.5 Windowsイベントログ監視ジョブの注意事項

Windowsイベントログ監視ジョブの注意事項(使用する前に知っておいた方がよいこと)を次に示します。

なお,Windowsイベントログ監視ジョブの動作の概要については,「2.4.4(4) Windowsイベントログの受信を契機に処理を実行する(Windowsイベントログ監視ジョブ)」を参照してください。

注意事項
  • Windowsイベント監視ジョブを使用するには,JP1/Baseの動作定義ファイルにイベントログトラップ機能の動作を設定する必要があります。
  • Windowsイベントログ監視ジョブを実行する前に,JP1/BaseのイベントログトラップサービスとJP1/Baseのイベントサービスを起動しておいてください。
    JP1/BaseのイベントログトラップサービスとJP1/Baseのイベントサービスが起動されていない場合,Windowsイベントログ監視ジョブは「実行中」状態のまま,Windowsイベントログを受信してもジョブが終了されません。
  • 監視できるWindowsイベントは,JP1/Baseのイベントログトラップ機能の仕様に従います。
    JP1/Baseのイベントログトラップ機能の詳細および動作定義については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  • Windowsイベントが分類できなかった場合,Windowsのイベントビューアには「なし」と表示されますが,JP1/Baseのイベントログトラップ機能を使ってJP1イベント化すると「None」として扱われます。そのため,JP1/AJS3のWindowsイベントログ監視ジョブの定義項目「分類」では,「なし」ではなく「None」と定義してください。「なし」という文字列を指定しても条件は成立しませんので注意してください。
  • JP1/Baseのイベントログトラップ機能は,定義内容を変えないままで運用すると,「エラー」と「警告」だけが監視されるようになっています。「情報」,「失敗の監査」,および「成功の監査」を監視したい場合は,JP1/Baseのイベントログトラップ機能の動作定義ファイルに,監視したいイベントについての定義を追加してください。
  • Windowsイベントログ監視ジョブの定義項目「分類」に指定した監視条件とWindowsイベントの分類が完全に一致した場合に,監視条件が成立します。また,指定できる監視条件は255バイトまでですが,Windowsイベントログには255バイトよりも長い情報が登録される場合があります。この場合は,Windowsイベントログ監視ジョブの定義項目「分類」で指定した文字列と,255バイトまでのWindowsイベントの分類の情報とを比較し,一致した場合に条件が成立します。
  • 正規表現で指定する項目では,指定した文字列は部分一致で条件一致となります。完全一致させたい場合は,完全名を明示的に指定した正規表現を使用してください。Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  • Windowsイベントログ監視ジョブの定義項目「説明」に改行を含む文字列を指定した場合,改行前までの文字列が一致すれば,改行以降の文字列が一致しなくても監視条件が成立します。改行を含むWindowsイベントの説明を正常に監視させたい場合は,改行コードが「\n」のものを「\n」,「\r\n」のものを「.\n」というように,正規表現を使用して指定するようにしてください。Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(例)次の文字列を監視する場合
「TEST1を開始します
 TEST2を開始します」
  • 「TEST1を開始します」の後ろの改行が「\n」であれば,次のように指定します。

    「TEST1を開始します\nTEST2を開始します」

  • 「TEST1を開始します」の後ろの改行が「\r\n」であれば,次のように指定します。

    「TEST1を開始します.*\nTEST2を開始します」

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