JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)

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5.2 JP1/AJS3 Consoleで集中監視する場合の検討

JP1/AJS3 Consoleを使用すると,複数のマネージャーが管理している業務を一つの画面で集中的に監視できます。JP1/AJS3 Consoleで業務を集中的に監視するには,事前に監視対象や監視方法などを検討する必要があります。JP1/AJS3 Consoleの機能については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 7. JP1/AJS3 Consoleを使った業務監視」を参照してください。

JP1/AJS3 Consoleで業務を集中監視する場合の検討項目とその内容を次の表に示します。

表5-1 業務を集中的に監視する場合の検討項目と内容

検討項目 内容
監視対象 どのような業務(対象)を監視するのかを検討します。
監視対象の階層化(グループ分け) 監視対象をどのような階層で監視するのかを検討します。
監視方法
監視間隔
業務(対象)をどのように監視するのかを検討します。
  • 当日時刻優先,全世代時刻優先,当日時刻予定優先,全世代時刻予定優先の中からどの方法で監視するか。
  • 監視対象の状態をどのくらいの間隔で更新するか。
  • 監視対象の業務に保留属性が設定してある場合,その状態(「保留予定」)を示す表示色で表示するか。
<この節の構成>
(1) 監視対象を検討する
(2) 監視対象の階層について検討する
(3) 監視方法および監視間隔を検討する

(1) 監視対象を検討する

どのような業務(対象)を監視するのかは,AJS3ユニット監視オブジェクトというアイコンで定義します。AJS3ユニット監視オブジェクトでは監視先となる業務管理ホスト名や監視先の業務名などを指定します。AJS3ユニット監視オブジェクトの定義については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 13.4.2 AJS3ユニット監視オブジェクトを定義する」を参照してください。

監視先となる業務管理ホストは,JP1/AJS3 Console(JP1/AJS3 Console Manager)と同じユーザー認証圏にあることを推奨します。ユーザー認証圏とは,JP1ユーザーの認証に同じ認証サーバを使用しているホストの集まりのことです。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。同じユーザー認証圏の場合は,AJS3ユニット監視オブジェクトからJP1/AJS3 - Viewのウィンドウを開く際のログイン操作は不要です。異なるユーザー認証圏の場合は,ログイン操作が必要です。

(2) 監視対象の階層について検討する

対象をどのような階層で監視するかは,ネスト業務スコープというアイコンで定義します。実行順序や業務の種類(意味)に関連がある複数の業務を,グルーピングして一つの業務と見なして監視します。ネスト業務スコープの定義については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 13.4.1 業務スコープを定義する」を参照してください。

(3) 監視方法および監視間隔を検討する

業務(対象)をどのように監視するのかは,[監視プロパティ]ダイアログボックスで定義します。[監視プロパティ]ダイアログボックスの定義では,次に示す内容を定義します。

監視プロパティの定義については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 13.4.4 監視プロパティを定義する」を参照してください。

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