JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス
形式
TREE:BUILD=値;ID=値;[DATE=生成日時;]CSV_VER=08100000;MSCOPE=ON(改行) OBJ:監視ノード名, NID:監視ノードID, ICO:アイコン名, TYPE:監視ノード種別, CLASS:監視オブジェクト種別, STA:状態ID, CHDT:状態更新時刻, OBS:監視状態, STD:基本情報(属性名1=属性値1), BKIMG=背景画像ファイル名, POT:X=X座標;Y=Y座標;Z=Z座標, CON:NAME=状態変更条件名, STA=遷移状態ID, CID=共通条件ID;共通条件情報, GCON:NAME=状態変更条件名, STA=遷移状態ID, CSTA=子ノードの状態ID, NUM>=子ノードの個数, RATIO>=子ノードの比率, (個別条件名==個別条件値), EVE:STA=状態ID, RES:JP1資源グループ名, OWN:監視ノード所有者名, OPE:操作項目のリスト(改行) :
- (凡例)
- (改行):改行を意味する。
- 太字:編集できることを意味する(ほかの個所は編集できない)。
ファイル
任意のファイル(ツリー構成ファイル)
格納先ディレクトリ
任意のフォルダ
説明
[監視ツリー]画面に表示される監視ツリーのツリー構成を定義したファイルです。
ツリー構成ファイルを編集することで,監視ツリーに表示される監視ノードの名称,基本情報の属性値などを変更することができます。ツリー構成ファイルは,[監視ツリー]画面または[監視ツリー(編集中)]画面からツリー構成をローカルに保存することで作成できます。なお,これらの方法以外で,ツリー構成ファイルを作成しないでください。また,ツリー構成ファイルを編集する場合,次の記述内容で説明する値以外は変更しないでください。
編集してはならない値を誤って更新した場合,ツリー構成ファイルのバックアップがあるときはツリー構成ファイルを更新し直してください。バックアップがないときはjcsdbsetupまたはjcsdbimportコマンドを使用して監視オブジェクトDBをセットアップし直してください。
特別な理由がない場合は,[監視ツリー(編集中)]画面を使って監視ツリーを編集することを推奨します。
全角文字を使用する場合は,文字コードをMS932に統一してください。外字は使用できません。エスケープ文字は入力しないでください。
定義の反映時期
[監視ツリー(編集中)]画面でこの定義ファイルを開いたあと,JP1/IM - Managerに反映することで有効になります。
記述内容
- TREE
- TREEに含まれる下記パラメーターの内容は変更できません。
- BUILD=値
- 値にはツリー生成番号が表示されます。なお,このパラメーターの値は,サーバへの更新によって変更されます。
- ID=値
- 値にはツリーIDが表示されます。
- DATE=生成日時
- 生成日時にはツリー生成日時が表示されます。なお,このパラメーターの値は,サーバへの更新および監視ノードの状態変更によって更新されます。
- CSV_VER=08100000
- CSVファイルのフォーマットバージョンです。
- MSCOPE={ON | OFF}
- 監視範囲設定の有効・無効が表示されます。ONの場合,監視範囲設定が有効です。
- OBJ:監視ノード名
- 監視ノード名には監視ツリーに表示される監視ノード名が表示されます。ユーザーが変更できます。指定できる文字数は最大255バイトです。半角英数字,全角文字(外字を除く)を使用できます。なお,監視ノードにセミコロン(;)を入力する場合には,セミコロンを二つ重ねて入力してください。
- 監視ノード名にコンマ(,)を入力する場合は,OBJの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
- 例
- 監視ノード名を「監視,ノード」とする場合は,下記のように記述します。
- "OBJ:監視,ノード"
- 監視ノード名にダブルクォーテーション(")を入力する場合は,OBJの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲み,さらに監視ノード名のダブルクォーテーション(")の前にもう一つダブルクォーテーション(")を記述してください。
- 例
- 監視ノード名を「"監視ノード"」とする場合,下記のように記述します。
- "OBJ:""監視ノード"""
- NID:監視ノードID
- 監視ノードIDには監視ツリーに表示される監視ノードのIDが16進数8けたで表示されます。ユーザーが変更できます。
- なお,監視ノードIDは,ほかの監視ノードの監視ノードIDと重複しないように注意してください。監視ノードIDには,00000001〜7FFFFFFFを指定してください。
- ICO:アイコン名
- 監視ノードのアイコン名が最大で三つ,セミコロン(;)区切りで表示されます。
- このパラメーターは変更できません。
- TYPE:監視ノード種別
- 監視グループ,監視オブジェクト,および仮想ルートノードを識別するIDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- CLASS:監視オブジェクト種別
- 監視オブジェクトの種別が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- STA:状態ID
- 監視ノードの状態を示すIDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- CHDT:状態更新時刻
- 監視ノードの状態が更新された時刻が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- OBS:監視状態
- 監視ノードの監視状態が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- STD:属性名=属性値
- 監視ノードの基本情報を定義した場合には,その属性名と属性値が表示されます。基本情報は,複数指定がある場合,セミコロン(;)で区切られます。
- 属性値だけ変更できます。属性値に指定できる文字数は最大1,023バイト※です。なお,属性値にセミコロン(;)を入力する場合には,セミコロンを二つ重ねて入力してください。
- 注※ 全フィールドのトータルでは1,280バイト以内です(例えば基本情報を五つ設定した場合,五つの属性値の合計が1,280バイト以内にする必要がある)。
- 属性値にコンマ(,)を入力する場合は,STDの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
- 例
- 属性値を「属性,値」とする場合は,下記のように記述します。
- "STD:属性名=""属性,値"
- 属性値にダブルクォーテーション(")を入力する場合は,STDの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲み,さらに属性値のダブルクォーテーション(")の前にもう一つダブルクォーテーション(")を記述してください。
- 例
- 属性値を「"属性値"」とする場合は,下記のように記述します。
- "STD:属性名=""属性値"""
- BKIMG=背景画像ファイル名
- [監視ツリー(編集中)]画面のマップ表示時,または[ビジュアル監視(編集中)]画面で設定されている背景画像ファイル名が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- POT:X=X座標;Y=Y座標;Z=Z座標
- [監視ツリー(編集中)]画面のマップ表示時,または[ビジュアル監視(編集中)]画面で設定されているアイコンの位置情報(座標軸)が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- CON
- CONに含まれるパラメーターには次のものがあります。なお,CONパラメーターはTYPEの値が1(監視グループ)の場合は表示されません。
- NAME=状態変更条件名
- 状態変更条件名が表示されます。ユーザーが変更できます。指定できる文字数は最大63バイトです。半角英数字,全角文字(外字を除く)を使用できます。* " ' \ : ; | = + ? <.>は使用できません。なお,同行にNAMEパラメーターが複数ある場合,その中で同じ状態変更条件名は使用できないため,注意してください。
- 状態変更条件名にコンマ(,)を入力する場合は,CONの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
- 例
- 状態変更条件名を「状態変更,条件名」とする場合,下記のように記述します。
- "CON:NAME=状態変更,条件名;STA=700;個別条件名==個別条件値"
- STA=遷移状態ID
- 遷移状態IDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- CID=共通条件ID;共通条件情報
- 共通条件IDおよび共通条件情報が表示されます。共通条件情報には,[状態変更条件設定]画面で設定した,システムが管理するために必要なIDや情報などの共通条件が表示され,セミコロン(;)で区切られます。なお,これらのパラメーターは変更できません。
- GCON
- GCONに含まれるパラメーターには次のものがあります。
- なお,GCONパラメーターはTYPEの値が2(監視オブジェクト)の場合や,監視グループの状態変更条件を一つも設定していない場合は表示されません。
- NAME=状態変更条件名
- 状態変更条件名が表示されます。ユーザーが変更できます。指定できる文字数は最大63バイトです。半角英数字,全角文字(外字を除く)を使用できます。* " ' \ : ; | = + ? <.>は使用できません。なお,同行にNAMEパラメーターが複数ある場合,その中で同じ状態変更条件名は使用できないため,注意してください。
- 状態変更条件名にコンマ(,)を入力する場合は,GCONの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
- STA=遷移状態ID
- 遷移状態IDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- CSTA=子ノードの状態ID
- 子ノードの状態IDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- NUM>=子ノードの個数
- 子ノードの個数が表示されます。このパラメーターは変更できません。また,RATIOと同時に指定できません。
- RATIO>=子ノードの比率
- 子ノードの比率が表示されます。このパラメーターは変更できません。また,NUMと同時に指定できません。
- 個別条件名==個別条件値
- [状態変更条件設定]画面で個別条件を設定した場合に表示されます。個別条件は,複数指定がある場合,セミコロン(;)で区切られます。個別条件値だけ変更できます。なお,==部分はGUIでの設定によって次のように変わりますが,この部分は変更しないでください。
==:「と一致する」 !=:「と一致しない」 ^=:「から始まる」 >=:「を含む」 <=:「を含まない」 *=:「正規表現」 +=:「ホスト名比較」- 個別条件値に指定できる文字数は最大1,023バイト※です。なお,個別条件値にセミコロン(;)を入力する場合には,セミコロンを二つ重ねて入力してください。
- 注※ 全フィールドのトータルでは1,280バイト以内です(例えば個別条件を五つ設定した場合,五つの条件値の合計が1,280バイト以内にする必要がある)。
- 個別条件値にコンマ(,)を入力する場合は,CONの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
- 例
- 個別条件値を「個別,条件値」とする場合は,下記のように記述します。
- "CON:NAME=状態変更条件名;STA=700;個別条件名==個別,条件値"
- 個別条件値にダブルクォーテーション(")を入力する場合は,CONの項目全体をダブルクォーテーション(")で囲み,さらに属性値のダブルクォーテーション(")の前にもう一つダブルクォーテーション(")を記述してください。
- 例
- 個別条件値を「"個別条件値"」とする場合は,下記のように記述します。
- "CON:NAME=状態変更条件名,;STA=700;個別条件名==""個別条件値"""
- EVE:STA=状態ID
- イベント発行条件で設定した状態の状態IDが表示されます。このパラメーターは変更できません。
- RES:JP1資源グループ名
- 監視ノードのJP1資源グループ名が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- OWN:監視ノード所有者名
- 監視ノードの所有者名が表示されます。このパラメーターは変更できません。
- OPE:操作項目のリスト
- ログインしたユーザーが監視ノードに対して保有する操作項目のリストが表示されます。このパラメーターは変更できません。
注意事項
- 監視ノードIDを変更すると,[ビジュアル監視]画面に影響がでるおそれがあります。これは,[監視ツリー]画面,[ビジュアル監視]画面に表示される監視ノードが監視ノードIDをキーに管理されているためです。
監視ノードIDを変更した場合は,画面表示に問題がないか[ビジュアル監視]画面の確認をしてください。
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