JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス
形式
VERSION=1 START_OPTION={cold | warm}
ファイル
eds_system.conf(インシデント登録用システムプロファイル)
eds_system.conf.model(インシデント登録用システムプロファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- 物理ホストのとき
Consoleパス\conf\discrim\define\
- 論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1cons\conf\discrim\define\
- UNIXの場合
- 物理ホストのとき
/etc/opt/jp1cons/conf/discrim/define/
- 論理ホストのとき
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/discrim/define/
説明
JP1/IM - Incident Master連携用の定義ファイルです。インシデント登録サービスの基本動作を定義するファイルです。
定義の反映時期
次の場合に,インシデント登録用システムプロファイルの設定が有効になります。
- JP1/IM - Managerを起動した場合
- jco_spmd_reloadコマンドでリロードをした場合
記述内容
- VERSION=1
- ファイルのバージョンを表しています。編集不要です。省略した場合や1以外の数値を指定した場合は,VERSION=1が仮定されます。
- START_OPTION={cold | warm}
- インシデント登録サービスの起動時および停止時の動作を決めるためのパラメーターです。パラメーター値に指定できるのは,coldとwarmの二つです。デフォルトはcoldです。大文字小文字は区別しません。省略した場合や値が不正な場合はcoldが仮定されます。
- cold,warmそれぞれを指定した場合のインシデント登録サービスの動作を起動時,停止時に分けて次表に示します。用途に合わせてパラメーター値を変更してください。
表2-40 パラメーター値の違いによるインシデント登録サービス起動時・停止時の動作の違い
パラメーター値 インシデント登録サービスの動作 初起動時の動作 停止時の動作 起動時の動作 cold パラメーター値に関係なく,次のように動作する。
- インシデント登録サービス起動後に登録されたJP1イベントから取得を開始する。
- インシデント登録定義を読み込み,定義に従って処理を開始する。
- 「相関中」のインシデントの状態をすべて「相関不成立」にしてJP1/IM - Incident Masterに登録する。
- インシデント登録履歴ファイルに処理内容を出力する。
前回停止時のパラメーター値がcoldだった場合:
前回停止時のパラメーター値がwarmだった場合:
- 初起動時の動作と同様の動作となる。
- 前回停止時に相関中のまま終了したインシデントがあった場合,状態をすべて「相関不成立」にしてJP1/IM - Incident Masterに登録する。
- インシデント登録サービス起動後に登録されたJP1イベントから取得を開始する。
- インシデント登録定義を再読み込みし,定義に従って処理を開始する。
warm パラメーター値に関係なく,次のように動作する。
- インシデント登録サービス起動後に登録されたJP1イベントから取得を開始する。
- インシデント登録定義を読み込み,定義に従って処理を開始する。
- 停止前の最後に取得したJP1イベントの情報,相関処理の内容,およびインシデント登録定義の内容を内部ログに出力・保管する。
- インシデント登録履歴ファイルに処理内容を出力する。
前回停止時のパラメーター値がcoldだった場合:
前回停止時のパラメーター値がwarmだった場合:
- 前回停止前の最後に取得したJP1イベントの続きから取得を開始する。
- インシデント登録定義を再読み込みし,定義に従って処理を開始する。
- 前回停止前の最後に取得したJP1イベントの続きから取得を開始する。
- インシデント登録定義を再読み込みし,定義に従って処理を開始する。
- 内部ログを参照し,前回停止時に相関中のまま終了したインシデントがあった場合,前回の処理を継続して処理を開始する。
ただし,停止→起動の間にインシデント登録定義が変更されていた場合には,状態をすべて「相関不成立」にしてJP1/IM - Incident Masterに登録する。
- なお,クラスタ運用する場合にはwarmに設定を変更してください。フェールオーバー時には,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止→JP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動,の順に製品の停止・起動処理がされます。coldの設定状態でクラスタ運用した場合,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止の間に発生したJP1イベントやJP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動の間に発生したJP1イベントを取得できません。このため,cold設定のままだと,相関処理の対象イベントを取り漏らすことがあります。
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