JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス

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jcoedsstatus

機能

JP1/IM - Incident Master連携用のコマンドです。

インシデント登録サービスの動作状態を表示するコマンドです。インシデント登録サービスの動作状態には,起動処理中,稼働,休止,停止処理中,停止の五つの状態があり,このコマンドを実行することで,どの状態になっているかを知ることができます。

形式

jcoedsstatus [-h 論理ホスト名]

実行権限

Windows Server 2003の場合:なし

Windows Server 2008の場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:なし

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
Consoleパス\bin\

UNIXの場合
/opt/jp1cons/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。

出力形式

jcoedsstatusコマンドを実行すると,インシデント登録サービスの動作状態は次の形式で出力されます。

インシデント登録機能        : 状態

なお,UNIXで環境変数LANGの値をCとしていた場合は,次の形式で出力されます。

The discrimination function        : 状態

状態に表示される文字列について次に説明します。

表1-22 状態に表示される文字列

状態に表示される文字列 動作状態 説明
STARTING 起動処理中 インシデント登録サービスが起動処理を実行している状態。
RUNNING 稼働 インシデント登録サービスが起動しており,インシデント登録機能が使用できる状態。
次の条件のときにこの状態となる。
  • 有効なインシデント登録条件が少なくとも一つある状態でインシデント登録サービスが起動した。
  • 有効なインシデント登録条件が少なくとも一つある状態で,-nオプションを指定せずにjcochdiscコマンドを実行し,インシデント登録定義を反映した。
  • 有効なインシデント登録条件を記載したインシデント登録設定ファイルを引数にjcisetfilterコマンド(JP1/IM - Incident Master提供コマンド)を実行し,インシデント登録定義を反映した。
STANDBY 休止 インシデント登録サービスは起動しているが,インシデント登録機能は休止している状態。
休止中,JP1イベントの取得処理は行うが,取得したJP1イベントに対して相関処理は行わない。
また,「休止」から「稼働」になった場合でも,休止中に取得したJP1イベントに対して相関処理は行わない。

備考
休止前に「相関中」状態になっていたインシデントは休止後「不成立」状態になる。
インシデントの状態については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」を参照のこと。
STOPPING 停止処理中 インシデント登録サービスが停止処理を実行している状態。
STOP 停止 インシデント登録サービスが停止している状態。

戻り値

0 状態表示に成功
1 状態表示に失敗
2 インシデント登録サービスとの通信がタイムアウトした
100 コマンドを実行する権限がない(Windows Server 2008限定)
101 引数エラー
102 通信エラー
255 その他の異常終了(システムエラー)

使用例

物理ホスト(hostP)のインシデント登録サービスの動作状態(「稼働」時)を表示する場合

入力値
jcoedsstatus

結果
KAJV1261-I hostPのインシデント登録サービスの状態を表示します
インシデント登録機能        : RUNNING

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