JP1/Base 運用ガイド
操作ログを出力するための設定は,操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)で行います。操作ログを出力するために設定する内容とその手順について次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 設定手順
- (2) 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細
(1) 設定手順
操作ログを出力するための設定手順を次に示します。
(a) 物理ホストの場合
- 1. 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)を編集する。
- 1-1 ENABLEパラメーターを設定する。
- 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)をエディターで開き,ENABLEパラメーターを次のように変更します。
- 変更前(デフォルトの設定)
"ENABLE"=dword:00000000
- 変更後
"ENABLE"=dword:00000001
- 1-2 操作ログの出力先をデフォルト以外に設定する場合,LOGFILEDIRパラメーターを設定する。
- LOGFILEDIRパラメーターを次のように変更します。
- Windowsの場合
- 変更前(デフォルトの設定)
"LOGFILEDIR"="インストール先フォルダ\log\BASE"
- 変更後
"LOGFILEDIR"="任意の出力先"
- UNIXの場合
- 変更前(デフォルトの設定)
"LOGFILEDIR"="/var/opt/jp1base/log/BASE"
- 変更後
"LOGFILEDIR"="任意の出力先"
- 2. jbssetcnfコマンドを実行する。
- 設定内容が共通定義情報に反映されます。
- 3. 設定を有効にする。
- JP1/Baseを再起動するか,jbs_spmd_reloadコマンドを実行すると設定が有効になります。
(b) 論理ホストの場合
- 1. 共有ディスク上の操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)を編集する。
- 1-1 [JP1_DEFAULT\JP1BASE\BASE_LOG]パラメーターを設定する。
- 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)をエディターで開き,[JP1_DEFAULT\JP1BASE\BASE_LOG]パラメーターを次のように設定します。
- 変更前(デフォルトの設定)
[JP1_DEFAULT\JP1BASE\BASE_LOG]
- 変更後
[論理ホスト名\JP1BASE\BASE_LOG]
- 1-2 ENABLEパラメーターを設定する。
- ENABLEパラメーターを次のように設定します。
- 変更前(デフォルトの設定)
"ENABLE"=dword:00000000
- 変更後
"ENABLE"=dword:00000001
- 1-3 操作ログの出力先を設定する。
- LOGFILEDIRパラメーターを次のように設定します。論理ホスト側の操作ログは,共有ディスク上に出力するように指定することをお勧めします。
- Windowsの場合
- 変更前(デフォルトの設定)
"LOGFILEDIR"="インストール先フォルダ\log\BASE"
- 変更後
"LOGFILEDIR"="共有フォルダ\jp1base\log\BASE"
- UNIXの場合
- 変更前(デフォルトの設定)
"LOGFILEDIR"="/var/opt/jp1base/log/BASE"
- 変更後
"LOGFILEDIR"="共有ディレクトリ/jp1base/log/BASE"
- 2. 実行系でjbssetcnfコマンドを実行する。
- 定義ファイルの設定内容が共通定義情報に反映されます。
- 3. 実行系の設定を待機系に反映する。
- クラスタ運用の場合,共通定義情報を各サーバ上で一致させる必要があります。詳細については「3.6(1) 共通定義情報を変更した場合」を参照してください。
- 4. 設定を有効にする。
- クラスタソフトからJP1/Baseを再起動するか,jbs_spmd_reloadコマンドを実行すると設定が有効になります。
(2) 操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細
操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の詳細について説明します。
(a) 格納先ディレクトリ
操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)の格納先ディレクトリを次に示します。
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\conf\
- 共有フォルダ\jp1base\conf\
- UNIXの場合
- /etc/opt/jp1base/conf/
- 共有ディレクトリ/jp1base/conf/
(b) 形式
操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)には,操作ログの出力の有無,操作ログファイル(base_log.log)の出力先,サイズ,保存面数および自動的にファイルを切り替えるための設定を次の形式で定義します。
"項目名"=値(c) 記述内容
操作ログ定義ファイル(jp1bs_baselog_setup.conf)に記述する内容を次に示します。なお,操作ログファイル(base_log.log)の出力先以外は,すべて16進数で指定します。( )内の数値は,10進数です。
- ENABLE
- 操作ログの出力を有効にするか無効にするかを指定します。下記以外の値を指定した場合,初期値を仮定します。
- 初期値:00000000
- 操作ログの出力を無効にする場合:00000000
- 操作ログの出力を有効にする場合:00000001
- LOGFILEDIR
- 操作ログファイル(base_log.log)の出力先を指定します。論理ホスト側の操作ログは,共有ディスク上に出力するように指定することをお勧めします。
- 初期値
Windowsの場合:インストール先フォルダ\log\BASE
UNIXの場合:/var/opt/jp1base/log/BASE
- 論理ホストの場合の出力先例
Windowsの場合:共有フォルダ\log\BASE
UNIXの場合:共有ディレクトリ/jp1base/log/BASE
- LOGSIZE
- 操作ログファイル(base_log.log)のサイズをバイトで指定します。下記の指定できる範囲の下限値よりも小さい値を指定した場合は,下限値を仮定し,上限値よりも大きい値を指定した場合には,上限値を仮定します。
- 初期値:00100000(1,024KB)
- 指定できる範囲:00002000〜00400000(8KB〜4,096KB)
- LOGFILENUM
- 操作ログファイル(base_log.log)の保存する面数を指定します。下記の指定できる範囲の下限値よりも小さい値が設定された場合には,下限値を仮定し,上限値よりも大きい値が設定された場合には,上限値を仮定します。
- 初期値:00000004(4面)
- 指定できる範囲:00000001〜00000010(1〜16面)
- LOGCHANGEOPT
- JP1/Baseが起動した時点で,自動的にファイルを切り替えるかどうかを指定します。下記以外の値を指定した場合,初期値を仮定します。
- 初期値:00000000
- 起動時に切り替えない場合:00000000
- 起動時に切り替える場合:00000001
操作ログを出力する場合の定義例を示します。例えば,ENABLEの値を「00000001」に変更すると,1メガバイトの操作ログが出力され4面まで保存できます。
[JP1_DEFAULT\JP1BASE\BASE_LOG] "ENABLE"=dword:00000001 "LOGFILEDIR"="/var/opt/jp1base/log/BASE" "LOGSIZE"=dword:00100000 "LOGFILENUM"=dword:00000004 "LOGCHANGEOPT"=dword:00000000
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